この辺りからも日本という国の衰退ぶりがうかがえます。
そんな中、日本のCMにずっと出演し続けてくれているハリウッドの俳優さんが、Tommy Lee Jones(トミー・リー・ジョーンズ)氏です。
サントリーフーズの缶コーヒー「BOSSレインボーマウンテン」のCMに「宇宙人ジョーンズ」役として、「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」に2006年から15年以上に渡って出演し続けています。
トミーリージョーンズ氏は日本に住んでるの?
ネットで検索すると、以下のような推奨(関連)キーワードが表示されます。 これは「トミーリージョーンズ」という名前と一緒に多く検索されるキーワードが列挙されているのですが、「自宅」や「住まい」といったキーワードで検索している人が多いようです。その原因として、あまりに頻繁にCMで見かけるので、「トミー・リー・ジョーンズ氏は日本に住んでいるのではないか?」「自宅(住まい)はどこ?」と思っている人が多いことがうかがえます。
日本には住んでいない
答えを先に言うと、トミー・リー・ジョーンズ氏は日本には住んでいません。アメリカ・テキサス州のSan Antonio(サン・アントニオ)近郊の Terrell Hills(テレル・ヒルズ)に豪邸を構えています。同じくテキサス州にSan Saba Polo Ranchというポロの競技場も所有しています。
トミー・リー・ジョーンズ氏:「あのCMのおかげで、年に2回くらい日本に来ているから、もう私は日本に住んでいるのと同じだよ(笑い)」と、ご本人は2013年にインタビューで回答しています。
https://www.news-postseven.com/archives/20130818_204948.html
ちなみに、トミー・リー・ジョーンズ氏は、日本の秋の紅葉(モミジ)の美しさに魅かれ、このサンアントニオの自宅に、楓(カエデ)の木を何本か植えており、毎年自宅でも日本を思い出しながら、紅葉を楽しんでいるそうです。
トミーリージョーンズ氏はいつも来日して日本でCM撮影しているのか?
ではいつもはるばる日本にやって来てCM撮影に臨んでいるのか?というと必ずしもそうではないようです。その証拠に、下のCM「サントリー BOSS CM 宇宙人ジョーンズ 「夢の国」篇」↓
を見て見ると、明らかにトミーリージョーンズ氏の顔が浮いていて、「合成」であることがわかります。
おそらく、
- 新型コロナウィルスの影響
- 本国でのスケジュールが忙しく都合がつかない
- ご年齢
等々の諸事情で、来日して撮影はできなかったものと思われます。
これを見る限り、おそらく役所広司さんは、トミー・リー・ジョーンズ氏とはまだ、BOSSのCMでは直接の共演はしていないのではないでしょうか。
いつも来日して撮影しているわけではない
以上から、いつも来日して撮影しているわけではない(顔の合成で済ませていることもある)ということがわかります。来日できるときは来日してまとめ撮りし、来日できない時は顔合成で済ませる、といった感じのようです。
何はともあれ、これまで非常にたくさん来日したハリウッドスターであることは間違いありません。
ちなみに、トミーリージョーンズ氏が来日して撮影している時の様子は、こちら
宇宙人ジョーンズ新CM、舞台は東北の漁港の動画などでちらっと確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=SI28HeXIBP0
なぜ親日なのか?
上述の検索結果にもあるように、トミーリージョーンズ氏は「なぜ親日なのか?」「なぜ日本びいきなのか?」と不思議に思って検索している人も多いようです。大学時代、歌舞伎を学んでいた
トミーリージョーンズ氏が親日(日本びいき)であるというのは嘘ではなく、- 大学時代に歌舞伎を学んでいた
- 歌舞伎は色彩も音楽も演技もすべてが素晴らしい
- 日本の文化は素晴らしい
- 月岡芳年という、幕末・明治の浮世絵師が好き
→(月岡芳年の浮世絵の)百選あるうちの34選まで持っている - CMのおかげで、年に2回くらい日本に来ている
- 日本では、京都で観光、北海道で釣り、沖縄でスキューバーダイビング・・・などいろんなところに行けて楽しい(京都のホテル滞在中に火事に遭遇、というエピソードもあります)
- 日本のCMは、ただ商品を持ってにこりと笑うだけでなく、ドラマシリーズにしてもいいくらいのストーリー性がある(から気に入っている)
と、インタビュー記事(女性セブン2013年8月22・29日号)にて答えています。
単に日本が好き、というだけではなく、BOSSのCMの作品としての奥深さも気に入っているようです。
検索では、BOSSのCMのBGMとして使われている曲名や、このCMに出演している外国人のギャラを知りたがっている人も多いようですが、トミーリージョーンズ氏がこれだけ長く出演し続けているという事実とテキサスの豪邸は、それなりのギャラが支払われていることを証明していると言えます。
IQが高いインテリ
ちなみにトミーリージョーンズ氏が「歌舞伎を学んでいた大学」というのは、ハーバード大学英米文学部で、在学中は演劇部に所属しており、かなりのインテリのようです。物静かで理知的な性格は、後述の作品選びにも反映されているように感じられます。そのため、
ハリウッドNo.1の天才は誰だ!?ジョディ・フォスターら高IQを誇るセレブたち
https://eiga.com/extra/celeb/45/
にて、IQ 130台に、トミーリージョーンズ氏の名前も挙がっています。
おもしろい出演作が多い
トミーリージョーンズ氏の出演作はおもしろい、またはかなり渋めで見ごたえのある映画が多く、ほとんど「ハズレ」がないイメージです。作品を「選んで」出演していることがうかがえます。沈黙の戦艦(Under Siege)
プライベートでの合気道の修行のために日本在住歴もあり、日本語(大阪弁)もベラベラ話すスティーブ・セガールと、ロック・ミュージシャン風の悪役を演じるトミー・リー・ジョーンズの親日家2人が戦艦の中で戦う、「沈黙シリーズ」の中でも代表作といえる人気の1作。若い頃のトミー・リー・ジョーンズの軽い身のこなし(アクション)、ぶっ飛んだ演技が見ものです。メン・イン・ブラック(Men In Black)
トミーリージョーンズ氏がBOSSのCMに抜擢されるきっかけになった映画。宇宙人(エイリアン)を追いかける捜査官(エージェント)Kを演じたことで、その作品のパロディ的なキャラクターとして、BOSSのCMにて「宇宙人ジョーンズ」地球調査員を演じることになります。「トミーリージョーンズ CM なぜ」という検索キーワードの答え、つまり「なぜトミーリージョーンズはCMに起用されたのか?」の答えはこの映画にあります。逃亡者(The Fugitive)
逃亡する医師ハリソン・フォードを追うトミー・リー・ジョーンズという渋い者対決の言わずと知れた有名な映画。トミー・リー・ジョーンズはこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞。私は個人的には、この映画のスピンオフである「追跡者(U.S. Marshals)」に登場したペンガン(ペン型の銃)や、妙にグロック(Glock 22/40口径)を推すトミー・リー・ジョーンズが印象に残っています。ノーカントリー(No Country for Old Man)
まさに人間版ターミネーター映画といえるこの作品。原題:No Country for Old Manの Old Man(古い人間/年老いた人間)とは、この作品で殺し屋を追う保安官役のトミー・リー・ジョーンズ氏のことで、ジョーンズ氏のナレーションで映画は進行します。こんな不気味な映画なのにアカデミー賞4部門を受賞。その他、マッカーサー元帥を演じた『終戦のエンペラー』(Emperor)など、トミー・リー・ジョーンズ氏が出演する名作映画は枚挙にいとまがありませんが、このような名優が日本のCMに好んで出演してくれていることは、とてもありがたいと思います。