ターミネーターに襲われる危険性から家を後にしたチャーリーとミシェル夫妻が、給油に立ち寄ったガソリンスタンド「EASY REST-INN」。ここで給油中に、尾行してきたクロマティに、車ごと奥さんのミシェルが誘拐されてしまいます。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第3話「マウストラップ / The Mousetrap」)
そのガソリンスタンドのロケ地はこちら。
EASY REST-INN
Film Location
- Easy Rest-INN (Club Ed Movie Set)
- 42848 150th St E, Lancaster, CA 93535 U.S.A.
- 座標: 34°39'43.8"N 117°51'45.0"W
34.662171, -117.862496
このEasy Rest INN の建物は、実際にレストランとして、または宿として使用されたことはなく、元々は映画「Eye Of The Storm:アイ・オブ・ザ・ストーム」(1991年)のセットとして作られたもの。
Eye Of The Storm
「Eye Of The Storm」(アイ・オブ・ザ・ストーム)1991年製作
この宿を舞台にして起きる殺人事件。殺人犯に気付き、逃げようとする宿泊者だが、外は嵐がやってきていた・・・といったサイコ・スリラー映画。映画「スピード」で爆弾犯を演じたデニス・ホッパー(2010年5月没)が主演。
この映画の撮影後、このダイナーのセットはデキと雰囲気がよかったため、取り壊されることなくそのままこの地に残されることになり、現在ではその管理人のEd(エド)さんの名前をとって、Easy Rest Innは Club Ed(クラブ・エド)と呼ばれています。
「Eye Of The Storm」以降もいろいろな映画やドラマに登場するため、このEasy Rest-Innは、サラ・コナー・クロニクルズでこの後に登場する「キルビルの教会」と併せて、この界隈のちょっとした観光名所になっています。
ちなみにこのすぐ近くにこのEasy Rest-Innのすぐ近くには、Bob's Hi_Way Service Movie Set(ボブのハイウェイ・サービス) というガソリンスタンドのセットもあります。
このEasy Rest Innのシーンに関する見所・解説
なぜクロマティはチャーリーの居場所がわかったのか
クロマティ T-888は、FBIのエリソン捜査官を「自分をジョン・コナーへ導く者」と認識してこのFBIのSWAT部隊が放り込まれたプールのシーンでも殺さず生かし、泳がせ、見張っていました。そのエリソン捜査官が何度かこのチャーリー・ディクソンの家を訪れており、実際、チャーリーが最後にこの家を後にする時も、エリソンは見送りに来ていました。
その時に、エリソンを尾行していたクロマティが、そのままチャーリー夫妻を尾行して、このガソリンスタンドで立ち止った時をチャンスと見て、チャーリーの奥さんミシェルをさらったものと思われます。
もしかしたら、クロマティはエリソンやチャーリーの車に発信機などを仕掛けていた可能性もあります。
なぜクロマティはチャーリーの奥さんをさらったのか
クロマティT-888の最終目標は「ジョン・コナーの暗殺」です。そこで以下のような計画を立てたと考えられます。- チャーリーの奥さんミシェルを誘拐すれば、
↓
- チャーリーがサラ・コナーかジョン・コナーに助けを求める
↓
- サラ・コナーやジョン・コナーたちが助けにやってくる。ジョンコナーがやってくればその時襲えばよい。
↓
- もしその時、ジョン・コナーがやってこなかったとしても、やってきた人間の通信を傍受してジョン・コナーの居場所を突き止めればよい。
結果的には、ジョン・コナー自らはチャーリーを助けには来ませんでしたが(サラ・コナーがジョンに教えなかったため)、サラ・コナーらの携帯電話の通信を傍受し、ジョン・コナーの携帯電話情報などを入手し、ジョン・コナーをサンタモニカ・ピアにおびき出すことに成功しました。
また、ジョン・コナーを暗殺するために、サラ・コナーやデレク・リースらの車を使えなくし、かつ電波塔を倒して足止めさせました。しかも電波塔を壊すことで、その辺り一帯が砂漠地帯なので、サラからジョンへ連絡を取ることができません。
ターミネーターにしては、かなり頭脳的すぎるというか、まわりくどいやり方ではありますが、それを「マウストラップ / The Mousetrap」というタイトルで表現しているのが、このシーズン2第3話です。
# Terminator Sarah Connor Chronicles