(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第11話「ピコ・タワー / Self Made Man」)
その地下にあった「もぐり酒場」のロケ地はこちら。
Myron Stark Arrival Point
Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "Hennesey Street"
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- URL:https://studiooperations.warnerbros.com/hennesey-st/
- 座標: 34°09'02.7"N 118°20'12.7"W
34.150752, -118.336848 - Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
禁酒法下の1920年の年末12月31日ということで、地下でもぐりで(隠れて)ニューイヤーズ・イブのパーティを開いているところに、突如、エネジー・バブル(タイムトラベルの青い光の球体)が現れ、まわりのものを燃焼させて、酒場全体が火事になってしまった現場です。
道の真ん中で突っ立って夜空の星を眺めているマイロン・スタークの背後にある、地下に降りる階段の場所や窓の位置などが一致します。
この到着地点「もぐり酒場」の見所・解説
視線速度とデカルト座標
この時の火事の写真の中に写っているマイロン・スタークを見たキャメロンいわく、I know what he was looking at. He was measuring the star's radial velocity the distance in parsecs, and the Cartesian coordinates...To pinpoint the date.とのことで、マイロン・スタークは夜空を見上げている最中です。
彼が何を見ていたかわかる。彼は星の視線速度とデカルト座標を計測している。日付を特定するために。
2つの偶然が重なる
この1920年への到着は、単に間違った時代へ飛んでしまっただけでなく、さらに重大な偶然を引き起こしてしまいました。- TDE(Time Displacement Equipment・・・タイムトラベルの装置)の何らかの不具合で、本来、2010年12月31日に到着するはずだったところ、1920年12月31日に到着してしまった。
- 「暗殺を試みる場所」(ピコ・タワー)を建設するはずだった人を、到着時の火災で殺してしまった。→つまり、暗殺予定地の消滅=暗殺できない(ミッションを達成できない)事態になってしまった
以上の偶然(逆境)から、ターミネーターがいかにリカバリーするか?がこのシーズン2第11話の見所の1つとなっており、愚直なまでに、自分がミッションを遂行するために必要な環境作りに努めるターミネーターの摩訶不思議な姿がこのピコタワーでは描かれ、
- 「ターミネーターが、自分がプログラムされたミッションを遂行できない状況になった場合、どのように対処するのか?」
- 「ターミネーターが現代よりもさらに過去にタイムトラベルしたらどうなるか?」
といった、いかにもSF的なおもしろい考察がなされています。
「服をよこせ」のオマージュ
この酒場のシーンで、タイムトラベルで到着したての裸のマイロン・スタークが男をつかまえて、Give me your clothes.(お前の服をよこせ。)と言うシーンがあります。
これはターミネーターにおいては、"I'll be back. "と並んで「おなじみのセリフ(ネタ)」で、
Your clothes... give them to me, now.(←ターミネーター1)
I need your clothes, your boots and your motorcycle.(←ターミネーター2)
Take off your clothes.Now.(←ターミネーター3)とオマージュ仕立てになっています。
隣はキャメロンがホッチキスしたお店
この「もぐり酒場」のロケ地のお隣は、キャメロンが顔面をホッチキスで修復した店のロケ地でした。撮影当時と異なり、現在では隣の店舗の「出っ張り」部分がなくなり(キャメロンがホッチキスした店舗部分が消滅し)、少し奥まったような感じになっていますが、「もぐり酒場」の箇所は今も当時のまま存在しています。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 1920 bar club