(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第10話「3つの点 / Strange Things Happen at the One Two Point」)
ミナモトのオフィスのようなアジト(たまり場)なのか住居なのかは不明ですが、その家屋のロケ地はこちら。
Minamoto House
Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "Midwest Residential Street" near Stage 38
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- URL:https://studiooperations.warnerbros.com/midwest-business-residential-st/
- 座標: 34°08'53.7"N 118°20'12.5"W
34.148256, -118.336795
- Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
その部屋の形が妙に斜めになっているのが特徴的ですが、斜めになっている原因は、2軒の家屋がくっついていて その内部がつながっているためです。
外からは別々の家屋が隣接しているように見えますが、バックロット(セット)なだけに、内部は貫通していました。天井も不自然に斜めになっているのは、ハリボテの家屋だからで、奥行きはありません。この家屋のすぐ後ろには、体育館のような撮影用の大きなステージNo.38が迫ってきています。
内装は、一応「日本人」の家屋っぽく見えるように、壁に着物をぶら下げる演出がなされていました。あちらの人(製作者)が考える「日本」のイメージなのでしょう。 尚、キャメロンが突入した向かって右側(西側)の家屋は、撮影当時からリノベーションされ、今では入口の位置などが変わってしまっており、現在の写真等でこのシーンを再現しようとすると位置関係などが合致しません。
このミナモト宅の見所・解説
結局、ミナモトとは
このCicada レストランでも書いた通り、ミナモトを演じたのは日系人俳優 TJ.Kayamaさんですが、ではミナモトとは結局、何者だったのか?というと、ミナモトが自白している通り、本業はただの俳優さん。ダカラ・システムズ社のアレックス・アカギに雇われて「ミナモト」を演じ、事前にアカギが用意したチップを、レストランでアカギに渡して取引をしたように演出しただけでした。「3つの点」の強迫観念に押されて、手あたり次第に「3つの点」を追いかけまわした結果、サラコナーはスカイネットとはまったく関係のないダカラ・システムズ社に深入りしてしまい、痛い目に遭った、ということになります。
しかし、サラコナーの「3つの点」を追いかける執念は、やがてスカイネットの末端にたどりつかせることになります。
キャメロンの二丁拳銃
このミナモト宅では、キャメロンが両手にGlock17を持って、二丁拳銃スタイルで、複数人いる相手を威圧します。プロモ写真では二丁拳銃姿はありましたが、本編ではこのシーンでしか見られません。どうでもいいといえばどうでもいいのですが、珍しいシーンではあります。相手の目を読むデレク・リース
デレク・リースはよく相手の目や表情から真実を読み取っているようなセリフを言います。このミナモトの家のシーンでも、Derek: Hey,(おい、)とミナモトの目や表情からミナモトが嘘をついていないことを読み取って、暴走するサラコナーを、冷静に抑止します。
Sarah: What?(何?)
Derek: He's not lying.(彼は嘘をついていない。)
Sarah: And how the hell do you know?(なんでわかるのよ。)
Derek: I know.(わかるんだ。)
サラ・コナー・クロニクルズの最終話でも、未来に到着したジョン・コナーの目を覗き込んで、「目を見てみろ、俺たちと同じ人間の目をしてる。」と言っています。
このミナモトの家の1件で、ダカラ・システムズ社のチップの1件は、ダカラ・システムズ社の自作自演だった、ということがわかり、このエピソードは終わります。
こうした1件から、デレク・リースは少しサラ・コナーから距離を取るようになり、ジェシーサイドに寄るようになります。ジョン・コナーはライリーとの関係に揺れ動くようになります。「ドラマ」なので、文字通り「ドラマ人間模様」で、「綱引き」のごとくそれぞれの人間関係の中で、揺れ動く人間の心理が描かれています。
# Terminator Sarah Connor Chronicles Japanese 源 皆本 皆元