ピコタワーの入口とホール(エベル)

サラコナークロニクルズ ロケ地

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夜間の図書館での調査で、1920年にターミネーターが派遣されたことを知ったキャメロンは、そのターミネーター(マイロン・スターク)の消息を調べに、ピコタワーに向かいます。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第11話「ピコ・タワー / Self Made Man」)

ピコタワーの外観はこちらシュワ州知事を救った?ピコ・タワーにてご紹介した通り、スーパーマン・ビルことIndustrial National Bank Buildingがイメージとして劇中に挿入されていましたが、入口とホールは別の場所で撮影されていました。

そのピコタワーの入口とホールのロケ地はこちら。

The Ebell of Los Angeles as Pico Tower inside

Film Location(ロケ地)

このThe Ebell of Los Angeles(ザ・エベル・オブ・ロサンゼルス)は、キャメロンが夜ドーナツ持参で通った図書館出入口や図書室としても使われていました。

キャメロンが入った「ピコ・タワーの入口」は、この Ebell of Los Angeles(エベル・オブ・ロサンゼルス)北側の出入り口(最上図)が使われていました。
この「ピコ・タワーの入口」を入ると、キャメロンはまず、
PICO TOWER
RE-OPENING NEW YEAR'S EVE
DECEMBER 31, 2010
Join us for the ceremony, with a keynote speech by Governor Mark Wyman.
ピコタワー
リオープニング ニューイヤーイブ
2010年12月31日
マーク・ワイマン カリフォルニア州知事の基調講演にご参加ください
という看板を目にします。

ちなみに、実際に2010年のその日のカリフォルニア州知事は誰だったか?というのとアーノルド・シュワルツェネッガーです。キャメロンは、アーノルド・シュワルツェネッガー州知事を救った、と想像して楽しむことができます。

次にキャメロンは廊下を進み、ホールへ入っていきます。
  1. まず、キャメロンはホールの檀上でカリフォルニア州知事がスピーチをしている時に、どこかから銃撃され暗殺されるか(自分ならどこから狙うか)イメージを抱きます。
  2. 次に、理想的な銃の狙撃角度から、壁の中にターミネーターT-888(マイロン・スターク)が隠れていることをはじきだします。
  3. 壁の中のマイロン・スタークからまず銃(トンプソン・サブマシンガン)を奪い、壁の反対側のエレベーターホールのほうへ壁を突き破る形で突き飛ばします。
  4. 最終的にはエレベーターで下敷きにしてマイロン・スタークが動けなくなったところでチップを抜き、キャメロンはこのバトルに勝利します。

マイロン・スタークは80年近くも壁の中でスリープ(待機)していたので、動きが悪くなっていたのかもしれません。キャメロンにあっさり倒されてしまいました。

なぜ老化しないの?
80年近くも壁の中にいたのに、なぜターミネーター・マイロンスタークは外見が老化していなかったのか?というと、
  • スリープ状態に入っており、劣化をセーブしていた
  • T-800ではなくT-888モデルなので、劣化しにくい
といった考察を加えることができます。

そもそもターミネーターの外見が人間と全く同じように老化する、というのは、『ジェニシス』や『ニュー・フェイト』にアーノルド・シュワルツェネッガーを出演させるためだけの苦肉の策なので、今後、老化ターミネーターがターミネーター作品に登場することはないでしょう。
→関連記事:老化ターミネーター(お爺ちゃん)は失敗-続編消滅(ジェームズ・キャメロン談)

この「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第11話「ピコ・タワー / Self Made Man」は、
  • 推理小説仕立てになっている
  • 1920年代という他のターミネーター作品では見られない時代設定
  • ターミネーターが自ら既成事実を造り上げる(タイトル通り Self Madeする)
  • ターミネーターのいろいろな機能考察
  • キャメロンの秘密のミッション
などいろいろな見所があり、なかなか面白い逸話になっています。

ピコタワー入口=『ゴースト/ニューヨークの幻』の銀行

このピコタワーの入り口として使われたホールですが、実は1990年の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(Ghost)で銀行として使われた建物でもあります。

霊媒師オダ=メイ・ブラウンことウーピー・ゴールドバーグが、銀行から小切手で多額の現金を引き出す、あの爆笑シーンが撮影されたのがこの「The Ebell of Los Angeles」の入口のホールでした。

「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のキャメロンがピコタワーの入口から入った際、左側に階段が見えますが(上図)、その階段をバックに映画『ゴースト/ニューヨークの幻』では、小切手での高額預金引き出しの爆笑シーンが展開します。

映画『ゴースト/ニューヨークの幻』では、このシーンは銀行の3階という設定になっていますが、実際のロケ地のこの部屋は1階です。つまり映画『ゴースト/ニューヨークの幻』では、3階に着いたことを演出するために、エレベーター(に見えるもの)をわざわざ作って、3階に到着したことを演出していたことが、ロケ地を見ると分かります。

尚、『ゴースト/ニューヨークの幻』の、その銀行の1階のシーンは、この建物ではなく、かつニューヨークでもなく、ロサンゼルスの、
  • The Majestic Downtown(A.G. Bartlett Building / the old Bank of America Building)
  • 650 S Spring St. Los Angeles, CA 90014 U.S.A.
がロケ地として使われていました。

その『ゴースト/ニューヨークの幻』の「銀行の1階」として使われたロケ地は、映画『セブン』(se7en)の図書館として使われていたロケ地です。
→関連記事:映画セブン(se7en)の箱と盛りすぎ鉄塔の荒野

尚、ウーピー・ゴールドバーグは、この『ゴースト/ニューヨークの幻』にてアカデミー助演女優賞を受賞しました。その名演技が堪能できる、このエベル(Ebell)での「銀行シーン」となっています。

# Terminator Sarah Connor Chronicles 211 Ghost

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