サラ・コナーのボイスレコーダー SONY ICD-UX80/UX70

サラコナークロニクルズ

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サラ・コナーが、この催眠療法士バーバラ・モリス博士の診療所にて催眠療法中のアイリーンの声を録音したボイスレコーダー。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第13話「エイブラハムのブログ / Earthlings Welcome Here」)

サラコナーが手に持ったそのボイスレコーダーは、日本のメーカーのものでした。

Sarah Connor's Voice Recorder SONY ICD-UX80 / ICD-UX70

SONY ICD-UX80 / ICD-UX70

ソニーのボイスレコーダー、ICD-UX80/UX70がアイリーンの音声録音に使われていました。
  • 名称:ICレコーダー 『ICD-UX80』(2GBメモリー内蔵)、『ICD-UX70』(1GBメモリー内蔵)
  • 発売日:2007年11月21日
  • 色:シルバー/ブラック/ピンク
  • https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200711/07-1106/

主な特徴
  1. MP3形式でステレオ録音・再生
  2. 2GBメモリー内蔵で最大約581時間録音(ICD-UX80)
  3. Hi-Speed USB(USB2.0)対応のUSB端子搭載でパソコンにダイレクト接続

サラ・コナー・クロニクルズは2007年~2008年の撮影なので、比較的最新のものが使われたことになります。ICD-UX80とICD-UX70の違いは、メモリーの内蔵量の違い(2GBか1GBか)です。外見だけではわからないので、サラ・コナーが持っていたのは、どちらなのかはわかりません。

尚、サラ・コナー・クロニクルズはTV放送なので、CMスポンサーとの関係のせいか?はたまたライバル・ソニーピクチャーズとの関係のせいか?は定かではありませんが、「大人の事情」で劇中のボイスレコーダー表面のSONYというブランド名と、MP3 IC RECORDER という印字は消されていました。

このソニーのICレコーダーのシーンに関する見所・解説

遠隔録音の不思議

不思議なのは、マイクで遠隔録音していたことです。サラコナーは、小型マイクをアイリーンのバッグに忍ばせ、そこから音を飛ばして車内のこのボイスレコーダーで直接聴きながら遠隔録音していたのですが、そのような音飛ばし機能は、このSONY ICD-UX80 / ICD-UX70 には付いていないようです。

今ならBluetoothなどありますが、この2007-2008年の時代に、特に外部端子など特別な機器を付けずに、遠くのマイクからこのレコーダーに声(しかもかなりの高音声)を飛ばせるのか?というツッコミどころはあります。

ただ、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」では、サラコナー御一行は、「サラコナー探偵団」化しており、007やミッションインポシブルよろしく、あらゆる重火器(バスルームにはC4爆弾、武器庫には大型ランチャーまで置いてありました)、盗聴器やらいろいろな偽造身分証明証など「スパイグッズ」各種を取り揃えていたので、このICレコーダーも、遠隔録音できるように、ジョン・コナーかキャメロンが改造していたのかもしれません・・・という忖度的な解釈もできないわけではありません。

ちなみにこの後、このボイスレコーダーの音声にそって、サラコナーは怪しい倉庫を見つけ、潜入する準備をしますが、そこでもさっと双眼鏡を取り出しては偵察し、銃(グロック17)、テルミット2本、C4爆弾などをバッグに詰め込んでいくシーンがあります。どうやらT2のサイバーダイン社の時と同じく、倉庫ごと吹っ飛ばすつもりだったようです。
→詳細:ハンターキラー製造工場(デザートキャニオン・ヒート&エアー)

C4爆弾と言えば、シーズン1第4話でのサラコナーが出かける際、ジョンに向かって言う、以下のセリフが思い出されます。
Get the shotguns and the C4. It's in the bathroom under the towels.
(ショットガンとC4爆弾を持って来て。バスルームのタオルの下にあるわ。)

ターミネーターでSONYといえば

ターミネーターでSONYといえば、T4(ターミネーター4・サルベーション)での、SONY の VAIO UXが思い浮かびます。
ジョン・コナーがバイク型ターミネーター・モト・ターミネーターを捕獲してハッキングする際に使っていました。
→関連記事:モト・ターミネーター(バイク)【T展】

このモトターミネーターをハッキングするシーンは、T2にてジョン・コナーがATMからAtariのモバイル端末を使ってお金をくすねるシーンのオマージュのようになっています。
→関連記事:ジョン・コナーの犯罪履歴とパトカー端末

ターミネーター音楽機器関連メモ

TOSHIBA KT-P22(ターミネーター1)

映画「ターミネーター1」のエンディングで、サラ・コナーがジープに乗って、未来のジョン・コナーに向けてメッセージを吹き込んでいたカセット・テープ・レコーダーは東芝の KT-P22でした。

このTOSHIBA KT-P22のマイク端子に外部マイクを付けて、サラ・コナーは肉声を録音していました。

TDKのカセットテープ

ちなみにそのTOSHIBA KT-P22にてサラ・コナーの音声を吹き込んだカセットテープはTDK(Tokyo Denki Kagaku / 東京電気化学株式会社)のものでした。

Radio Shack VOX CTR-121(ターミネーター4)

そのサラ・コナーが録音した音声を、映画「ターミネーター4(Salvation)」にてジョン・コナーが再生していたカセット・プレーヤーが、Radio Shack VOX CTR-121でした。
映画の中では、Radio Shack のロゴは消されていたようです。

ここ
http://www.propbay.com/original/john-connor-christian-bale-hero-tape-recorder-terminator-salvation-2009-movie-prop-1281.html
に、映画で使われていたそのカセットプレーヤーのプロップが載っています。

SANYO M9935K(ターミネーター4)

そのサラコナーのメッセージを聞いた後、ジョン・コナーはスカイネットの基地へ向かうべく、上のソニーのバイオ UXを使ってモト・ターミネーターをハッキングしますが、その際に、モトターミネーターをおびき出すのに使ったラジカセが、サンヨー M9935Kでした。
ちなみにその時、大音量で流していた曲は、Guns N' Roses - You Could Be Mineでした。

このGuns N' Roses「You Could Be Mine」は、映画「ターミネーター2」の主題歌で、T2でもジョン・コナー少年がバイク(Honda XR 100 )に乗って出かける際にもラジカセでかかっており、T4(サルベーション)のこのシーンは、「バイクで出かける」つながりのオマージュとなっています。

また、曲のタイトル「You Could Be Mine」は、モトターミネーターをハッキングして「自分のものにする」ことにも掛かってあるようにも感じられます。

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