デカルト座標の図書館の出入口と図書室

サラコナークロニクルズ ロケ地

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キャメロンが夜な夜な通ってスカイネットの情報収集・調査をおこなっていた図書館の出入り口。 (「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第11話「ピコ・タワー / Self Made Man」)

外観のイメージはこちらキャメロンが夜ドーナツ持参で通った図書館で紹介した通り、Loyola High School of Los Angelesが使われていましたが、出入口や内部の撮影は別の建物が使われていました。

その図書館の出入り口と内部のロケ地はこちら。

The Ebell of Los Angeles as Library

Film Location

このイタリアン・ルネッサンス様式の宮殿のような建物のThe Ebell of Los Angeles(ザ・エベル・オブ・ロサンゼルス)は、1927年に建てられた女性クラブで、結婚式などの様々なイベントに使われる複合施設です。「ウィルシャーエベルシアター」という劇場も併設しており、様々な公演や催し物が開かれています。
映画やドラマなどの撮影への貸し出しも積極的で、かなり多くの作品に登場しています。
→(作品例)https://ebellofla.com/filming/about/

そのThe Ebell of Los Angelesの中庭に面する出入口と、内部の図書室のような部屋が、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」では「図書館」として使われていました。

この「図書館」の出入り口(上の写真)から中庭に出たキャメロンは、夜空の星を見上げて、マイロン・スタークが1920年12月31日の夜におこなったのと同じように、
・・・measuring the star's radial velocity the distance in parsecs, and the Cartesian coordinates...To pinpoint the date.
(日付を特定するための星の視線速度とデカルト座標の計測)
をおこないます。

この図書館のシーンの見所・解説

図書室「カリフォルニア・コーナー」でマイロン・スタークに気づく

キャメロンはこの図書館(The Ebell of Los Angeles)内の図書室で、マニアックな質問を繰り広げています。
Do you have A History of California Field Artillery? I'm interested in the muzzle-loading rifles・・・used during the Modoc Indian War.
カリフォルニア野戦砲に関する資料ある?モドック族の戦いで使われたマズル・ローディング ライフルに興味があるの・・・
キャメロンは過去の不可解な事件や技術革新が見られた戦いなどに、スカイネットが関与していないか調査しているため、このようなオタッキーな質問になっています。 この質問に対して、図書館の夜勤のエリックが、
In the California room.
(カリフォルニア・コーナーにあるよ。)
と答え、そのカリフォルニアの歴史に関する資料が集められた「カリフォルニア・ルーム」へ2人は移動します。

その「カリフォルニア・ルーム」もThe Ebell of Los Angelesの一室がそのまま撮影に使われていました。
その図書室「カリフォルニア・ルーム」に飾られていた1920年の写真に、キャメロンのデータベースに入っているT-888マイロン・スタークが写っていることを発見し、「なぜ1920年の写真にターミネーターが写っているのか?」の調査が始まります。
→関連記事:マイロン・スタークがシークを観た映画館

キャメロンは自己破壊を考えていたのかも

この図書館内のトイレで、キャメロンは唐突に、エリックに「〇〇を考えたことはあるか?」と尋ねるシーンがあります。

話の流れから、一義的にはユーイング肉腫を患っているエリックに対しての質問ではありますが、実はもっと奥が深く、キャメロンは「自分を破壊すること」を考えていたのではないのか?とも見えます。

というのも、
  • シーズン1最終話の車での爆発によるシーズン2第1話での暴走
  • シーズン2第4話でのアリソン・ヤングへの先祖返りなどの不調
を経験して、キャメロンは自分のプログラムが壊れてジョンを殺してしまうのではないか、と心配するようになり、実際、キャメロンはサラコナーに「今度私が暴走したら二度と起動させないで。」とも頼んでいます。

しかし、ターミネーターとして「自己破壊」はできないようにプログラムされているため、のちに自分の頭のチップの横に爆発物をセットして、ジョン・コナーにその爆発物のペンダント型遠隔起爆装置を渡すシーンがあります。

キャメロンはずっと自分の存在の危険性を「思い悩んでいた」ふしがシーズン2全般を通して見受けられます。

このことが、最終的には、最終話でキャメロンが自分の体を捨て、ジョン・ヘンリーと融合するという選択肢を取ることにつながっていく伏線にもなっています。

Q.キャメロンはジョン・コナーを「愛して」いたの?
・・・キャメロンを演じたサマー・グローの答えは・・・・

# Terminator Sarah Connor Chronicles 211 Pico Tower Research

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