金銭的トラブルからロシアン・マフィアに潜伏先を発見されたチェス王者 ディミートリ・シバコフ(Dmitri Shipkov)が、妹マリアとともに最期を迎えた部屋。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第7話「神の手 / The Demon Hand」)
そのロケ地はこちら。
The Room Dmitri Shipkov Stayed
Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "Ashley Blvd. / Brownstone St."
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- URL: https://studiooperations.warnerbros.com/portfolio_page/ashley-blvd-brownstone-st/
- 座標: 34°08'57.8"N 118°20'19.2"W
34.149389, -118.338667
- Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
キャメロンがディミートリらを置き去りにして無表情に降りていった階段などの家屋内部や、ディミートリが窓から外を覗いた時の、路面(歩道)の特徴的なタイルなども一致するので、このAshley Blvd. / Brownstone St. の建物で撮影されたことがわかります。
この Ashley Blvd. / Brownstone St.は、ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアーでは、ストリートの中までカートで入っていく確率は30-40%くらいですが(←道が行き止まりなのでスルーされることが多い)、建物の道を挟んだ向かいが有名なSteven J. Ross Theatreなので、ストリートの入り口はツアーでは必ず通るような場所にあります。
ちなみにそのSteven J. Ross Theatreはチェス大会がのロケ地としても使われています。
このシーンの見所
なぜディミートリ・シバコフは殺されたのか?
ディミートリは妹マリアをアメリカに入国(おそらく永住権を発行)させるのに多額のお金を必要とし、それをロシアン・マフィアから借りていました。その借金が返せなくなってロシアン・マフィアに妹ともども始末されたことになります。その直前に、ディミートリは借金返済のために、チェス大会でわざと負け(勝ってしまうと軍にタークを持っていかれるため)、アンディ・グードのA.I.タークを闇組織(サーキシアン)に転売したのですが、それでも結局、返済額に満たず、消されてしまった、ということになります。
ロシア語も話すキャメロン
このディミートリの部屋に向かう直前でのEast Valley Ballet Studio(イースト・バレー・バレエ・スタジオ)のシーンで、脅しにやってきたロシアン・マフィアに対して、「あなたこそ二度と踊れない体にするわよ。」とロシア語とキックをお見舞いしたキャメロン。キャメロンはこれから会う相手の母語を予習するのを常としているらしく、ロシア語に加えてサーキシアンに会うことになった際はアルメニア語を、カルロスの家ではスペイン語を理解しており、また日本人のMINAMOTOとの日本食レストランのシーンでは日本語を話しています。
A.I.の成長性と非情性の対比
キャメロンはダイヤモンド一粒をディミートリに渡し、誰にタークを転売したのかを聞き出し、用が済んだので、そのままあっさり部屋を出ていきました。サラコナーの「あなたが殺したの?」との問いかけに、
No. It wasn't my mission.
私の任務じゃない。
とあっさり答えるキャメロン。
叫び声や銃声を聞きながら、まったく無表情で階段を降りていく姿は、まさに機械そのもので、このシーズン1第7話では、魂といった人間の抽象的概念を理解しようとする一方、機械である非情さの両極端を対比させる演出となっています。
# Terminator Sarah Connor Chronicles