E.T.はフォースの使い手でヨーダと同世界の生物

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E.T.とヨーダの比較
E.T.の身長(137cm)はヨーダ(66cm)の約2倍


40周年を迎えた映画『E.T.』(イーティー、The Extra-Terrestrial、1982年)に登場するE.T.と、映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場するヨーダが似ていることはよく指摘されていることですが、E.T.がスターウォーズに登場していたことも周知の事実です。
スターウォーズに登場するET
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』共和国議会のシーン


つまりこれは、公式に「E.T.はスターウォーズの世界線(時空・時間軸)の生物である」ということでもあります。

それを元にE.T.のスペックを改めて見てみると、E.T.は『スター・ウォーズ』シリーズに登場する「フォース」の使い手であったことが分かります。

E.T.とフォースの比較

E.T.が劇中に見せたスキルと『スターウォーズ』のフォースを比較すると、以下のような表になります。

E.T. フォース
浮かせて自在に動かせる 浮かせて自在に動かせる
治せる 治せる
(レイ)
蘇生 できる できる
(カイロ・レン&レイ)
念力 遠隔精神反応
(同時同調性)
遠隔精神反応
(超能力・神通力・千里眼)
出所 「はるか300万光年の彼方から」 「遠い昔、はるか彼方の銀河系」

つまり、E.T.が見せていた能力はフォースそのもの、と言えます。

E.T.はジェダイの騎士ではないようですが、スターウォーズ・シリーズで登場したフォースの数々を網羅し、地球にてほぼフルスペックで披露していました。

E.T.が使った「フォース」

  • 胸を赤く光らせて仲間内で共鳴し、テレパシーのように意思疎通します。その「共鳴力」は強く、人間(エリオット)や植物(花)とも同時同調することができます。
  • 指先から不思議なパワーを放ち、エリオットの指の傷を、指先タッチで一瞬で治します。
  • 身の回りの物を浮かせて空中で自由に操ることができます。例えば、室内にあったボールを複数浮かせて、自分がやってきた銀河系を説明したり、自転車5台とその運転手5人を同時に浮かせて走らせることもできます。
  • 一度「死んだ」のに、仲間による「共鳴力」で生き返ります。枯れた花も生き返ります。

E.T.とヨーダは同じ種族?

外見が似ているE.T.とヨーダですが、では同じ種族なのか?というと、違うようです。

E.T.とヨーダの相違点

主に違う点は以下の通りです。

  1. 体格や骨格が基本的に違います。身長はE.T.が137cm、ヨーダは66cmで、約2倍以上の差があります。また、E.T.は首が伸びるのに対して、ヨーダは伸びません。E.T.にはヨーダのような大きな耳はありません。
  2. E.T.は手足の指は4本(E.T.の足の指は3本に見えますが、撮影に使われたパペットの足を確認すると、かかと部分に退化した4本目の指のようなものが付いています)。それに対してヨーダの手足の指は3本です。

E.T.とヨーダの類似点

その一方で、E.T.とヨーダには以下のような類似点もあります。

  1. 顔の全体的な作り(耳以外)、肌の質感
  2. 食べ物への執着
    E.T.はまずチョコレートで誘導され、ビールなど冷蔵庫に入っているあらゆるものに興味を示します。
    一方、ヨーダも惑星ダゴバに到着したルークが持っていた非常食にまず興味を示します。ヨーダと同じ種族の、TVシリーズ『マンダロリアン』に登場するベビーヨーダこと「グローグー」も食べ物への執着はすごいものがあります。
  3. 長寿
    E.T.は1000万歳以上、ヨーダは800歳以上といわれています。
  4. 湿地帯を好む
    E.T.の宇宙船内は、かなりの湿度の密林のような仕様になっていました。また、E.T.が体調悪化した際、小川の中に逃げるように倒れ浸かっていました。
    一方、ヨーダもシスから逃れるため、隠遁先としてかなりの湿度の密林のような惑星ダゴバを選びます。
    『マンダロリアン』のベビーヨーダこと「グローグー」は蛙を好んで食べるので、この種族は水辺の環境を好むようです。
  5. 宇宙船が似ている
    E.T.は卵型の宇宙船に乗っていましたが、それをさらにコンパクトにしたような卵型の宇宙船にヨーダが乗るシーンもあります。『スター・ウォーズ エピソード3/ シスの復讐』にて、チューバッカとヨーダが別れるシーンは、E.T.を彷彿させるものがありました。
ETとヨーダの宇宙船の比較

以上から、E.T.とヨーダは違う種族ではありますが、ともに細胞内に微生物ミディ=クロリアンを持つ、近い種の生物なのかもしれません。

ヨーダを見たE.T.の反応が意味するもの

『スターウォーズ』にE.T.が登場する一方で、『E.T.』にも「ヨーダ」が登場します。

ハロウィンでヨーダの仮装をした人にE.T.が反応し、ついて行きそうになるシーンです。



このシーンから考えられることは以下の2点です。

  1. E.T.がヨーダの仮装を見て、自分に似ているので同胞と思ってついていきそうになった。
  2. 前述の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』にて、E.T.の種族が共和国議会に出席していることからも推察できるように、E.T.はヨーダ(ないしヨーダの種族)に会ったことがあり、そのヨーダだと思ってついて行きそうになった。

世間一般では、上の1としてただのギャグ・シーンと片づける人が多いようですが、フォースの線をたどっていくと、2の可能性もおおいに考えられ、意外と意味深なシーンだったのではないか?と楽しさが倍増していきます。

E.T.とスターウォーズのシンクロ性

その他、『E.T.』では、主人公エリオットの部屋にはスターウォーズのアクションフィギュアがたくさん置いてあり、それをE.T.に紹介するシーンや、エリオットの兄マイケルがヨーダのマネをするシーンもあり、『E.T.』と『スター・ウォーズ』の両作品が互いを意識し、シンクロしていることは明らかです。

『E.T.』でエリオットが持っていた『スター・ウォーズ』フィギュア情報と小ネタまとめ
エリオット少年が『E.T.』劇中で紹介したフィギュアは、グリード、ハンマーヘッド、ウオラス・マン、スナグルトゥース、ランド・カルリジアン、ボバ・フェットの6体。
https://theriver.jp/et-sw-kenner/

『E.T.』がつなげた『スターウォーズ』の世界と地球

E.T.を介してつながるスターウォーズと地球

『スターウォーズ』の「遠い昔、はるか彼方の銀河系」と現代の地球を初めて結んだ『E.T.』

『スターウォーズ』シリーズには、「人間」や「英語(音声)」は登場しますが、「地球」や「地球人」は登場しません。

つまり、『スターウォーズ』の世界には、「地球」や「地球人」と直接リンクするものがないのです。

しかし、E.T.を介して、初めてスターウォーズの世界と地球がつながったことになります。

『E.T.』は地球で初めてフォースが使われた映画

そして『スターウォーズ』の世界と現代の地球をリンク付けた『E.T.』は、地球で初めてフォースが使われたシーンを収めた映画、とも言えます。

『スターウォーズ』の世界の中の生物が一体、地球にたどりついた物語・・・それが『E.T.』です。

『スターウォーズ』にはスピンオフ作品がたくさんありますが、今一度、『E.T.』を『スターウォーズ』のスピンオフとして楽しんでみたはいかがでしょうか。

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