サラ・コナーとデレク・リースがカフェに座りながら、侵入するために偵察していたロサンゼルス市役所の正面玄関。(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第8話「チップの記憶/Vick's Chip」)
これはもう説明不要なくらい、かなり有名なワーナーブラザーズ・スタジオ内にあるバックロット(セット)です。
ロサンゼルス市役所(Los Angeles City Hall)
Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "EMBASSY COURT" AREA
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- 座標: 34°08'55.4"N 118°20'14.8"W
34.148713, -118.337445 - Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
ワーナーブラザーズ・スタジオ内の数あるバックロット(セット)のうち、特にこのセットは、バックロットの一丁目一番地みたいな場所にあるので、スタジオツアー(Warner Bros. Studio Tour Hollywood・・・昔は「VIPツアー」と呼んでいた)で必ず通るような場所にあります。
ギリシャ建築様式風の荘厳な柱が印象的なこの建物は、いろいろな映画やドラマの裁判所や大使館などのお役所系の建物が登場するシーンに使われているので、知らない間にすでに目にしている人も多いはずです。用途に応じて、その時々で、柱の一部が金色に装飾されたりすることもあるようです。
但し、この建物自体はハリボテで、奥行きはほとんどありません。中でのシーンは別の場所で撮影されるこことになります。
「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」では「ロサンゼルス市役所」として使われたので、入り口には「City Hall」と掲げられています。
尚、この「ロサンゼルス市役所 正面入り口」の右隣りの建物は、このキャメロンがLA交通管理網に侵入した信号機が撮影された、"New York St."があるバックロットになります。
このLA市役所シーンの見所
LAダウンタウン地下は地下壕でつながっている
ロサンゼルス市役所の警備が厳しく「侵入は難しい」というサラコナーに、デレクリースは「大丈夫、正面からは入らない。」と答えます。デレクによると、These buildings are all connected by underground tunnels that were built during the Cold War. I did a project on them in the ninth grade, my last year of school.
I lived there. Kyle and I. After they dropped the bomb on us.
この辺のビルは冷戦中の地下トンネルでつながっている。中3のときそう習った。学校はそれきりだ。爆弾を落とされた後、そこにカイルと住んでた。
とのこと(あくまで劇中での設定)。
このデレクとカイル・リースが野球をしていた公園でのシーンで、上空を核ミサイルが飛んできて、その直後に、カイルとデレクは地下壕に逃げ込み、その時(2011年4月19日)から地下壕生活が始まったそうです。
サラとデレクが地下に侵入するシーンでは、未来ではグチャグチャに荒廃している地下壕ですが、その前の破壊されていない比較的きれいな状態の地下壕を見ることもできます。
尚、現実世界では、この記事
Underground Tunnels of Los Angeles
https://www.atlasobscura.com/places/underground-tunnels-los-angeles
を読む限り、ロサンゼルスの地下には、トンネルはまんざら無きにしも非ず、といった感じのようです。
サラ・コナーのウエイトレス時代の話
この「ロサンゼルス市役所」前にあるカフェのトークでは、映画「ターミネーター1」のウエイトレス勤務時の描写を引き継いで、ここのカフェの店員を見ながら、サラコナーは、ストレスが多かったウエイトレス時代の客に関する愚痴を披露しています。→関連記事:サラ・コナーが働いていたレストラン
「爆弾を落としたくなるのもわかる気がする。」と締めくくるサラの言葉には、さすがに核戦争後を経験したデレクは「それは冗談でも言うな」という顔をして、無言で受け流していました。
サラとデレクのコンビネーション
このシーズン1第8話あたりから、義兄(義妹)関係にあたるサラ・コナーとデレク・リースの関係も、疑心暗鬼のギクシャクした部分を残しずつも、少しずつ融和していき、いざ「戦い」のシーンでは絶妙なコンビネーションを見せ始めるのも見所の1つです。これは嫁・姑関係のようなサラ・コナーとキャメロン(TOK715)にも言えることで、終盤になるほど(例えば、キャサリン・ウィーバーの家のシーンなどで)、絶妙なコンビネーションでお互いを補完し合うようになっているのも見所です。
#Terminator Sarah Connor Chronicles Vick's Chip Los Angeles City Hall filming locations