(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第11話「ピコ・タワー / Self Made Man」)
そのピコタワーの外観として使われた建物はこちら。
ピコ・タワーの外観
Film Location
- Industrial National Bank Building
- 111 Westminster St, Providence, RI U.S.A.
- 座標: 41°49'28.0"N 71°24'40.0"W
41.824433, -71.411113 - https://en.wikipedia.org/wiki/Industrial_National_Bank_Building
「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」において使われたロケ地、またはイメージ写真としては、このIndustrial National Bank Buildingが一番遠くに位置するかもしれません。
ただし、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」の中で、このIndustrial National Bank Buildingが使われたのは外観だけで、ビル内のシーンに関しては、他の場所で撮影されています。 特にエレベーターホールでのマイロン・スタークとキャメロンのバトルは、壁の「破壊」シーンなどがあることから、ワーナーブラザーズ・スタジオのステージ内に作られたセットと思われます。
このピコ・タワーに関する見所・解説
スーパーマン・ビル
ピコタワーのイメージとして使われている このIndustrial National Bank Buildingは、これまで正式名称として、- Industrial Trust Tower
- Fleet Bank Building
- Bank of America Building
1927年に建てられたこのIndustrial National Bank Buildingは、高さ130mで、ロードアイランド州では一番高い建物ですが、2013年からは空き家(空きビル)となっています。
ピコタワーの場所はどこか?
ではフィクション上のピコタワーの場所はどこか?というと、劇中、以下のようなセリフがありました。his dream was to build Pico Tower on the corner of Third and Pico.ストリート名 "Third and Pico" が交差しているところにあるようです。また、マイロン・スタークがサインした設計図には、
Pico Tower Pico Boulevard Los Angeles CAと書かれていました。
このことから、ピコタワーは、Pico Boulevard(ピコ・ブールバード)に面しており、もしこの「Third」が Third Streetを意味しているのなら、Pico Boulevard ×Third street の交差点にあることになります。しかし、現実世界では、Pico BoulevardとThird Streetは並行して走っており、交わることはないので、これはフィクション上の所在地であることがわかります。
いずれにしても、Pico Boulevardの(ダウンタウンの近くの)どこかにある、という想定でストーリーが展開していることは間違いありません。
アーノルド・シュワルツェネッガー州知事暗殺を阻止した?
キャメロンがピコタワーに入ると、入り口のボードには次のように書かれていました。PICO TOWER
RE-OPENING NEW YEAR'S EVE
DECEMBER 31, 2010
Join us for the ceremony, with a keynote speech by Governor Mark Wyman.
ピコタワー続いてキャメロンの現場での予測イメージでは、
リオープニング ニューイヤーイブ
2010年12月31日
マーク・ワイマン カリフォルニア州知事の基調講演にご参加ください
Happy New Yearと壇上に立つマイロン・スターク州知事の背後のボードには書かれていました。
2010
Pico Tower Welcomes Governor Mark Wyman
→関連記事:ピコタワーの入口とホール(エベル)
そのマーク・ワイマン州知事暗殺を目論んだマイロン・スタークですが、マーク・ワイマンというのはもちろん、フィクションの州知事。現実世界では、2010年当時のカリフォルニア州知事といえば、アーノルド・シュワルツェネッガー。ということで、キャメロンはアーノルド・シュワルツェネッガー州知事の暗殺を阻止した、と見る楽しみ方もあります。
ターミネーターは任務達成したらどうするか?が明らかに
「ターミネーターは任務を完了したらどうなるのか」というのが、このピコタワーのエピソードからもわかります。シーズン1第4話のコルタンの収集および門番のターミネーター・カーターは、コルタンを収集するという任務達成後は、ひたすらコルタンの門番と化し、審判の日まで人知れず倉庫の中でスリープ状態に入って待機していました。
一方、このピコタワーのマイロン・スタークも、環境が整った後の任務執行までは、壁の中で80年以上もスリープ状態でした。
これは、自分が必要以上に動いて不測な影響を与え、タイムライン(運命)を変えてしまわないようにするためであり、合理的です。
尚、シーズン1第4話でキャメロンいわく、ターミネーターT-888は、スリープ状態から起動するのにかかる時間は15秒とのことです。
老化しないターミネーター登場
ピコタワーが完成した1920年代中盤から、マイロン・スタークは忽然と姿を消してしまいます。ピコタワーの壁の中で、2010年12月31日が来るのを待っていたわけですが、外見(皮膚)の老化はしていません。ターミネーター5(ジェニシス)と6(ニューフェイト)のT-800は老化(劣化)していましたが、マイロン・スタークはT-888というアドバンスト・モデルなので劣化しない、と解釈することもできます。
またはマイロン・スタークはスリープ状態に入っていたので老化することがなかったのかもしれません。
実際は、「ターミネーターの老化」というのは、シュワちゃんを出演させるための苦肉の策でしかないので、「人間と全く同じように老化する」というのは無理があります。「ターミネーター1で皮膚が破損して悪臭が漂っていたから、老化も納得!」などと書いてあるサイトがありましたが、劣化と老化は違うので、こじつけすぎて無理があります。
いずれにしてもシュワちゃんが出演しない限り、今後は二度と老化ターミネーターはターミネーター作品に登場することはないので、「ターミネーターの老化」という設定は、シュワちゃんを出演させるためだけの無理やり設定だった・・・ということは時間が証明することになります。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 211 California Governor Assassin