最終話からループで伏線回収【ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ】

サラコナークロニクルズ

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ターミネーター・サラコナークロニクルズ最終話ループ

「ターミネーター1」(T1)と「ターミネーター2」(T2)の続編として作られ、T1とT2の背景へ続くように作られていた『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(Terminator: The Sarah Connor Chronicles、TSCC)。

当ページでは「最終話をざっくり解説(おさらい)」したあと、さらに「最終話からループで観ていったらどうなるか」という視点を記しています。

結論を先に書いておくと、サマー・グローが演じたキャメロンは元々 ジョン・ヘンリーであり、サイボーグ・レジスタンスのボスだったのではないか、ということです。

ちなみにTSCCの脚本家および製作総責任者であるJosh Friedman(ジョシュ・フリードマン)は以下のように語っています。

I think the finale can be looked at both as an end and also as a springboard to a new part of the story—that's what I intended, at least. I wanted to bring an end to many of the questions that I'd raised in the episodes previous...

私は最終話は終わりであると同時に、物語の新しい部分への跳躍と見えるように少なくとも意図したんだ。それ以前のエピソードであがった数々の謎に答えをもたらしたかったんだ・・・

ということで、それまでのに対して、最終話である程度、答えがもたらされていることがわかります。

最終話の解説(おさらい)

まず『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』の最終話を解説すると、T1やT2で語られていた通り、「ジョン・コナーは未来に出現し、救世主としてこれから活躍していきますよ、スカイネットとの戦いにおいて、人類を勝利に導きますよ」・・・という姿が描かれていました。

最終話最後でのデレク・リースの次のセリフ・・・

Well, you know what?
I think you're gonna be famous.

きっと何か知ってるんだろう。お前は有名になると思うぜ。

は、(突然出現してデレクの名前を知っていた)ジョン・コナーが「ただ者ではない」、これから人類抵抗軍の中で頭角を現し、メシア(救世主)として活躍していくであろうことを暗示するために用いられています。

1.救世主ジョン・コナーの誕生

最終話ではサラ・コナーとの母子関係においては、ジョン・コナーが自立し、未来へ独り立ちしていく様子が描かれていました。
(一方でA.I.ジョン・ヘンリーも自立し、未来へ独り立ちしたこと描かれていました。)

そして「なぜジョン・コナーが未来で救世主になりえたのか?」というと、キャメロンによって現代にてターミネーターの基礎構造やチップの知識などのトレーニングを受けていたからです。

CAMERON:You're ahead of schedule what you need to learn.
学ぶべきこと(カリキュラム)の進み具合が予定より早い。
(シーズン2第17話)
とあるように、「ジョンコナーに教えるべきカリキュラム」は未来において、ある程度考えられており、そのカリキュラムが現代にて実践されたようです。
→詳細:ジョン・コナーの訓練物語(なぜ救世主になれたか)

これにより、ジョン・コナーは未来においてターミネーターを捕獲し、再プログラムしたT-800一体を、1994年に送りこむことになります(→T2へ続く)。ちなみに捕獲方法はT-800を電気ショックにかけ、再起動までの2分間の間にチップを抜く、というキャメロンから学んだ手法です。
→関連記事1:キャメロンが電気ショックで再起動した教会
→関連記事2:クロマティが感電したサラ・コナーの家

その捕獲し再プログラムしたターミネーターを各地に配備し、戦況を逆転させるようになり、救世主として頭角を現し、人類を勝利へ導いていきます。

2.サイボーグ・レジスタンスとの同盟関係成立

最終話ではキャメロンからのチップの提供により、第三勢力であるサイボーグ・レジスタンスの中核となるA.I.ジョン・ヘンリーが完成した様子も描かれていました。人類抵抗軍の核となるジョン・コナーと、サイボーグレジスタンスの核となるジョン・ヘンリーという、2つの救世主が誕生したのが最終話です。

また、かねてから未来のジョン・コナーのほうから「仲間にならないか」とスカウトをかけていた液体金属T-1001(キャサリン・ウィーバー)から、逆に「仲間にならないか?」とキャメロンが逆スカウトを受けることで、ジョン・コナー(人類側)と第三勢力サイボーグレジスタンスとの同盟関係がキャメロンを楔(くさび)として成立した瞬間も描かれていました。
→詳細:「仲間にならないか」の意味

「サラ・コナー・クロニクルズ」は、
  1. 人類
  2. スカイネット
  3. サイボーグレジスタンス
三者がそれぞれの「核」を作る過程を描いた話、とも言うことができます。
ターミネーターの勢力相関図

この同盟関係の最初のコラボ作業が、キャサリン・ウィーバーがジョン・コナーを未来へエスコートしたタイムトラベルということになります。キャサリン・ウィーバーは未来到着後、ジョン・コナーの安全を確かめて、ひとまず姿を消します。その段階においてはまだ、人類抵抗軍にとってマシーンはすべて敵でしかなく、無用な衝突を回避するためです。

この第三勢力との提携により、未来において人類はさらに戦況を有利に進めていくことになります。一方、機械(マシーン側)も全滅することなく、サイボーグレジスタンスとして生き残り、人類との共存の道が確保されたことになります。

3.サラ・コナーの延命成功

また、ジョン・コナーのトレーニング以外にも、キャメロンのミッションの1つに「サラ・コナーの延命」というものがあり、まずは1999年から2007年へタイムワープさせます。ワープだけで8年死期を後ろにずらすことができましたが、さらに「アイソトープ」治療も仕組まれていました。

Cameron said when we jumped eight years through time, we jumped over my death.
時空を越えた時、死も超えたとキャメロンに言われた。(シーズン2第20話のサラ・コナーのセリフ)
→詳細:サラ・コナーの癌(ガン)克服物語(Hope of Isotope)

これにより延命したサラ・コナーは、このまま現代に残り続けた後、未来でジョン・コナーと合流することになります。キャメロンは最初から最後までサラ・コナーの健康(癌)について言及し続けていることが見返せば確認できます。

以上が最終話のざっくりとした解説ですが、『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』は、Sci-Fiドラマなので、さらに深い見方ができるように作られています。

最終話の後どうなったか?最終話からループで見ていくと・・・

そこで次に「サラ・コナー・クロニクルズ」をサイエンス・フィクション的に、最終話からのループ構造として観た場合を解説します。

ループさせていくと、「キャメロンはサイボーグ・レジスタンスのボスであり、実はキャメロンは元々ジョン・ヘンリーだったのでは?」という「どんでん返し」的なものが見えてきます。

1.キャメロンのチップの移動

「サラ・コナー・クロニクルズ」の最終話では、キャメロン(TOK715)は、A.I.ジョン・ヘンリーに、自分のチップを提供します(チップを移動させます)。なぜならキャメロンの身体はもうボロボロだから、というのも一因です。

これにより、ジョンヘンリーは頭の後ろでつながっていたコードを外して、自由に動けるようになりました。パソコンで例えているなら、自分のOSを得たようなものなのかもしれません。(別の言い方をすると、キャメロンは丈夫な身体を手に入れました。)

どのようにキャメロンとジョン・ヘンリーが「合体」したのかチップの内部のソフト的な部分までは不明ですが、例えば、以下のようないろいろなパターンが考えられます。

  1. キャメロンのチップにジョン・ヘンリーのデータを上書きして、キャメロンのデータは消えた
  2. キャメロンのチップにジョン・ヘンリーのデータを上書きしつつ、キャメロンのデータも共存している
  3. キャメロンのチップのデータを別に移動させつつ、ジョン・ヘンリーのデータをチップに上書きした(共存)
  4. キャメロンのデータをメインにしながら、ジョン・ヘンリーのデータも並立させた(共存)

T-888はCPUポートが2つ以上(3つ)ある

3の「データを別に移動させつつ」について補足しておきます。

キャメロンがT-888型であるジョン・ヘンリーにチップを渡した、ということは、キャメロンとT-888型は、チップの互換性がある、ということになります。確かにスカイネットがカリバに送信したキャメロンのエンドスケルトンの画像(下図、シーズン2第20話)は、T-800系と同じような感じでした。
ターミネーター・キャメロン
T-800系は、下図のように、よく見ると頭(エンドスカル)の左側には、同じようなポートが2つあり、そのバージョンアップ版のT-888は、製作者によると頭の右側に2つ、左側にもう1つ、計3つあるとのことです。

The T-888 possesses two more additional backup CPUs with the same neural net architecture.
The most recent releases from the producers and effects supervisors in a YouTube video highlighting the T-888, explicitly states and indicates that there are three separate CPUs located in the head under the round ports.
https://terminator.fandom.com/wiki/T-888
キャメロンのチップ
WindowsパソコンにCドライブとDドライブがある(物理的にHDDやSSDが2つある)のと似たようなイメージかもしれません。
CとDディスクの関係
Windowsパソコンの場合、物理的にHDDやSSDが2つあれば、もしCドライブが壊れてしまっても、Dドライブにデータがあれば、新たにCドライブを用意して再度OSをインストールすれば、Dドライブのデータを取り出せます。
これがキャメロンとジョン・ヘンリーのチップのケースのヒントになるかもしれません。

「ダウンロード」の前フリ(伏線)

実は最終話の1つ前、シーズン2第21話「救出 / Adam Raised a Cain」にて、この最終話の前フリ(伏線)となるセリフが、ジョン・ヘンリーによって語られていました。

John Henry:The human brain is an amazing computer. Its raw clock speed is 20 billion calculations per second. Its storage is functionally infinite. But It's flawed. There's nowhere to download it when you die.

ジョン・ヘンリー:(人間の脳は優秀だ、と述べた後)しかし人間の脳には欠陥がある。死ぬときダウンロードできる場所がどこにもない。

つまり、自分たちマシーンは、「死にそう」になったらダウンロードすることができる、より完璧な存在である(少なくとも人間の欠陥を補った、より完璧な存在になろうとしている)ということが語られており、最終話でジョン・ヘンリーとキャメロンがそれを実践した、ということになります。

いずれにしても、キャメロンとジョン・ヘンリーは「二足の草鞋(わらじ)」となって、未来へ飛び立ちます。
→関連記事:最終話の暗示した歌?ジョン・ヘンリーとサバンナが歌っていた「Donald, Where's Your Trousers?(キルトをはいた少年)【解説】

2.サイボーグレジスタンス始動

未来へ到着したキャメロン(外見はジョン・ヘンリー)は、秘密裏にターミネーター(T-600など)を捕獲して再プログラムするなど、サイボーグ・レジスタンスの体制を徐々に整え、組織していくようになります。

と同時に人類や動物も絶滅の危機から保護していきます。保護対象の中にアリソン・ヤングもいました。アリソン・ヤングが入れられた戦艦は「ノアの箱舟」です。
ターミネーターとノアの箱舟

→詳細:【解説】創世記とターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ

ちなみにサイボーグ・レジスタンスの動機は、劇中、キャサリン・ウィーバーがジョン・ヘンリーと会話していたように、自分たちサイボーグの「生存」です。スカイネット傘下だと人類に滅ぼされてしまうと算出し、人類との共存を選んだのがサイボーグ・レジスタンスの行動原理となっています。

3.キャメロンの外見に戻る作業

未来へタイムトラベルしたキャメロンですが、外見はジョン・ヘンリーです。ジョン・コナーに会いたいキャメロンですが、外見がジョン・ヘンリーのままだと、人類抵抗軍および抵抗軍の中枢にいるジョン・コナーに近づけません。
そこでまずキャメロンの外見にもどること(キャメロンの外見作り)をはじめます。そのための施設が、デレク・リースらが拘束されていた、この謎の施設「未来のスカイネット捕虜収容所(?)」です。

ここの地下室にて、

  • エンドスケルトンをジョン・ヘンリー(T-888)サイズからキャメロン・サイズへ変更
  • 見た目をキャメロンへ整形(外皮を作り替える)

という作業を行います。
要は、クロマティが科学者を捕まえて、風呂桶の中で自分の外皮を生成させていたのと同じ作業(シーズン1第3話)が、この地下室で行われます。
キャメロンの外見生成
それをキャメロンは大好きなショパン「夜想曲第20番」を聴きながらやっています(←地下室ではショパン「夜想曲第20番」が流れているのがキャメロンがそこにいた証です→詳細:キャメロンが通ったバレエ・スクール)。その光景は なかなかのホラーですが、そもそも「ターミネーター1」がホラー映画として作られており、T2にも「指刺し貫通」や「牛乳パック貫通」シーンなどホラー要素が引き継がれており、サラ・コナー・クロニクルズもまた然り、です。

外皮の作り替えには大量の血が必要になるので、やむをえず捕獲した人間から血の提供を受けます。そのため、地下室に連れていかれた人間(デレク・リースたち)が戻った時、貧血状態でヘロヘロになっていたわけです。
そしてキャメロンの外見が完成したので、「ご協力いただいた」人間は解放します。
→関連記事:斧を置き人類を解放したのはキャメロンか

ターミネーターの斧

このことからもこの「謎の施設」は「人間を敵とみなしていない組織」に属する施設であったことが明らかですが、このあたりの人間の扱いが雑なのは、A.I.の sacrifice(大義のために必要な犠牲)という発想・・・人類の大きな利益のためには少々の犠牲が生じるのは仕方がない・・・が関係してきます。

ジョン・ヘンリーとキャサリン・ウィーバーの間でも、以下のような会話が交わされていました。

John Henry: Mr. Ellison taught me that human life is sacred.
エリソンさんは言った。人間の命は神聖であると。

Catherine Weaver: Sacred? That's an interesting word. Comes from the Latin 'sacrum', much like another word - sacrifice. Perhaps it's necessary to sacrifice Savannah for the greater good. The greater good is keeping you safe.

神聖(Sacred)?おもしろい言葉ね。ラテン語の sacrum が語源で、同じ語源の言葉にsacrifice(犠牲)があるわ。より多くの利益を得るためにはおそらくサバンナの犠牲が必要かもね。より多くの利益とは、あなたの安全のことよ。

現代社会においても、AI(人工知能)と「トロッコ問題」などで「AIはどちらを犠牲にするのか」と議論されていますが、それがサラ・コナー・クロニクルズでも描かれていた、ということです。
→関連記事:亀とターミネーターとブレードランナー(フォークト=カンプフ検査)

4.抵抗軍のパス(ブレスレット)を入手する作業

キャメロン(=アリソン・ヤング)の外見ができあがったキャメロン(=ジョン・ヘンリー)は、「ノアの箱舟」である戦艦で保護しているアリソン・ヤングから、ジョン・コナーがいる基地へ行くための通行証(ブレスレット)を入手します。
→詳細:【解説】創世記とターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ
アリソンヤングとTOK715ちなみにこの時、キャメロン(=ジョン・ヘンリー)は、アリソン・ヤングの首を絞めますが、後のシーンから総合的に判断するに、アリソン・ヤングは死んでいません。→詳細:ジョディとキャメロンが侵入した家

5.人類抵抗軍と合流

キャメロン(=ジョン・ヘンリー)は、人類抵抗軍の基地にいるジョン・コナーと合流し、サイボーグ・レジスタンスと人類抵抗軍の共闘(同盟による軍事行動)が始まります。

具体的にはキャメロン(=ジョン・ヘンリー)は、

  • スカイネットの最新兵器TDE(Time Displacement Equipment/タイムマシーン)情報を伝え、人類抵抗軍側にもタイムマシーンを作りスカイネットの過去を変更するという作戦に対抗する
  • ターミネーターの再プログラム化を促進し、各基地に配備し、人間の損失を抑え、戦況を有利に変えていく
といったことを行っていきます。
人類抵抗軍ペリー少将
Major General JUSTIN PERRY:She's one of ours. And now, they do it for us. They helped us in Topanga. We'd never have done what we did.

ペリー少将:「キャメロンは我々の一員だ。彼らはトパンガ・キャニオンの任務で我々を助けた。彼ら再プログラム・ターミネーターは我々がなし得なかったことをしてくれた。」(シーズン1第6話)

と、ペリー少将のセリフにあるように、「トパンガ・キャニオンの戦い」からサイボーグ・レジスタンスの加勢するようになり、人類抵抗軍のスカイネットに対する戦況が改善していきました。

ちなみに「ペリー」という人物については、T1にてカイル・リース(マイケル・ビーン)が、
With the One Thirty Second under Perry, from '21 to '27--
2021年から2027年まで、ペリーの第132部隊だ。
とペリーの下で戦っていたことを言及しています。

T1の背景

トパンガ・キャニオンというのは、スカイネットがタイムマシーンTDEを開発していた場所で、サイボーグ・レジスタンスによってもたらされたその情報に従って、ジョン・コナーとカイル・リースらの小部隊が襲撃。しかし、T-800一体が1984年に送られてしまった後だったので、カイル・リースも1984年に飛び、そこのタイムマシーンは爆破された、という戦いです。
ターミネーターのタイムマシーン部品
さらにシーズン1第6話で、T-800系のターミネーターたちが、大きなジェットエンジンのようなものを運んでいるシーンがありますが、それがタイムマシーンTDE(Time Displacement Equipment)のパーツです。運んでいるのはすべてサイボーグレジスタンス傘下の再プログラム・ターミネーターたちで、人類抵抗軍の基地内に、TDE装置を作るために、運んでいたものです。
ターミネーターのタイムマシーン
上のジェットエンジンのようなものを組み合わせて作ったものが、人類抵抗軍の基地内にあったこのタイムマシーンTDEです(シーズン1第6話)。

このタイムマシーンTDE施設に入るには、キャメロンの網膜認証が使われていたので、キャメロンがTDEに深く関わっていたことがわかります。第1話で、1963年に作られた銀行の貸金庫内に設置されたTDEでもキャメロンの網膜認証が使われていました。

T2の背景

これにより、人類抵抗軍およびサイボーグ・レジスタンスは、過去を改変しようとするスカイネットの新戦略に対しても対抗できるようになりました。
T2で1994年に再プログラム・ターミネーターT-800を送ったのはこうした背景からです。

各基地に配備した再プログラム・ターミネーターの中には、不具合を起こす機種もあり、その場合は、キャメロン(=ジョン・ヘンリー)らが責任を持って対応する姿も描かれていました。
キャメロンとM79グレネードランチャー
基地内で不具合ターミネーターを
M79グレネードランチャーで処理するキャメロン

こうして、A.I.によるA.I.育成というシンギュラリティによって誕生したサイボーグ・レジスタンスの加勢もあって、救世主ジョン・コナー率いる人類抵抗軍は、スカイネットに対して勝利を収めることになった・・・というのが、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」です。

どんでん返し

ループで観ていくと、斧・謎の地下の施設・ジェットエンジンなどシーズン1の謎のシーンが次々と解決・・・伏線が回収され、シーズン1で描かれていたのは、実はシーズン2の後の物語だった・・・という「どんでん返し」設計になっています。

ちなみに現代(過去)に飛んだキャメロンは、このアリソン・ヤングの実家に電話をし、「アリソン・ヤング」の命名にも関与してしまう・・・つまり「アリソン・ヤング」という名前の者を創り出したのもキャメロン・・・という完全なループ構造になっています。

以上、現代(最終話)でキャメロンはジョン・ヘンリーになり、未来でジョン・ヘンリーがキャメロンになっていった・・・実はキャメロンは元々ジョン・ヘンリーだった・・・そしてキャメロンがサイボーグ・レジスタンスのボスだった・・・という、打ち切り(キャンセル)どころか、うまく完結している「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のネタバレでした。

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