S&W M36が謎の大活躍する映画ダイ・ハード3

洋画

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スミス&ウェッソンM36
ブルース・ウィリス主演の1995年の映画『ダイ・ハード3』(Die Hard: With a Vengeance)。

この映画、最初と最後にS&W M36(Smith & Wesson Model 36・・・38スペシャル)が登場し、活躍するという構成になっています。

最初と最後にS&W M36で締める

冒頭:ハーレムでのS&W M36

まず『ダイ・ハード3』の冒頭のほうで、ブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーン刑事がハーレムで看板を背負って立たされるシーン。一応護身用ということで、背中には素肌にテープでシルバーのSmith & Wesson M36 が貼られています。

最終的には、ゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)がそのS&W M36を使って、寄ってきたギャングたちを威嚇して逃亡します。

最後:S&W M36でヘリコプターを仕留める

クライマックスの最後のバトルでは、ジョン・マクレーン刑事が、カナダとの国境にて、カナダの国境警備隊のパイロットが持っていたSmith & Wesson M36を借りて、ラスボス・サイモンが乗ったヘリコプターを墜落させます。

Smith & Wesson M36 残弾2発の謎

このカナダとの国境のシーンですが、ジョン・マクレーン刑事がヘリコプターのパイロットから借りたSmith & Wesson M36に「なんだこの銃は!?」と、そのチャチさに毒づきながらも、銃撃してきたサイモンが乗ったヘリコプターにヘリコプター内から応戦します。

その際、ジョン・マクレーン刑事は立て続けに4発、ヘリに向かって撃つのが、発射音からも明確に確認できます。

Smith & Wesson M36はカートリッジは5発しか装弾できないので、4発撃ったら残りは1発のみ、ということになります。

しかし、その後のシーンで、ジョン・マクレーン刑事がSmith & Wesson M36のカートリッジから手のひらに排莢させると、なぜか残り2発、未使用の弾が残っていました(=残弾数が1発多い)。

結果として、その残りの2発で、ジョン・マクレーン刑事は電線を使って、サイモンのヘリコプターを墜落させることに成功しました。

残弾数 2発の謎」が映画『ダイ・ハード3』には存在します。

「ダイ・ハード1」へのオマージュ?

「2発の謎」は謎のままですが、ただ、これら一連のシーンは、以下の3点のように、1作目の映画「ダイ・ハード1」へのオマージュ仕立てになっているように見えます。

1.背中の地肌にテープで銃を貼る

上述ハーレムでマクレーン刑事の「背中の地肌にテープで銃を貼る」というのは、「ダイ・ハード1」でのクライマックスで、上半身裸のマクレーン刑事が自分の背中に、ベレッタM92(Beretta 92FS)をテープで貼り付けていたシーンへのオマージュになっているように感じます。

2.残り2発で仕留める

クライマックスでラスボスを「残り2発で仕留める」というのも、「ダイ・ハード1」でラスボスらを残り2発で仕留めたシーンと、上述カナダの国境で2発でラスボスを仕留めたシーンとオーバーラップしており、オマージュになっているように感じます。

3.ラスボスが兄弟

その残り2発で倒した相手が、「ダイハード1」がハンス・グルーバー、「ダイハード3」がその兄のサイモン・グルーバーであり、兄弟です。

そこで「ダイハード1」では、
Happy Trails, Hans!(よい旅を、ハンス!)
が最後の決め台詞で、「ダイハード3」では、
Say Hello to your brother!(弟によろしくな!)
がハンスの兄・サイモン宛の決め台詞となっており、兄弟であることが意識されています。

「ダイハード3」は、基本、「ダイハード1」へのオマージュ仕立てになっているようです。

個人的には、ダイ・ハード・シリーズは、
  1. ダイハード1(ビルの中)
  2. ダイハード2(空港の中)
というように「限られた空間」の中で展開するシチュエーション・ムービーであるところが一番の売りであり、魅力と感じているので、空間が広がり過ぎたダイハード3以降の作品は「いまいち」とは感じているのですが、それでもダイ・ハード3には、上記のような面白い点は存在します。

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