マウストラップの鉄塔爆破で破壊された廃屋

サラコナークロニクルズ ロケ地

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チャーリーから助けを求める電話で、このキルビルの教会に駆け付けたサラ・コナーとデレク・リース。そこにチャーリーの妻・ミシェルから電話があり、どこか離れた鉄塔がある建物の中に監禁されていることがわかり、そこへ向かったチャーリー、サラ、デレクの3人。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第3話「マウストラップ / The Mousetrap」)

劇中では「キルビルの教会」から少し離れた場所のような設定でしたが、撮影地は「キルビルの教会」の目の前でした。そのロケ地がこちら。

Radio Tower and Abandoned Building

Film Location


劇中、このシーンの冒頭のほうに、この廃屋の前面部分がアップで映るのですが、それがこの建物と一致します。

この廃屋の裏(南西側)からサラ・コナーやデレク・リースらは建物内に侵入します。そこでミシェル・ディクソンを発見し、デレク・リースはそのまま建物前方(北側)へ状況確認で進み、サラコナーらの携帯電話を傍受している盗聴器を発見。

デレク・リースの背後にある棚や、盗聴機器が置かれたバーカウンターのような机が、この廃屋の仕様と一致します。

デレクリースは、そこに置かれた電話から出ている線をたどり、建物西側にある鉄塔(電波塔)にくくりつけられた爆弾を発見します。

ちなみに鉄塔は実際にはこのロケ地には存在しておらず、撮影時にだけ、根元のほうだけ作ったものと思われます。また、鉄塔が爆発するシーンはCGで作られています。

ちなみにこの廃屋、1978年のダスティン・ホフマン主演の映画「Straight Time(ストレート・タイム)」でも使われていました。
ふだんから「FILM HERE」と窓に貼られていることからもわかるように、キルビルの教会同様、現在は、映画やドラマなど撮影用のセットとして専ら使われているようです。


クロマティに車を破壊されたサラ・コナーらは、この後、通りがかりのバンを奪ってロサンゼルス方面に急ぐのですが、そのシーンも、この廃屋の隣(西側)で撮影されていました。サラ・コナーらの車の背後に映っていた山と、Saddleback Butte State Park 方面にある「何か白い施設が山頂付近にある山」の形状が一致していました。

この電波塔と廃屋シーンの見所・解説

ミシェル・ディクソンの電話

監禁・拘束されているミシェル・ディクソンがなんとか携帯電話から、「キルビルの教会」の前にいるチャーリーにかけた電話の、この場所に関する位置情報は以下の通り。

Outside Mojave.
In an abandoned building about four, five miles off the highway(The 14).
There's a billboard for, I don't know, a law firm. A dirt road runs in front of it.
モハベ砂漠のはずれ。廃屋にいるわ。ハイウェイから8kmほど。それから看板が見えるわ。法律事務所かしら・・・その前は砂利道で・・・

ということになっていますが、


実際のロケ地は、上図のような目と鼻の先の狭い範囲で展開しています。

クロマティのネズミ捕りに関する蘊蓄

ミシェル・ディクソンの足元に、バネ式のネズミ捕りを使った(偽)起爆装置を設定しながら、クロマティT-888は以下のような蘊蓄を披露します。

Cromartie: In 1897 James Atkinson invented the mousetrap - its springs slam shut in 38 thousands of a second. It is a record that has never been beaten. It is hard to build a better one.
1897年に発明されたネズミ捕り。バネが閉じる速さは38ミリセカンド。その記録は破られていない。これ以上のワナはない。

James Atkinsonとは、James Henry Atkinson(ジェームズ・ヘンリー・アトキンソン)のことで、ウィキペディア
https://en.wikipedia.org/wiki/James_Henry_Atkinson
にも、クロマティのセリフと同じようなことが書いてあります。

実際は、このネズミ捕り自体が「おとり」で、ジョン・コナーをねらった、もっと壮大かつ複雑な「マウストラップ」が仕掛けられていました。

M79 Grenade Launcher と Remington 870


廃屋に侵入する際に、デレク・リースが携行していたのがM79 グレネイドランチャーでした。廃屋内でのデレクのこのM79の取り回し方が、なかなか渋いものがありました。

ちなみにこのM79は、「ターミネーター2」ではシュワちゃんが、また「サラ・コナー・クロニクルズ」ではキャメロンが未来のシーンで使っていました。

サラ・コナーのほうは、これまた「ターミネーター2」へのオマージュのように、Remington 870 (Extended Magazine and Folding Stock)を携行。「サラ・コナー・クロニクルズ」においても、サラコナーは、このシーン以外にも何回か、このレミントンM870(フォールディング・ストック)を使っています。

# Terminator Sarah Connor Chronicles 203

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