停電を起こすためにキャメロンが白バイ警官に扮して侵入し、破壊した Vista Terrace Power Plant(ビスタ・テラス発電所)。フェンスを怪力でこじ開けて侵入したキャメロンの背後に映っている大きなパラボラアンテナが印象的です。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第7話「神の手 / The Demon Hand」)
その発電所のロケ地はこちら。
Vista Terrace Power Plant
Film Location
- Warner Bros. Ranch Facilities(ワーナーブラザーズ ランチ・ファシリティーズ)
- 411 N Hollywood Way, Burbank, CA 91505 U.S.A.
- 座標: 34°09'33.0"N 118°20'42.8"W
34.159161, -118.345219
このパラボラアンテナや電気施設は、実際にWarner Bros. Ranch Facilities(ワーナーブラザーズ ランチ・ファシリティーズ)にて現役で使われているもので、ここが発電所として撮影に使われていました。
この施設内には大小複数のパラボラアンテナがあり、ワーナーブラザーズ・スタジオの衛星通信関連を一手に担っている模様です。
キャメロンが停電を起こしたあと、ロサンゼルスの夜景から次々と明かりが消えてゆく描写がありますが、もちろんこれはVFXによる合成映像です。このロケ地は高台にはありません。
この発電所のシーンの見所・解説
なぜ発電所の名前がわかったの?
キャメロンが侵入した建物には、発電所名などは出ていませんでしたが、その後の警察無線で、Possible forced entry and sabotage at Vista Terrace power plant. All available units respond.
ビスタテラス発電所に不審者が侵入。破壊工作があった模様。全員ただちに救急配備につけ。
とあることから、そこが Vista Terrace Power Plant(ビスタ・テラス発電所)であることがわかります。
もちろん、架空の名前であり、フィクションの発電所です。
なぜキャメロンは発電所を破壊したの?
なぜキャメロンは「ビスタ・テラス発電所」のタービンに腕をつっこんで破壊したかというと、停電を起こさせるためです。停電を起こし、町全体のパニックに乗じて、警察署(Central Los Angeles Police Department)に侵入し、このVICKのチップの引き抜いた湾岸道路でのバトルの際の証拠品(特に紛失し押収されたであろうターミネーター・VICKの左手)を奪うのが目的でした。そのため、キャメロンは警官の恰好に扮しています。
T2のT-1000へのオマージュ
この時のキャメロン(サマー・グロー)のサングラスをかけた白バイ警官の恰好は、映画「ターミネーター2」にて、白バイ警官に扮してサイバーダイン社に乗り付けたT-1000へのオマージュです。ターミネーター1と2をこよなく愛し、リスペクトしていた「サラ・コナー・クロニクルズ」製作陣が、楽しみながら撮影していたことが伝わってきます。
パラボラアンテナ再登場
このビスタテラス発電所のロケ地として使われたワーナーブラザーズ・ランチのパラボラアンテナですが、シーズン2第5話でも再登場します。T1・AMTハードボーラーへのオマージュの家から、サラ・コナーらがマーティン・ベデル少年を救って逃げる際、追いかけるターミネーターの前方に、このパラボラアンテナがはっきりと映っています。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 107 parabolic parabola antenna