シーズン3(続編)の内容【ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ】

サラコナークロニクルズ

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ターミネーター・サラコナー・クロニクルズ続編シーズン3
全31話もある『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(Terminator: The Sarah Connor Chronicles、TSCC)。

実はターミネーター1と2の続編で、

  • ターミネーター1と2の内容や成果、趣旨を否定していない
  • サラ・コナーもジョン・コナーも生き続けている
  • 過去・現在・未来どの方向にも展開できる余地がある

作品は、ターミネーター・シリーズの中では『サラ・コナー クロニクルズ』のみ です。

また、映画評論サイト・ロッテントマトでは、ターミネーター全作品の中で、『サラ・コナー クロニクルズ』はT1,T2に続いて3番目に評価が高い作品となっています。
→詳細:ロッテントマト評価順【ターミネーター全作品】

打ち切り?完結?

打ち切り」という表現が独り歩きしていますが、もともとシーズン2に入る段階で残り22話(計31話)と決まっていたので「突然終了になった」というわけではありません。

全話を通じて全体をよく見ると、

TSCCは、ターミネーター1(T1)と2(T2)から続き、そしてT1とT2の背景へ帰結する

ようにまとめられていました。

「どのような状況だったので、T1でカイル・リースを、T2でT-800を未来から現代へ送ることになったのか」

という背景が、TSCC全体を通じて描かれており、シーズン2でそれなりに「完結している」とも言えます。

例えば、

  • なぜ救世主ジョン・コナーが未来に現れたのか/なぜターミネーターに関する知識を持っていたのか・・・現代でキャメロンからトレーニングを受け、最終話で未来へ飛んだ。

  • なぜ(どういう戦況下で)カイル・リースを1984年に送ったのか(=T1に至った背景)・・・キャメロンからトパンガ・キャニオンにあるスカイネットの新兵器TDE(Time Displacement Equipment)の情報提供を受け、ジョン・コナーとカイル・リースはトパンガを襲撃。しかしすでにT-800一体がタイムトラベルした後だったので、カイル・リースはそのままサラ・コナーの保護任務に就き(1984年へタイムトラベルした=T1へ続く)、そのTDEは爆破される。

  • その後ジョン・コナーは人命尊重のため、再プログラム技術を多用するようになり、各基地に再プログラムターミネーターを配置し、戦況改善。人類抵抗軍の基地内にもTDEを作り、再プログラムT-800を1994年に送った(=T2へ続く)

といったことが、シンギュラリティによる第三勢力「サイボーグ・レジスタンス」の加勢というTSCCならではの付加価値を添えて、


という3本の軸を中心に描かれていました。

謎めいたシーンも、実は最終話からループして見ていくと伏線が回収できるようになっています。
→詳細:最終話からループで伏線回収【ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ】

また、第一話と最終話が呼応するように閉じられている点が確認できることから、それなりに完結していると言えます。(→上記『サラ・コナーの癌(ガン)克服物語(Hope of Isotope)』参照)

実際、TV局のFOXの担当者(Kevin Reilly)は、当時"Terminator has completed its run."「サラ・コナー・クロニクルズは完走した。」と発表しています。

ストーリーとしては一応、完結させたものの、TVドラマなので、続編を作ることもできなくもない、という構造にしてあるだけです。
これは映画「ターミネーター2(T2)」が、2で完結しているとも言えるし、続編も作れるようになっているのと同じことです。

この状態を、サラ・コナー・クロニクルズ製作者のJosh Friedman(ジョシュ・フリードマン)は、"Tried to close one door while Opening Another."(別のドアを開けつつも、1つのドアは閉じるよう試みた。)と自身のブログで表現していました。

ではもし製作されるとしたら、サラ・コナー・クロニクルズのシーズン3(続編)はどのような内容になるのか、情報をまとめてみました。

シーズン3(続編)の内容と製作への動き

デレク・リースを演じたブライアン・オースティン・グリーンが、TV Addictの『デスパレートな妻たち』(Desperate Housewives)でのインタビューの際に「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ(TSCC)」について、以下のように答えています。

シーズン3(続編)は未来でのジョン・コナーの物語が基軸

https://www.thetvaddict.com/2011/01/02/brian-austin-green-talks-terminator-the-sarah-connor-chronicles-desperate-housewives-and-why-he-passed-on-one-tree-hill/
Q:Before we get into discussing tonight’s DESPERATE HOUSEWIVES return, we have to ask you about your time on・・・TERMINATOR: THE SARAH CONNOR CHRONICLES. Seeing as though we’re the type of TV viewer who has “issues” when it comes to getting over the cancelation of our favorites [Interjects Brian austin Green, "I get it, I'm the same way!"] we’d love to know if you ever had any conversations with [Executive Producer] Josh Friedman as to what would have happened had the show lived to tell the tale?
質問:今夜の『デスパレートな妻たち』の話の前に、TSCCについて尋ねたいんですが・・・好きなものがキャンセルとなり「問題を抱えている」1視聴者だと我々(TV Addict)のことを思ってお答えいただきたいんですが・・・(ここでブライアン・オースティン・グリーンの相づちが入る「わかるよ、オレも同じだよ!」)・・・製作総指揮のジョッシュ・フリードマンと続きがどんな感じに展開するのか話したことがあるか知りたいんですが・・・
BRIAN AUSTIN GREEN:Yeah, a lot of the next season was going to take place in the future, it was going to be in the desert and the tunnels in a manner similar to what the latest film was. And since it’s a future where John Connor doesn’t exist, the main thrust of the story would have seen him starting at the bottom and becoming the iconic John Connor that everybody knows. It would have been great, but you know what though, I feel that at least we went out on top and we have two really good seasons on Blu-ray and DVD… and it is the holidays… and people can purchase those now!
ブライアン・オースティン・グリーンの回答:ああ、次のシーズンの大半は未来が舞台になる予定だったよ、直近の映画(T4)のように、トンネルの中や砂漠地帯が舞台さ。そしてジョン・コナーのことを誰も知らない底(スタートライン)から、誰もがジョン・コナーのことを知っているまでにジョンが成長しながら這い上がっていくのが続編/シーズン3のストーリーの根幹なんだ。すばらしいデキになると思うんだけどね・・・まぁご存知のように現状がこんな(←ターミネーター権利停止等)だから・・・でも少なくとも我々は主要な部分については達成したし、それに2つのよいシーズンを持っていて、DVDとブルーレイでみることができる。それに今、ホリデー(年末年始)だし・・・DVDとか買うことができるよ!

ということで、サラ・コナー・クロニクルズのシーズン3(続編)は、未来でのジョン・コナーの物語が中心になるようです。

続編ではアリソン・ヤング(とキャメロン)をさらに深堀りしたい

もちろん、未来のジョンコナーの話だけでなく、シーズン2に少し登場したアリソン・ヤングなどの他のキャラクターや、時代も未来だけでなく、現在やさらに過去(1963年)などにも焦点が当てられる構想のようです。

こちらのGIZMODO↓に、キャメロンを演じたサマー・グローや、製作のジョッシュ・フリードマンへのおもしろいインタビュー記事が載っています。
https://gizmodo.com/summer-glau-explains-the-nature-of-robot-love-5145575

キャメロンはジョン・コナーを本当に愛してるの?

"Does Cameron really love John?"「キャメロンはほんとにジョンコナーを愛してるの?」という質問に、キャメロンを演じたサマー・グローは以下のようにきっぱりと答え、インタビュアーを驚かせたようです。
Cameron's deep love for John is because he is her whole reason for existing... I think that is love, and I think she would do anything for him, and in her reality, I think that's what love is for her.
キャメロンのジョンに対する深い愛は、ジョンこそがキャメロンのすべての存在理由だから。私はそれを愛だと思うわ。そして実際にジョンのためにキャメロンは何でもする。それはキャメロンにとって愛だと思うわ。

製作者の意図はどうであれ、サマー・グローは、常に「ジョン・コナーに対してあたかも何かを感じているように」キャメロンを演じていたそうです。
→関連記事:キャメロンが車に挟まれチップを抜かれた倉庫

この辺りのAIによる人間理解ネタは、「サラ・コナー・クロニクルズ」では主軸テーマとなっており、キャサリン・ウィーバー(T-1001)による人間理解、AIによるAI育成(シンギュラリティ)にも「AIによる人間理解」が反映されています。
→関連記事:亀とターミネーターとブレードランナー

アリソン・ヤングを深堀りしたい

そのキャメロンに関連して、上の記事では、製作のジョシュ・フリードマンは、以下のようにも答えています。
Friedman says he'd like to be able to revisit the "Alison from Palmdale" character at some point - the future human whose appearance, and apparently memories, Cameron borrowed from.
フリードマンは、"Alison from Palmdale"のキャラクター、つまりシーズン2第4話のアリソン・ヤングに、(シーズン3/続編の)ある段階で、再び焦点を当てることができるだろう、と言った。アリソンとは、そう、キャメロンが外見や記憶を拝借した未来の人間のこと。
→関連記事:アリソン・ヤングとインテリジェンシア・カフェ

このあたりは、ジョン・コナーを演じたトーマス・デッカーが別のインタビューで発言していた内容に通じるものがあり、トーマス・デッカーいわく、続編では、未来において、ジョン・コナーがアリソン・ヤングとキャメロン・フィリップスをどちらかを選ばなくてはいけない状況(三角関係)に苦しむ、とのこと。それに関連して、なぜキャメロンが過去に送られるに至ったか、も明かされるようです。

1963年にタイムマシーンを作った技師の秘話

さらに、ジョシュ・フリードマンは以下のように述べています。
Another character who might be revisited at some point: the engineer who built the time machine in the bank vault in 1963, which we saw in the show's pilot episode. The writers regularly debate whether to bring that engineer character back. Some writers pitch Friedman stories about that characters, but others never want to see him on the show. Friedman is obsessed with "the engineer" and definitely would like to bring him onto the show sometime - but not in the second season.
もう一度スポットを当てなおしてみたいキャラクターは、1963年の銀行にタイムマシーンを作り、貸金庫に組み込んだエンジニア(技師)だ。(脚本家たちの間で、この技師を登場させるかで議論されたが)フリードマンはこの技師をある段階で登場させることにこだわった。しかしシーズン2では実現しなかった。
このタイムマシーンを作った技師というのは、第1話のこの貸金庫型タイムマシーンの銀行内で、貸金庫を映し出したキャメロン・ビジョンの右下に表示された、E.Boykins(E.ボイキンス)という名前の技師のこと。

このシーン、何気に意味深で、タイムマシーン(TDE)を起動させるためのセキュリティ認証で、キャメロンの目(網膜)が使われています。
網膜情報はタイムトラベルでは運べないはずなので、これはつまり、以下の3つの可能性を示唆しています。
  • キャメロン自身が一度、1963年に飛んだ事実がある
  • キャメロンとE.Boykinsの網膜情報は同じに作られている(もしくは同一人物)
  • もしキャメロンとアリソン・ヤングの網膜が同じならば、キャメロンが1999年に飛び、アリソン・ヤングが1963年に飛んでそれぞれ活動した可能性がある

第6話での未来のタイムマシーンのシーンでも、キャメロンの目がセキュリティ認証に使われていた(上図)ので、少なくともキャメロンがこのタイムマシーン管理に深くかかわっていたことは間違いなく、それに関して、興味深いエピソードがまだ隠されているようです。

ちなみに1963年といえば、アメリカでは、あの「JFケネディ大統領暗殺事件」が起きた年でもあり、そうした事件とからめてサラ・コナー・クロニクルズの続編もストーリーが展開するのかもしれません。

また、1963年は、サラコナー生誕(1965年)の少し前です。キャメロンが1963年に飛び、サラコナー誕生を守るためのバトルを展開していた、ということもありえますし、なぜ貸金庫に忍ばせていたのが、アイソトープの銃でなければならなかったのか?にも秘密があるのかもしれません。→関連:サラ・コナーの癌(ガン)克服物語(Hope of Isotope)

ちなみにキャメロンは、アリソン・ヤングの命名にも関わっていたので(→詳細:アリソン・ヤングの実家)、1963年の出来事では、サラ・コナーの「サラ」の命名にもキャメロンが関わる物語なのかもしれません。

その他のシーズン3/続編のキーパーソン

アリソン・ヤングら主要キャラクター以外にも、以下のようなキャラクターが、シーズン3(続編)で登場するキャラクターとして名前が挙がっています。

ダニー・ダイソン

サラ・コナー・クロニクルズ最終話(シーズン2第22話)では、このキャメロンが襲撃しサラコナーを救出したLA拘置所にて、サイバーダイン社のマイルズ・ダイソンの息子ダニー・ダイソン(第1話にも登場していた)が3ヵ月前から行方不明になっていることがサラコナーに告げられました。DVD付録の製作者のコメントで、これは「もし続編があった場合の伏線である」と語られています。

つまり、シーズン3(続編)ではダニー・ダイソンも関係してくる、ということになります。

ちなみに、サラ・コナー・クロニクルズの「現代」に登場したスカイネットは、ジョン・ヘンリーと同じASCHIIコードが書かれていることがジョン・ヘンリーによって確認されています。

ジョン・ヘンリーの元はアンディ・グードが作ったAIタークですが、そもそもアンディ・グードはサイバーダイン社でインターンとして働き、マイルズ・ダイソンからかわいがられていた過去があり、スカイネットもジョン・ヘンリー(ターク)も、どちらもサイバーダイン社に所縁があるということになります。

そこにどの程度ダニー・ダイソンが関わっているか、が気になるところですが、そもそもT2では、マイルズ・ダイソンは家に極秘事項である仕事を持ち帰り、妻や子どもも簡単にアクセスでき、なおかつ外部から丸見えのガラス張りの部屋で仕事をしており、セキュリティがゆるゆるだったので、ダニーダイソンが秘密情報を持ち出していても、はたまた外部流出が起きていてもなんら不思議ではありません。

サバンナ・ウィーバー

カナダ・トロントで開催された第15回 FanExpo(2009年8月)では、ジョン・コナーを演じたトーマス・デッカーがインタビュー
ETV B-Sides: Thomas Dekker Talks Terminator
https://www.youtube.com/watch?v=pjb3Dpen6sg
にて、シーズン3について、アリソン・ヤングとキャメロン・フィリップスとジョン・コナーの関係、そして未来のレジスタンスの中で貴重な存在となるサバンナ・ウィーバーや、シーズン2の最終話で行方不明となったDanny Dyson(ダニー・ダイソン)がシーズン3ではクローズアップされるだろう・・・などなど語っています。

トーマス・デッカーがこのノリで話すと、過剰なリップサービスかジョークのように見えますが、上述のブライアン・オースティン・グリーンや製作者、プロデューサーらの発言と照らし合わせると、必ずしも嘘ではないことがわかります。

サバンナ・ウィーバーは、人類抵抗軍と共闘する第三勢力・サイボーグレジスタンスの中核となるAI・ジョンヘンリーと強烈なコネクションを持っているので、未来において、ともすればジョン・コナーよりも重要なキーパーソンになる可能性があります。

サラ・コナー

もちろん、レナ・ヘディ演じるサラコナーも中心人物であり、トーマス・デッカーがうっかりしゃべってしまったストーリーによると、サラ・コナーは「審判の日」も生き残り、癌も克服し、未来においてジョン・コナーと合流するとのこと。

レナ・ヘディもやる気あり

「サラ・コナー・クロニクルズ」でサラ・コナーを演じたレナ・ヘディ(Lena Headey)も、サラ・コナー役にはやる気があり、プライベートでの出産後には、
http://www.imaginemeandyouthemovie.com/publicity/qalena_july2010.html
というサイトに以下のようにコメントを寄せています。
Q.What would you have liked to explore with the role of Sarah Connor that you didn’t get a chance to?
(サラ・コナーという役柄でもっとどんなことをしてみたかった?)
LENA:There were so many things I wanted to do with the character and sadly it never happened・・・I think she could've been darker and a little more fucked up ・・・and I wanted to expose more of her isolation.
(サラのキャラクターでもっといろんなことをやりたかったわ。悲しいことにできなかったけど・・・私が思うに、サラはもっとハードにできたでしょうし、私はもっと彼女の孤独というものも表現したかった。)
Q.How much do you miss playing the role of Sarah Connor?
(サラ・コナーの役がどのくらい恋しいですか?)
LENA:I miss working with Thomas・・・ we are great friends and it was such a mutual support and encouragement・・・he is a wonderfully generous beautiful young actor, I am so excited to see what happens for him・・・ he is seemingly taking over Hollywood , getting the recognition he should.
(トーマス・デッカーと一緒に仕事ができなくなったのがすごく淋しい。私たちはほんとに良い友達でお互いにサポートし、励ましあっていたの・・・彼はほんとに若くて才能ある役者よ。彼の身に起きてることがほんとに楽しみなの。彼はハリウッドを制覇しようとしてるわ。)
Q.At the end of the SCC S2 finale, what do you think happens to Sarah Connor? Is she always fated to get cancer? Do you think she ever sees John again?
(TSCCのエンディングでサラ・コナーに何が起きたと思いますか?サラは癌を避けられない運命だったの?サラはジョンにもう一度会えると思いますか?)
LENA:She should see John again ・・・they are a great team・・・they still have a lot to teach each other.
(私はサラはもう一度ジョンに会うべきだと思う。彼らは良いチームだもの・・・それにまだまだお互いに教えあうことがたくさんあるし・・・。)
Q.There has been a lot of talk recently about the possibility of a Sarah Connor Chronicles movie. Thomas Dekker, Summer Glau and Brian Austin Green have all said they love to come back together for it. You're the only one who hasn't been heard from and you're the whole reason I loved the show! Please tell me you'd be Sarah again if there was a movie.
(ここ最近、サラ・コナー・クロニクルズの続編映画についての話題がたくさんあるんですが・・・トーマス・デッカーもサマー・グローも、ブライアン・オースティン・グリーンもみんな喜んでカムバックすると。レナだけがまだ続編についてコメントしてないんですが・・・もしTSCCの続編映画が作られることになったらレナはまたサラ役を引き受けますか?)
LENA:I would consider it yes.(もちろん、Yesよ。)
とのことで、レナ・ヘディもやる気はあるようです。通常、続編製作には、
  1. 現場の俳優陣のやる気
  2. 製作者らのやる気
  3. 上層部(製作会社や権利会社)のやる気
の3つの要素が大切ですが、「サラ・コナー・クロニクルズ」に関しては、1と2の要素は満たしている状態です。

シーズン3/続編って本当にありえるの?

また、ブライアン・オースティン・グリーンはIGM.comのインタビュー↓にて以下のように答えています。
https://www.ign.com/articles/2009/10/01/brian-austin-green-from-terminator-to-smallville
IGN: Thomas [Dekker] mentioned in an interview the possibility of a straight-to-DVD Sarah Connor Chronicles movie. Has James talked about those possibilities with you?
IGM.com:サラ・コナー・クロニクルズの続編をDVD映画でやる可能性についてトーマス・デッカーが言及しました。プロデューサーのジェームズ・ミドルトンとこの可能性について話したことありますか?
B.A.GREEN: Yeah, I've heard that possibility. If anyone can make it happen, James Middleton can do it. He loves the show. Our cast, we miss doing the show. I know everybody would be back in a heartbeat to do it. So I'm sure right now, it's just sort of a number crunch. It's just sitting with the right guys and making sense of it, where they can afford to do it and do it right. That's the tough thing. I'm sure we could go anywhere and get a straight-to-DVD deal, but if we don't have the right amount of money, we can't make it the right way. And I don't want to make a straight-to-DVD just to say we did it and have it not be what we were making. So it's going to take a little work, but I think there's a really good possibility of it happening. The fact that people are still buying the DVDs and there's the demand for it…

I know there's a billboard that's driving around Burbank saying, "Save the show. Bring it back." That's amazing. Those little things, they're all little things, but they become something bigger. And I think if enough people just kind of keep putting that energy out there, something will happen. I think we have a really good chance.
続編製作の可能性は僕も聞いているよ。もし誰かが実現させるとすれば、(プロデューサーの)ジェームズ・ミドルトンが実現させるだろうね。彼はTSCCを愛してるし。我々キャストもTSCCがなくなってさみしく思ってる。続編が作られることになったらスタッフ全員喜んでもどってくるよ。ちょうど今、状況は微妙なところだけどね。(製作会社に)予算が十分にあれば、すぐにでも続編製作に取り掛かるだろうし、予算が厳しければ、すぐには無理かもしれない。個人的にはDVD映画じゃない(以前のようなTVシリーズ的な)のがいいんだけどね。調整にまだ少し時間はかかるだろうけれど、続編製作が起こりうる可能性はほんとにあると思うよ。実際、今現在、「みんながDVDを買い続けているという事実」があるってことは、TSCCの需要があるってことだから。

(続編製作祈願運動の)ビルボード・トラックがBurbank(ワーナー・ブラザーズ・スタジオ/オフィスがある所)周辺を走ってたのは知ってるよ。あれはすばらしいね。小さなことかもしれないけど、どんな小さなことでも大きなことになる(チリも積もれば山となる)。もしみんながこんな感じでエネルギーを注ぎこみ続ければ、何かが起こるかもね。ほんとうにチャンスはあると思うよ。

実は2010年2月に、パシフィコーがターミネーター商標権利を取得、同年5月にパシフィコーがWMEにターミネーター関連の取り扱いを委託。水面下でターミネーターの今後の方向性を含め、overseeing(全体的な進路修正)がおこなわれました。その方向性とは、T3やマックG監督の「Terminator Salvation(日本でT4と呼ばれていたもの)」路線ではなく、もっと原作(T1とT2)に忠実な路線への軌道修正のこと。T3、T4よりもTSCCのほうがT1、T2路線へは近い。その過程で、サラ・コナー・クロニクルズ出演者の一人である、ブライアン・オースティン・グリーンがWMEに実際に呼ばれ、意見を求められたことがあり、その時の様子を踏まえての上のインタビューとなっています。

プロデューサーいわく

ちなみに、そのプロデューサーのジェームズ・ミドルトンのインタビュー記事原文はこちら。
https://gizmodo.com/producer-dont-give-up-on-the-sarah-connor-chronicles-5368511
簡易訳は以下の通りです。
インタビュアー質問:「(製作者間で「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」の)シーズン3やDirect-to-DVD映画などの形での続編製作のミーティングなどは実際、行われていたりするのですか?」
ジェームズ・ミドルトンの答:『率直に答えると、「イエス」。(続編製作へ向けて、またはその可能性について)たくさん議論しています。もう少し確たる形になるまでは詳細は言えませんが、ただ、ファンのみなさんに知ってもらいたいのは、ファンのみなさんの続編製作を願う運動や声は届いてますし、何よりも私自身がTSCCがなんらかの形でカムバックすることを切望しています。』

つまり、ファンや出演者らの願望だけでなく、サラ・コナー・クロニクルズの続編製作の具体的な動きはあった、ということです。

特に続編は未来のシーンが中心となるので、相当、お金がかかります。そうなるとやはり2時間程度にコンパクトにまとめたほうがよいので、「Direct-to-DVD映画」形式やNetflix (ネットフリックス) などの配信映画として作る線が現実的なようです。

TVドラマが続編化されて映画になったケース

最後に、TVドラマが「打ち切り(キャンセル)」となった後、映画化された事例は実際に何件かあります。

サラ・コナー・クロニクルズに非常に近い例としては、SF(スペースウェスタン:宇宙西部劇)TVシリーズ「Firefly(ファイアーフライ)」も、TV局FOXが一旦、キャンセルしましたが、存続を望むファンの熱烈な運動により、映画『Serenity(セレニティ)』として復活した事例もあります。 ちなみに、「ファイアーフライ」と「セレニティ」にも出演していたのは、サマー・グローです。また、この両作品の監督がジョス・ウェドンで、彼は過去に、
Open Letter to the Terminator Owners
http://whedonesque.com/comments/22240
にて、主旨としては、
  1. 私(ジョス・ウェドン)にターミネーターの続編製作のメガホンを取らせろ!
  2. 私がターミネーター権利に$10000出す!(高すぎるターミネーター商標権利に対する皮肉)
  3. 映画のようなコケたターミネーター作品はこれ以上作るなよ!
と、ターミネーター権利やターミネーター・シリーズに一石を投じるような投稿をしたことがあります。

このジョス・ウェドンは、ホラー映画『キャビン』や『アベンジャーズ』の監督・脚本であり、いろいろなキャラクターをミックスさせて面白い映画を作ることに定評があり、このような心意気のある、有志の監督らが担当すれば、「サラ・コナー・クロニクルズ」の続編や、良いターミネーター作品が作られる可能性は、今後もあります。

※サラ・コナー・クロニクルズの基本設定を理解したい人向け↓

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