サバンナがヘリに隠れていたゼイラ社の屋上

サラコナークロニクルズ ロケ地

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ゼイラ社の屋上

A.I.ジョン・ヘンリーと隠れん坊したサバンナ・ウィーバーは、キャサリン・ウィーバーの会社・ゼイラ社の屋上に停めてあったヘリコプターの中に隠れていました。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第18話「疑惑 / Today is the Day (Part 1)」)

その屋上のシーンが撮影されていたロケ地はこちら。

Roof Top of Zeira Corp

ゼイラ社の屋上ロケ地

Film Location

  • Warner Bros. Studios "Bridge Parking Structure 153"
  • 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
  • 座標: 34°08'49.5"N 118°20'07.5"W
    34.147084, -118.335424

  • Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
    URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/

ワーナーブラザーズ・スタジオ内の立体駐車場(ビルNo.153)が、ゼイラ社の屋上との想定で、撮影に使われていました。ヘリコプターに駆け寄るエリソンやキャサリン・ウィーバーの背後に、立体駐車場の東側にあるブリッジビルディング(ビルNo.156)や、スタジオの南側に位置するハリウッド・サインで有名なサンタモニカ丘陵(Santa Monica Mountains)のリー山(Mount Lee)が映っています。

この屋上シーンに関する見所・解説

頻出の立体駐車場

このワーナーブラザーズ・スタジオ内の立体駐車場(ビルNo.153)は、サラ・コナー・クロニクルズでは頻出のロケ地です。

ジョン・コナーとキャメロンが、ショッピングモールで買い物をしたあと、 は、まさにこのサバンナが隠れたヘリコプターがあった屋上です。

その他にも、 としてもこの立体駐車場は使われています。

ゼイラ社の本来の所在地は?

ゼイラ社の本来の(フィクション上の)所在地は、キャサリン・ウィーバーのガラス張りのオフィスの窓から見える景色から、ロサンゼルスのダウンタウン中心部の、以下の場所にあることがわかります。

しかし、実際は、その所在地から見える窓の外の景色(LAの摩天楼・ビル群)の映像を張り付けただけで、キャサリン・ウィーバーのオフィス自体は、ワーナーブラザーズ・スタジオのステージ内に作られたセットでした。

そして、屋上のシーンもワーナーブラザーズ・スタジオ内で撮影されました。

おもしろいことに、キャサリン・ウィーバーを演じたシャーリー・マンソン (Shirley Manson)は、サラ・コナー・クロニクルズ全話の撮影を通じて、実はワーナーブラザーズ・スタジオの外には一歩も出ていないのではないか?と思われることです。終始、スタジオ内に缶詰めで撮影に臨んでいたことがロケ地調査からうかがえます。

なぜゼイラ社の屋上にヘリコプターがあるのか?

ゼイラ社はかなりの金持ちIT企業ということになっており、キャサリン・ウィーバーや社用や通勤でヘリコプターも使っていたようです。

ゼイラ社の社長夫妻(人間のウィーバー夫妻)が亡くなったのも、ヘリコプターの墜落事故でした。その事故の残骸から、エンドスケルトンのパーツが見つかったことから、その事故はスカイネットが送ったT-800系による暗殺だったとみられます。

人間のウィーバー夫妻は無くなりましたが、妻・キャサリン・ウィーバーに成り代わったのが、未来からやってきたT-1001こと液体金属のキャサリン・ウィーバーです。

サバンナ・ウィーバーが履いている靴

このヘリコプターのシーンでもサバンナが履いていた白と黒のシューズ。
キルトをはいた少年
A.I.ジョン・ヘンリーとサバンナ・ウィーバーが歌うシーンでも履いていました。

通販で日本でも買えるこのサドルシューズのサドル(Saddle)とは、自転車や乗馬する際の馬のサドル(鞍)のことですが、このシューズの甲の部分が、その乗馬のサドルに似ていることから、このようなネーミングになったそうで、古き良きアメリカの名残あるデザインでロングセラーとなっています。

なぜ隠れんぼのシーンが挿入されているのか?

なぜこの隠れんぼのシーンが挿入されているのか?というと、主に以下の2点が考えられます。

  1. サバンナ・ウィーバーとA.I.ジョン・ヘンリーが親睦を深めることにより、人類に理解があるA.I.(サイボーグレジスタンス)が誕生する。
  2. A.I.の成長過程を描く。

1については、そのことが将来、ジョン・コナー及び人類抵抗軍にプラスに働くことの伏線になっています。

2については、「ターミネーター2」の「人間がなぜ泣くのか分かった。」というT-800の学習性をさらに延長させる形で、サラ・コナー・クロニクルズでは時間をかけてA.I.の成長過程を描いています。
そのA.I.が自分で人間にクイズを出すほど成長しつつあることを、サバンナとの遊びを通じて描いています。

このA.I.の成長(進化)過程は、「ターミネーター・ニューフェイト」をスタートとする三部作でジェームズキャメロンが描きたかったようですが、すでにサラ・コナー・クロニクルズでじっくり描かれていたわけです。

しかし、ジェームズ・キャメロンはサラ・コナー・クロニクルズをほとんど見ていない、という勉強不足が、ニューフェイトが失敗に終わった一因にもなっているように感じます。実際、パクリとも思えるほどダブっている(ネタがかぶっている)シーンも多く、既視感だらけでした。

製作者が自己都合で他作品を「無かったこと」にしたところで、観客はそうは簡単にはこれまで観てきたものをゼロにはできないものなので、ファンに誠実ではない映画はコケるのは当然かと思います。

ゼイラ社は23階?26階建て?

サバンナが行方不明になり、キャサリン・ウィーバーがエリソンに探すよう求めたところ、エリソンは、
Ellison: It's 23 stories.
(この建物のフロアは全部で23階ですよね。)
と言います。

しかしおもしろいことに、サバンナがエレベーターに入ったとき、階を押すボタンは「26階」までありました。

さらに言えば、ゼイラ社のロビーやエレベーターのシーンは、通常、ワーナーブラザーズ・スタジオ内のブリッジ・ビルディング内で撮影しているのですが、このブリッジ・ビルディングは「26階」もありません。スタジオ内なので、作品内に映りこまないように低層階仕様になっており、せいぜい10階程度までしかありません。

よって、このサバンナがエレベーターに入ったシーンの、階数を表すボタンの箇所は、ステージ内に作られたセットであることがわかります。

この立体駐車場に地下にあるもの

実はここは立体駐車場だけでなく、その地下にはワーナーブラザーズ・スタジオのCostume Dept(Warner Brothers Costume Department/衣装担当部門)があり、広大な衣装収納倉庫があります。

太陽光の紫外線で衣装が色落ちしないように、地下に設けられたその倉庫内の、ありとあらゆる作品で使われてきた何千、何万もの衣装が、ずらーっと何列にも陳列された光景は、荘厳で迫力があります。

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