(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第11話「ピコ・タワー / Self Made Man」)
ピコタワーの外観はこちらシュワ州知事を救った?ピコ・タワーにてご紹介した通り、スーパーマン・ビルことIndustrial National Bank Buildingがイメージとして劇中に挿入されていましたが、入口とホールは別の場所で撮影されていました。
そのピコタワーの入口とホールのロケ地はこちら。
The Ebell of Los Angeles as Pico Tower inside
Film Location(ロケ地)
- The Ebell of Los Angeles(ザ・エベル・オブ・ロサンゼルス)
- 743 S Lucerne Blvd, Los Angeles, CA 90005 U.S.A.
- https://ebellofla.com/
- 座標: 34°03'40.9"N 118°19'29.3"W
34.061368, -118.324801
キャメロンが入った「ピコ・タワーの入口」は、この Ebell of Los Angeles(エベル・オブ・ロサンゼルス)北側の出入り口(最上図)が使われていました。
この「ピコ・タワーの入口」を入ると、キャメロンはまず、
PICO TOWER
RE-OPENING NEW YEAR'S EVE
DECEMBER 31, 2010
Join us for the ceremony, with a keynote speech by Governor Mark Wyman.
ピコタワーという看板を目にします。
リオープニング ニューイヤーイブ
2010年12月31日
マーク・ワイマン カリフォルニア州知事の基調講演にご参加ください
ちなみに、実際に2010年のその日のカリフォルニア州知事は誰だったか?というのとアーノルド・シュワルツェネッガーです。キャメロンは、アーノルド・シュワルツェネッガー州知事を救った、と想像して楽しむことができます。
次にキャメロンは廊下を進み、ホールへ入っていきます。
- まず、キャメロンはホールの檀上でカリフォルニア州知事がスピーチをしている時に、どこかから銃撃され暗殺されるか(自分ならどこから狙うか)イメージを抱きます。
- 次に、理想的な銃の狙撃角度から、壁の中にターミネーターT-888(マイロン・スターク)が隠れていることをはじきだします。
- 壁の中のマイロン・スタークからまず銃(トンプソン・サブマシンガン)を奪い、壁の反対側のエレベーターホールのほうへ壁を突き破る形で突き飛ばします。
- 最終的にはエレベーターで下敷きにしてマイロン・スタークが動けなくなったところでチップを抜き、キャメロンはこのバトルに勝利します。
マイロン・スタークは80年近くも壁の中でスリープ(待機)していたので、動きが悪くなっていたのかもしれません。キャメロンにあっさり倒されてしまいました。
なぜ老化しないの?
80年近くも壁の中にいたのに、なぜターミネーター・マイロンスタークは外見が老化していなかったのか?というと、
そもそもターミネーターの外見が人間と全く同じように老化する、というのは、『ジェニシス』や『ニュー・フェイト』にアーノルド・シュワルツェネッガーを出演させるためだけの苦肉の策なので、今後、老化ターミネーターがターミネーター作品に登場することはないでしょう。
→関連記事:老化ターミネーター(お爺ちゃん)は失敗-続編消滅(ジェームズ・キャメロン談)
80年近くも壁の中にいたのに、なぜターミネーター・マイロンスタークは外見が老化していなかったのか?というと、
- スリープ状態に入っており、劣化をセーブしていた
- T-800ではなくT-888モデルなので、劣化しにくい
そもそもターミネーターの外見が人間と全く同じように老化する、というのは、『ジェニシス』や『ニュー・フェイト』にアーノルド・シュワルツェネッガーを出演させるためだけの苦肉の策なので、今後、老化ターミネーターがターミネーター作品に登場することはないでしょう。
→関連記事:老化ターミネーター(お爺ちゃん)は失敗-続編消滅(ジェームズ・キャメロン談)
この「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第11話「ピコ・タワー / Self Made Man」は、
- 推理小説仕立てになっている
- 1920年代という他のターミネーター作品では見られない時代設定
- ターミネーターが自ら既成事実を造り上げる(タイトル通り Self Madeする)
- ターミネーターのいろいろな機能考察
- キャメロンの秘密のミッション
ピコタワー入口=『ゴースト/ニューヨークの幻』の銀行
このピコタワーの入り口として使われたホールですが、実は1990年の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(Ghost)で銀行として使われた建物でもあります。霊媒師オダ=メイ・ブラウンことウーピー・ゴールドバーグが、銀行から小切手で多額の現金を引き出す、あの爆笑シーンが撮影されたのがこの「The Ebell of Los Angeles」の入口のホールでした。
「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のキャメロンがピコタワーの入口から入った際、左側に階段が見えますが(上図)、その階段をバックに映画『ゴースト/ニューヨークの幻』では、小切手での高額預金引き出しの爆笑シーンが展開します。
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』では、このシーンは銀行の3階という設定になっていますが、実際のロケ地のこの部屋は1階です。つまり映画『ゴースト/ニューヨークの幻』では、3階に着いたことを演出するために、エレベーター(に見えるもの)をわざわざ作って、3階に到着したことを演出していたことが、ロケ地を見ると分かります。
尚、『ゴースト/ニューヨークの幻』の、その銀行の1階のシーンは、この建物ではなく、かつニューヨークでもなく、ロサンゼルスの、
- The Majestic Downtown(A.G. Bartlett Building / the old Bank of America Building)
- 650 S Spring St. Los Angeles, CA 90014 U.S.A.
その『ゴースト/ニューヨークの幻』の「銀行の1階」として使われたロケ地は、映画『セブン』(se7en)の図書館として使われていたロケ地です。
→関連記事:映画セブン(se7en)の箱と盛りすぎ鉄塔の荒野
尚、ウーピー・ゴールドバーグは、この『ゴースト/ニューヨークの幻』にてアカデミー助演女優賞を受賞しました。その名演技が堪能できる、このエベル(Ebell)での「銀行シーン」となっています。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 211 Ghost