ターミネーターのロサンゼルス摩天楼ロケ地3選

サラコナークロニクルズ ターミネーター ロケ地

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ロサンゼルスが舞台のターミネーター作品では、ロサンゼルス・ダウンタウンの摩天楼が、ところどころで印象的に使われています。

以下、ターミネーター・シリーズで登場した代表的な3つの摩天楼のロケ地をまとめました。

  • A.ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ
  • B.ターミネーター2
  • C.ターミネーター1

A.サラ・コナー・クロニクルズの摩天楼

そのロサンゼルスの摩天楼が一番多く登場したのは「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」です。
「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第1話↓。
「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」では、上の映像のような、LA摩天楼のバックに朝日が昇っていくシーンなどが、「時間経過や場所を表す」ような意味合いで挿入されていました。そのロケ地はこちら。

Film Location


ダウンタウンの摩天楼に伸びていく6th Street をやや左下に見下ろしながら、遠近法を感じさせる高さから摩天楼全景を収めていることから、このThe MacArthur,(Park Plaza Hotel Los Angeles)がロケ地(おそらく屋上)であることが分かります。

スタローンの『デッドフォール』(Tango & Cash)のロケ地

実はこの「The MacArthur, Park Plaza Hotel Los Angeles」は、シルヴェスター・スタローンとカート・ラッセルが主演した1989年の刑事映画『デッドフォール』(Tango & Cash)のロケ地でもあります。 このパークプラザホテルの屋上で、(模擬)手りゅう弾を使って、悪党の口を割らせるシーンが撮影されました。

このことからもこのホテルはハリウッドのロケ御用達の地であり、このホテルは映画やドラマの撮影に理解があるホテルであることがわかります。

『デッドフォール』のそのシーンでは、パークホテルの通りを挟んで向かいにあるAsbury Apartmentsの屋上の看板(ネオン)も画面に映り込んでおり、そのロケ地がどこかすぐに分かります。

ハリウッド映画やドラマに、ロサンゼルスの摩天楼を西側から見たシーンが登場した場合は、この「The MacArthur, Park Plaza Hotel Los Angeles」から撮影された可能性が高いです。

サラ・コナー・クロニクルズその他の眺望スポット

尚、サラ・コナー・クロニクルズでは、眺望が楽しめる場所として、以下の場所も頻繁にロケ地として使われていました。

B.ターミネーター2の摩天楼

ターミネーター2(T2)で、サラ・コナーの悪夢のシーンで登場した、ロサンゼルスの摩天楼が望める公園。
ターミネーター2の核爆弾の公園
映画では高台にある広場からダウンタウンの摩天楼を平行にとらえているため映っていませんが、実際は摩天楼との間、公園のすぐ下にドジャー・スタジアムの広大な空間が広がっています。

Film Location


このElysian Park(エリジアン・パーク)は、Dodger Stadium(ドジャー・スタジアム)の北側に隣接しています。

T2の摩天楼のシーンのロケ地を、Elysian ParkのAngeles Point(エンジェルス・ポイント)と表記しているサイトがあるのですが、それは間違いです。エンジェルス・ポイントからだとビルの見え方(角度)がT2劇中と微妙に違います。

T2のロサンゼルス摩天楼を眺望するロケ地の正確な場所は、上記の「ピンポイントな座標」の通り、LAPD Police Academy(ロサンゼルス警察学校)とElysian Park Helipad(エリジアン・パーク・ヘリパッド)の間に存在しています。大きな岩が何個か寝転がっているのが目印です。

リンダ・ハミルトンの実の息子が登場

このElysian Parkで、ウェイトレスの制服を着ているサラ・コナーと 遊んでいるジョン・コナーを演じていたのは、リンダハミルトンの実の息子Dalton Abbott(ダルトン・アボット)でした。
→関連記事:3人のサラ・コナーの共通点
リンダハミルトンの息子
Dalton Abbott(ダルトン・アボット)、1989年10月4日生まれ・・・リンダ・ハミルトンの最初の結婚・・・1982年から1989年のBruce Abbott(ブルース・アボット)との間に生まれた実子です。T2撮影時は、リンダ・ハミルトンはバツイチ。その後、リンダハミルトンは、1997年から2年間、ジェームズ・キャメロンと結婚しています。
ダルトン・アボットは、「 Infant John Connor DALTON ABBOTT 」として、T2のエンドクレジットの出演者としてもちゃんと記載されています。

中国検閲に忖度している限り二度と見れない貴重なシーン

このT2の公園のシーンは、かなりグロいですが、ジェームズ・キャメロンは、核の恐怖とサラ・コナーの戦いのモチベーションを表現するために強行挿入したそうです。

こういった前衛的な「グロい」シーンは、もうターミネーター作品では見ることができなくなってしまっています。 というのも、2010年代に入ってから、つまり「ターミネーター・ジェニシス」以降ですが、「中国媚び」がひどくなってしまったためです。
→詳細:ターミネーター映画大失敗の致命的な原因

中国市場が第一優先で、中国の外国映画制限下で公開してもらうために「表現の自由」を放棄し、中国の検閲に忖度し跪き続ける限り、「ジェニシス」と「ニューフェイト」のような、炭酸が抜けたコーラのようなエッジがまるで利いていない腑抜けた失敗作が続出することになります。

「ニューフェイト」はすべてサラ・コナーの夢だった

T2のこのシーンを見てもわかるように、サラ・コナーは超リアルな悪夢を見る傾向があるようです。このことから『ターミネーター・ニューフェイト』もすべて、南米グアテマラのビーチで、ボーっとジョン・コナーを見つめるサラ・コナーが、うたた寝に落ちた際に見た夢だった・・・との説もあります。

C.ターミネーター1の夜景

タイムトラベル到着早々、シュワちゃんT-800もじっくり眺めていたロサンゼルスの夜景。
ターミネーター1グリフィス天文台

Film Location


このシュワちゃんT-800のタイムトラベル到着地点は、40年近く経とうとする今も1984年当時とほとんど変わらず残っています。
一方、T-800がロサンゼルスの夜景を見た後、パンク(チンピラ)3人集から服を奪った場所(グリフィス天文台北側ロータリーの西側)は、そのスペースは残っているものの、鉄柵や屋根が取り払われたりして、現在ではかなり変わっています。

『理由なき反抗』のロケ地

このシュワちゃんが立っているすぐ左側のコイン式望遠鏡がある場所は、ジェームズ・ディーンの映画『理由なき反抗』(Rebel Without a Cause、1955年)の、ナイフでの切り合いシーンが撮影されたことで有名です。
理由なき反抗グリフィス天文台
「グリフィス天文台」かつ「チンピラとナイフ」、というのが「ターミネーター」と共通しており、もしかしたら、ジェームズ・キャメロンがここをターミネーターの到着地点に選んだのは、「理由なき反抗」のこのシーンが頭の中にあったのかもしれません。

「ジェニシス」はロケではない

ちなみに2015年の映画『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』(Terminator Genisys)でもグリフィス天文台のシーンはありましたが、『ジェニシス』のそのシーンはロケではなく、スタジオ内に作られたセットで撮影されています(背景はCG合成)。

当初の脚本では到着地点は学校で目撃者は猫だった

実はT1の当初の脚本では、シュワちゃんT-800のタイムトラベル到着地点はこのグリフィス天文台ではなく、ロサンゼルスにある学校でした。そしてその最初の目撃者は、ゴミ収集車のオジサンではなく、となっていました。
さらにはカイル・リースの他にも、もう一人、別の兵士も到着したことになっていました。詳しくは↓

まとめ

以上、3つのロケ地をまとめると以下のような位置関係になります。
ターミネーター摩天楼のロケ地
  • A.サラ・コナー・クロニクルズ(パークプラザホテル)
  • B.ターミネーター2(エリジアン・パーク)
  • C.ターミネーター1(グリフィス天文台)

いずれもターミネーター・シリーズのロケ地でありながら、アメリカ・ロサンゼルスの摩天楼の眺望や夜景が安価に楽しめる、ロサンゼルス観光でのお勧めスポットです。

「なぜこの映画の この監督は、ここから撮影したんだろう?」などにも思いを巡らすと、新たな発見があるかもしれません。


# Los Angeles Skyscraper View Spot 101

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