映画「レオン(Leon)」最期の現場と35秒の謎

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マチルダからの贈り物

アメリカ・ニューヨークを舞台にした1994年の映画「レオン(Leon)」で、ジャン・レノ演じるレオンが最期を迎えた場所。

This is from... Mathilda.(これは・・・マチルダからだ。)
のセリフが印象的だった、そのシーンのロケ地はこちら。

Leon Final Scene

レオンが最期を迎えた場所

映画レオンのロケ地

レオンが倒れる直前に最後に見た景色として、通りの向かいにあるApple Bankと書かれた建物が映っています。そのApple Bank(アップル銀行)は実在している銀行で、3815 Broadway, New York, NY に、2021年現存しています。

Apple Bankの、向かって右隣りの建物は、今はマクドナルドになっています。
映画レオンの建物入り口
最後、レオンが倒れ、大爆発を起こした建物の出入口の外観はこちら。↑

つまり、レオンが最後、マチルダと一緒に暮らし、突撃してきた特殊部隊と銃撃戦を交わしたアパートは、この建物だった、ということになります。

ちなみに、ナタリー・ポートマン演じるマチルダが観葉植物の植木鉢を抱えて駆けて行った通りは、この建物のすぐ北側のWest 159th Street です。

マチルダが駆けていった場所

マチルダが歩いた通り

この辺りは、映画「レオン」撮影当時と2021年現在もほとんど変わらない風景を留めています。

この後、マチルダはリトルイタリーに行ったあと、ハドソン川を渡って学校の寄宿舎に向かい、レオンの植木鉢を植えます。

マチルダがレオンの植木鉢を植えた学校の庭

そのレオンの植木鉢を植えた学校の庭は、マンハッタン島に隣接するニュージャージー州のスティーブンス工科大学のキャンパス内にある建物と敷地がロケ地として使われていました。
建物の入り口に屋根が付いたり、道路が少し婉曲されたりと、多少、撮影時と変わっていますが、現在も基本的には映画の雰囲気をそのまま留めています。

手榴弾35秒の謎

35秒の謎

このアパートの出口のシーンで、ゲイリー・オールドマンが怪演するスタンスフィールド刑事の手に、レオンは、

This is from... Mathilda.(これは・・・マチルダからだ。)
と言いながら、手りゅう弾から引き抜いた「安全ピン」を手渡します。

そして「安全ピン」を手渡ししてから、爆発するまでゆうに35秒も時間があります。

ふつう、手りゅう弾は3,4秒程度で爆発するのですが、謎です。

ちなみにハリウッド映画では、手りゅう弾がなかなか爆発しないことはよくあります。

有名どころでは、映画「ダイ・ハード2」では、コックピットに閉じ込められたブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事に、手りゅう弾が多数、投げ込まれますが、投げ込まれてから30秒以上も爆発せず、マクレーン刑事が脱出するに至りました。
→詳細:C-130と手榴弾33秒の手品を楽しむ映画ダイ・ハード2

どうやら映画の中では、手りゅう弾で1つの見せ場を作るには「30秒程度」必要なようです。

安全ピンとレバーの謎

上述の手榴弾爆発までの時間も謎ですが、さらに言うと、安全ピンを抜いても、レバーを引き抜かなければ、手榴弾は爆発しないような仕組みになっているのですが、なぜか安全ピンを抜いただけで爆発する、というのも謎です。

手渡された「安全ピン」を見て、スタンスフィールド刑事がレオンの上着を開いた時に、手榴弾のレバーを引き抜いてしまった(上着を開いた弾みでレバーが外れた)・・・という解釈もできなくもないのですが、レバーが外れたと確認できる描写はありませんでした。 ちなみに、レオンが愛用していたこの手榴弾のメーカーなどは不明ですが(レオン オリジナル?)、丸く細長い円筒形が、ガス式BB弾グレネードのCyclone Impact Grenade(サイクロン インパクト グレネード)に少し似ています。

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