キャサリン・ウィーバーがターミネーターを瞬殺した駐車場

サラコナークロニクルズ ロケ地

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キャサリン・ウィーバーの駐車場
液体金属T-1001ことキャサリン・ウィーバーが、暗殺しにやってきたターミネーターT-888を返り討ちして瞬殺した駐車場。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第22話「終わりなき旅 / Born to Run」)

キャサリン・ウィーバーの会社ゼイラ社の駐車場という設定ですが、そのロケ地はこちら。

ZEIRA Corp Parking Lot

キャサリン・ウィーバー

Film Location


ワーナーブラザーズ・スタジオの駐車場独特の形状(天井の配管等)↓
ワーナーブラザーズ・スタジオ立体駐車場

や、奥の駐車場の外に映りこんでいる建物の形状・・・「建物No.28」の屋根に付いているライトと、昔の「建物No.49」の屋根の三角形の形状などが一致することから、この電気ショックでターミネーターを瞬殺するシーンは、ワーナーブラザーズ・スタジオのビルNo.153の立体駐車場で撮影されていたことがわかります。

また、駐車場内の距離感から、この駐車場の北東側のエレベーター前で、かつ駐車場の奥に柵が映っていることから、この駐車場の2階または4階(背後の2つの建物の屋根の角度から2階の可能性が高い)で撮影されたこともわかります。

ワーナーブラザーズスタジオの変遷
このシーンの、ワーナーブラザーズ・スタジオ内の建物の位置関係は、上の図のような感じで、No.153の立体駐車場内から、「ビルNo.49」の屋根越しに「ビルNo.28」の屋根のライトが画面に映りこんでいるような配置になっています。
warner bros studio 位置関係

尚、現在では「ビルNo.49」の建物は取り壊されて「ステージ 29」への生まれ変わり、昔「ステージ29」だった建物は今は「ステージ30」に変わっています。一見、昔と変わっていないように見えるワーナーブラザーズ・スタジオも、この10年で随所がリニューアルされ、全体としては、立体的に建て増し増強傾向にあるようです。

ちなみに、このシーンは、キャサリン・ウィーバーのゼイラ社の駐車場という設定なので、一応、
ZEIRA CORP LOBBY →
という館内案内板も、キャサリン・ウィーバーの背後などに掲示されていました。

この立体駐車場はロサンゼルス川沿いのゲート7の脇にあるため、WBスタジオの外の 一般道 Forest Lawn Dr.(フォレスト・ローン・ドライブ)からもしっかりと見ることができます。

この駐車場のシーンの見所・解説

ちゃんとサイレンサーを装着しているT-888

キャサリン・ウィーバーを暗殺しにやってきたJeffrey Pierce(ジェフリー・ピアース)演じるターミネーターT-888は、両手に銃(Heckler & Koch USP Expert)を持ち、二丁拳銃でキャサリン・ウィーバーの暗殺を試みますが、その銃にはしっかりとサイレンサー(サプレッサー)が装着されていました。

この【アラモ鉄砲店】へのオマージュの銃器店のシーンの後、ターミネーターT-888がちゃんとサイレンサー(サプレッサー)を手に入れたことがわかります。

"I liked that gate." "Sure."キャサリン・ウィーバー語録

「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」において、キャサリン・ウィーバーのセリフはどれも面白いものばかりですが、この駐車場のシーンでも名言(迷言)を連発します。

Guard: Hey! You the guy who smashed through my gate?(おい、ゲートを壊したのはお前か?)
T-888: Yes.(→直後、ゼイラ社の警備員に向けて発砲。警備員倒れる。キャサリンウィーバーが突如出現。)
Catherine Weaver: Hey... I liked that gate!(ちょっと。お気に入りのゲートだったのに。)

アメリカでのTV放送時、この「I liked that gate!(お気に入りのゲートだったのに。)」というキャサリン・ウィーバーのセリフに吹き出してしまった人も多いようで、キャサリン・ウィーバーの名言(迷言)の1つに数え上げられています。

日本語訳だとわかりづらいですが、その後のセリフも何気にウィーバーらしきニュアンスが含まれており、
T-888: Catherine Weaver?(キャサリン・ウィーバーか?)
Catherine Weaver: Sure.(そうよ。)
と、「ウィーバーか?」とターミネーターに尋ねられて、「Yes.」というただの肯定ではなく、「Sure.」と答えており、「確かにそうよ。それが何か?相手になってあげるわよ。」と自信たっぷりに答えているあたりが、とてもキャサリン・ウィーバーらしいセリフまわしになっています。

キャサリン・ウィーバーのセリフは全編通じてウィットに富んだ面白いものが多く、かつ演じたシャーリー・マンソンがロックバンド・Garbage のボーカルだけあって声もよく、ゾクゾクするものがあります。
→関連記事:キャサリン・ウィーバーT-1001が歌うサムソンとデリラ(シャーリー・マンソン)の意味

スカイネットはウィーバーが入れ替わったことに気付いていない

この駐車場のシーンで、スカイネットが未来から送り込んだT-888は普通の人間に対するのと同じようにキャサリン・ウィーバーを攻撃しています。つまり、キャサリン・ウィーバーが液体金属T-1001に入れ替わっていることに気付いていないことがわかります。

ということは、このタイムラインの未来においては、スカイネットはキャサリン・ウィーバーが液体金属に入れ替わったことを把握していない、ということがわかり、さらに異なる、新しい未来がやってくることが想像できます。

この駐車場は4回目の登場

サラコナー一家は逃亡の身ということもあり、車がらみのシーンが多いためか、ワーナーブラザーズ・スタジオ内のこの駐車場も、これまで何度もサラ・コナー・クロニクルズにて別のシーン、別の用途で登場しています。これまで、
のロケ地としても使われており、今回が4回目の登場となります。

チップが燃えて再利用できない新ターミネーター

このシーンで瞬殺されたターミネーターT-888は、キャサリン・ウィーバーによってチップが取り出され、ジョン・ヘンリーに手渡されました。

しかし、チップを頭部エンドスカルから引き抜くと(空気に触れると)発火してチップを自己破壊する仕組みになっており、捕獲されても再利用されないようスカイネットも改良を重ねていることがわかります。

チップが燃えて自己破壊するターミネーターは、この史上初・女型ターミネーター同士の戦い@シャーマン医師のオフィスのシーンで登場した女型ターミネーターに次いで2体目となります。

# Terminator Sarah Connor Chronicles 222

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