サラコナーのナイフとNo Fateが出現したL70レストラン

サラコナークロニクルズ ロケ地

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サラ・コナーが「3つの点」の調査の過程で、Desert Canyon U.F.O. Conference(デザート・キャニオン・UFO・カンファレンス・・・UFO目撃者や体験者の集会」で知り合ったアイリーンに連れられて入ったレストラン。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第13話「エイブラハムのブログ / Earthlings Welcome Here」)

このシーズン2第13話は、海外ドラマ「X-ファイル」(1993~2002年)調な作りになっていて、Xファイル的SF感を楽しめるようになっています。

飛行物体をテーマにしたレストランをイメージしてか、店内は天井から円盤がたくさんぶら下がっていましたが、そのレストランの入口には「L70」という文字が書かれていました。

このレストランのロケ地はこちら。

No Fate & Knife Restaurant "L 70"

Film Location

サラコナーとアイリーンが座っている席の背後のドアに、ここの建物に元々書かれているL70という文字がそのまま映り込んでいました。

ここは小型機やヘリコプター専用のAgua Dulce Airpark(アグア・ダルシー・エアパーク/アグア・ダルシー飛行場)の滑走路に面した施設で、建物にはAgua Dulce Airpark Ranchという看板が掛けられていることから、専ら映画などの撮影用に使われることが多い施設のようです。

このL70 レストランに関する見所・解説

L70とは

L70というのは、FAA LID・・・アメリカ連邦航空局(Federal Aviation Administration)から割り当てられているLocation Identifier(空港のID)のことで、 アグア・ダルシー飛行場のIDが L70 とのことです。関西空港がKIXと呼ばれているのと同じような感じでしょうか。

空港のウェブサイト(https://www.l70airport.com/)を見たところ、
The L70 Agua Dulce Private Airport
The Airport is open to the public when there are no special events or activities present.
The Airport will be closed September 12&13th for filming activities.
All filming will be conducted in accordance with the requirements of the film LA-issued film permit and filming related conditions of SUP 1404-(5). If you require additional information, you are encouraged to contact Film LA at 213-977-8600.

とあり、ふだんは一般利用者(小型飛行機利用者)に飛行場は解放しているけれど、映画の撮影などにも積極的に貸し出されているようで、撮影のコーディネートをしているのは、Film LA(www.filmla.com)というところらしいです。

それとは別に、Agua Dulce Airpark Ranchというところも、この空港の映画撮影の手配をおこなっているようで、ウェブサイト(http://www.sosfilmworks.com/airportlounge8.html)に、サラコナーが座っていたレストラン内の写真などが掲載されています。

女装をバラす

このL70レストランの見所は、アイリーンが実はアラン・バークという男性が女装していたことをバラすところです。
  • アラン・パークという航空工学などを学んだ男性が、ある会社に高額で雇われ(いつも目隠ししてバンで会社に連れていかれるので、会社の場所は知らない)
  • 自分がやっている仕事が何なのか知っている人はいないか?と「エイブラハムのブログ」というブログで書いたところ、
  • 何者かにアラン・パークが命をねらわれるようになって、
  • 身の危険を感じたアランパークは女装して、アイリーンという偽名を使い逃亡生活を送っていた・・・
  • そこへ「3つの点」を調べていたサラコナーが「UFOの集まり」に現れ、
  • アランパーク(アイリーン)はサラコナーが、自分が知りたがっていた金属など仕事の内容を知ってるっぽかったので、
  • サラコナーに近づいて、アイリーン=アラン・パークである、と正体をバラした・・・

という流れでした。

演じるはDinah Lenney(ダイナ・レニー)

アイリーン(アラン・パーク)を演じるのは、Dinah Lenney(ダイナ・レニー)というアメリカの「女優」さんです。男性ではありません。Dinah Lenney(ダイナ・レニー)は作家でもあり、
彼女は『Bigger than Life:A Murder、Memoir』という、彼女の父親である共和党の政治家かつビジネスマンのネルソンG.グロスの殺害に関する2007年の本の著者です。
https://en.wikipedia.org/wiki/Dinah_Lenney

とのことです。

「エイブラハムのブログ」で謎の会社の告発をするアイリーン役に選ばれたのは、実生活で実父の殺害を告発する出版をした経緯があったからなのかもしれません。

ナイフとNo Fateの文字(T2へのオマージュ)

このレストランでは、サラコナーはもう一人の自分の幻覚を見ます。幻覚の自分の手元(レストランの卓上)には、No Fateとナイフで書かれた文字と、そのナイフが回転する描写がありました。
ターミネーターNo fate

これはT2(ターミネーター2)へのオマージュでもありますが、T2ではサラコナーはNo Fateとナイフで机に刻み込んだ後、核爆弾の幻覚(夢)を見て、その直後、強迫観念に駆られてマイルズ・ダイソン暗殺に向かいます。

このサラ・コナー・クロニクルズのシーンでも、このナイフのシーンのあと、サラ・コナーはどんどん行動を加速していきます。

スカイネットへの強迫観念により行動に掻き立てられる象徴として、このナイフとNo Fateという文字のシーンが挿入されたようです。



# Terminator Sarah Connor Chronicles 213

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