ゼイラ社(Zeira Corporation)の所在地

T-1001ことキャサリン・ウィーバーが取り仕切ってA.I.の開発に取り組む会社、ゼイラ社（Zeira Corporation / ZeiraCorp）。「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のシーズン2を通して、そのオフィスが何度も登場します。

その液体金属キャサリン・ウィーバーに合わせたメタリックなオフィスの窓から見える景色から推定した、ゼイラ社の所在地（架空）はこちら。

Zeira Corporation

Fictional Location

• KPMG Center
• 550 S Hope St #1775, Los Angeles, CA 90071 U.S.A.
• 座標: 34°02'59.7"N 118°15'19.9"W
  34.049914, -118.255515

キャサリン・ウィーバーのオフィスの窓から臨むロサンゼルスの摩天楼は、写真を張り付けたものです。

その高層ビル群の風景写真は、ロサンゼルスの各ビルを適当に張り付けてあるのかと思いきや、ビル群の位置関係は現実に正確な配置のものを使っており意外でした。

LAの摩天楼の中でも特徴的な、U.S.バンクタワー/U.S. Bank Tower（旧名：ライブラリータワー / Library Tower）が、ほぼ真横に見えます。また右端（北東）にはAT&T Switching Centerのタワーも確認できます。

このことから、キャサリン・ウィーバーのオフィスは 現在の KPMG Center のビルが位置するところに存在し、窓は北西および北東に面していることがうかがえます（このKPMG Centerから撮影したロサンゼルス摩天楼の写真をスタジオ内の窓の外に投影することでオフィスからの景色を作り出していた、ということです）。

屋上のヘリパッド

ゼイラ社のビルの屋上にはヘリパッドがあります。このKPMG Centerのビルの屋上にも「12」と書かれたヘリパッドがあり、一応、辻褄は合っています。
このヘリパッドに書かれた「12」というのは、このヘリパッドの耐重量を表しており、単位は「thousands of pounds（1,000）」。「12」は12,000lbs（＝約5443kg）で、その搭載総重量までのヘリコプターが離発着できる、ということを示しています。

シーズン2第18話では、ゼイラ社の屋上に置かれたヘリコプターの中で、サバンナ・ウィーバーが隠れんぼしているシーンがありました。但し、このシーンはワーナーブラザーズ・スタジオの立体駐車場で撮影されたものです。
キャサリン･ウィーバーがターミネーターを瞬殺した駐車場も、そのワーナーブラザーズ・スタジオの立体駐車場が使われています。

キャサリン・ウィーバーはどうやら豪邸である自宅からヘリコプターで通勤していたようにうかがえます。

オフィス内部はスタジオのセット

キャサリン・ウィーバーのオフィスの内部は、ワーナーブラザーズ・スタジオのステージ（ドーム）内に作られたセットで、実在しません。
シーズン2第1話では、オフィスから窓の階下を歩く人々を眺めながら、「人間は規則を守るようで不測性・不安定さがあるという欠陥がある。マシーンはルールを守ってばかり。私はそのどちらでもない抗う存在（人間とマシンの良いとこどりをした存在）を求めている。」といった主旨の話をし、窓の階下に人が歩いている動画が投影されるような細かい演出がなされていました。

水槽の中のウツボは本物の生き物が使われており、Queeg（クィーグ・・・潜水艦のリプログラムド・ターミネーターの船長の名前）という名前を付けて撮影中はかわいがられていたそうです。

ゼイラ社1Fロビーとエレベーターはブリッジビルディング

ゼイラ社の1階のロビーやよく登場するエレベーターなどは、ワーナーブラザーズ・スタジオ内の「ブリッジビルディング」が撮影に使われています。

ブリッジビルディングがロケ地となったシーン

• Valley Square Mall【バレー･スクエア･モール】
• ジョン･コナーの高校のカフェテラス
• ミシェル･ディクソンが運ばれた病院
• Alistair Grand Hotel【アリステア･グランド･ホテル】

ただの偶然かもしれませんが、このKPMG Centerの1Fのロビー周辺の色合いのイメージ（特に茶色）などが、ブリッジビルディングと似ています。

→KPMG Centerのロビーやテラスの写真など
https://thelocationportal.com/550-south-hope/

もしかしたらブリッジビルディングとイメージの一貫性を持たせるため、このKPMG Centerをゼイラ社のビルとして選んだ、という可能性も無きにしも非ずです。

地下は極寒の厳重警戒区域

ゼイラ社の地下は、「バビロン・プロジェクト」（A.I.開発計画）のため、コンピューターを冷却させるための極寒区画となっています。
→関連記事：【解説】創世記とターミネーター･サラ･コナー･クロニクルズ

地下を訪れたエリソンと社員（Murch/マーチ氏）の会話では、

ELLISON: I've been in warmer morgues.（死体置き場より冷えてるな。）
MURCH: Gotta keep the temperature around freezing or the towers would fry. A computer's like anything else. More you ask, the more power it needs. Power generates heat, requires cooling, needs more power. Babylon, it's kind of a pig.
（冷凍庫並みでないとビルが丸焼けになってしまう。コンピューターにはかなりの電力が必要で、その電力が発した熱を冷やすためにさらに電力がいる。バビロンは豚みたいに電力を食うんだ。）

とのこと。

また、この地下にはゼイラ社の普通の社員は行けないようにセキュリティが強化されており、エレベーターで地下に降りるには、特別なセキュリティカードをエレベーターのスキャナーにかざさないといけないようになっています。

# Terminator Sarah Connor Chronicles Catherine Weaver Office Film Location BridgeBuiding