FBIのSWAT部隊が放り込まれたプール

サラコナークロニクルズ ロケ地

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FBI捜査官のエリソンが、SWATのチームを率いて、FBI捜査官ケスターを名乗る(二流俳優ジョージ・ラズロに成りすました)クロマティT-888を捕まえに向かったアパート。クロマティがいたのはその213号室。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第9話「誕生日/What He Beheld」)

劇中、警察無線では「ノース・ハリウッド」という設定になっていましたが、実際のロケ地は少し南のVentura フリーウェイ(US-101号線)沿いにある建物。

クロマティ(ラズロ)のアパートとプール

Pool 1 Film Location


土地の形状に合わせて全体が直角三角形のようになっているアパートで、広々とした中庭にある ひし形のようなプールが特徴。そのプールに213号室にH&K MP5A2を装備し突入したFBIのSWAT部隊が次々の投げ込まれていくシーンが印象的でした。

チャーリーが救急車で現場に駆け付けた際、クロマティが裏口から出てくるのに遭遇するシーンでは、このアパート東側の出口と路地もそのまま使われていました。


実は、プールに次々とFBI部隊が沈んでいく水中シーンは別撮りで、このアパートから遠く離れた以下の場所で撮影されていました。

Pool 2 Film Location


DVDのメイキング特典映像では、ワーナーブラザーズ ランチ・ファシリティーズのプールでの撮影シーンが少しですが収録されており、プールサイドに設置された、スプリング式の踏み台から、FBIのSWATチームの恰好をしたスタント陣が勢いよく、天高く舞いながらプールに飛び込んでいくシーンが確認できます。
(Warner Bros. Ranch Facilitiesのプールでの別撮り)

前述のアパートの建物が使われたのは、そのシーンの前後だけ。FBI部隊が駆けつけて部屋に踏み込むまでと、後は事後、プールに遺体が浮かび、エリソンがそのプールサイドで佇むシーンだけです。

ロケ地となった実際のアパートは、完全に一般人の閑静な居住地なので、居住者および近隣住民に配慮して、「ドッボーン」と大きな音が出るシーンなどは、このアパートでは撮影しなかった模様です。(おそらく銃声音もスタジオでの後付けでしょう。)

実はこのプールは、ジェシーがくつろいだプールとしても撮影に使われています。

また、このプールの隣には、デレクとカイル・リースが野球をしていた公園があり、さらに奥に映っている家屋は、「人違い」マーディン・ベデルの家として使われたり(→T1・AMTハードボーラーへのオマージュの家)、ジョン・コナーが喧嘩っぷりを見せたマイク邸としても使われたり、サラ・コナーが侵入し地下通路を発見した家のロケ地にもなっていました。

このシーンの見所

1.ジョニー・キャッシュ「When the Man Comes Around」

このシーン、全編ジョニー・キャッシュの「When the Man Comes Around」をBGMとして軽快な感じで流れていきます。ネット上でも評判がよく、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」の中でも有名なシーンとなりました。なぜこの曲が流れたのかというと、

  1. 第4の生き物が"来たれ"と言った」「男がやってきて名を読み上げる 許される者と断罪される者」といった歌詞の内容がクロマティとエリソンの描写にマッチしていた
  2. 上述のようにロケ地が一般のアパートなので銃声音や叫び声など大きな音は後付けにつき、BGMを流して少しボカす必要があった
  3. 映画と違ってお茶の間に流すTVドラマなので、銃乱射を誘発するようなあまりに生々しい感じになりすぎるのを避ける必要があった
  4. 製作者のセンス(趣味)

といった理由が考えられます。

2.なぜエリソンは殺されなかったのか

このプールのシーンで、なぜエリソンは殺されなかったのか?というと、複数の理由からだと思われます。

  1. 無害だから=銃を下ろして降参した(攻撃の意思がないことを表示した)から
  2. エリソンをいかしておくことはクロマティにもメリットがあったから

1については、シーズン1第1話の貸金庫型タイムマシーンの銀行のシーンでも、クロマティの登場にあっけにとられて銃器を下ろしたSWAT部隊を、クロマティは THREAT NONE と評価して無視しています。

2については、クロマティがエリソンに向かって、

You will lead me to the Connors.
オマエ(エリソン)はオレ(クロマティ)をコナー一家の元に導くから(助けてやった)。

と説明しています。(←シーズン2第7話「ナブルスの兄弟/Brothers of Nablus」)

実際、それまでもエリソンがサラ・コナーの最新情報をFBIのデータファイルにアップロードしたことで、サラ・コナーらの居場所がクロマティにバレるということがありました。
エリソンもサラ・コナーを調査していたので、エリソンを泳がせておけば、チャーリー含め、サラ・コナーらに自然とつながることになります。

また、こうした背景もあって、メキシコの教会での銃撃戦のシーンでは、まさにエリソンにクロマティが導かれる描写になっています(シーズン2第8話「銃撃戦/Mr Ferguson is Ill Today」。

3.クロマティの名前の由来

このアパートのプールのシーンには直接は関係ありませんが、このターミネーター・T-888のクロマティの名前の由来は、アメフトの「サンディエゴ・チャージャーズ(現 ロサンゼルス・チャージャーズ)のコーナーバックのAntonio Cromartie(アントニオ・クロマティ)から取った、とメイキングのビデオの中で、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」の監督ののジョシュ・フリードマンが明かしています。


#Terminator Sarah Connor Chronicles 109 George Laszlo

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