T2シュワちゃんT-800革ジャンが液体金属並みの謎

ターミネーター

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映画『ターミネーター2』(Terminator 2: Judgment Day / T2)の中で大活躍するモノの1つに、T-800を演じるシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーが着る革ジャン(レザージャケット)があります。

実はそのシュワちゃんが着ている革ジャン、映画の中で液体金属T-1000並みに自己修復を繰り返すという摩訶不思議な現象を巻き起こしていました。

the Highwayman, Bates Custom Leather Jacket

まず、シュワちゃんがT2で着ていた革ジャンはこれ↓です。BATES(ベイツ)というアメリカ・カリフォルニアにある会社が、T2撮影のために作ったカスタム仕様のレザージャケットです。
  • Made In USA(BATES)
  • Custom Sizes Only(Call to Order)
  • $2745

Though the Terminator 1 jacket is actually the Highwayman, the T2 was developed specifically for Arnold when the second movie was in pre-production. It features the classic D-Pocket design with coin addition, satin lining, and soft belt. We're the only place where you can get the original pattern, custom fit to your measurements.
https://batesleathers.com/terminator-series

AMAZONその他でレプリカ(コピー商品)の安物はたくさん出回っていますが、本物は、このBATESにカスタム・オーダーするしか手に入りません。2745アメリカドルなので、日本円だと30万円近くになります。

このT2オリジナルの革ジャンの特徴としては、Dポケットと呼ばれる(アルファベットのDの形をした)ポケットがお腹の前面部分に付いていること、また、肩にエポレット(肩章)がないので、体形がそのまま表れる、という点が挙げられます。つまり、マッチョな人はそのままマッチョに、細身の人はより細身に見える感じになります。

自己修復する革ジャンの謎

そんなシュワちゃんの革ジャンですが、劇中、液体金属T-1000並みの驚愕の自己修復機能を発揮していました。

T-1000との初対決で蜂の巣にされたけれど・・・

まず、シュワちゃんことT-800とT-1000が、ゲーセンがあったショッピングモール「GALLERIA(ギャレリア/ギャラリア)」の地下での初対決シーン。T-800はジョン・コナーを守るために自らが盾になって、T-1000から何発も弾を背中にくらい、皮ジャンはハチの巣となります。そして振り返りざま、正面からも何発か撃たれますが・・・

直後の取っ組み合いで、壁を突き抜けて隣のブティック内での格闘になった瞬間、シュワちゃんの皮ジャンから、銃で撃たれた穴(弾痕)が消えてしまっているという摩訶不思議な現象が発生していました。
ターミネーターT-800シュワちゃんの革ジャン
このシーン、明らかに「シュワちゃんではない、どなた?」な顔の人が、T-1000に放り投げられているので、要はスタントマンとシュワちゃんT-800は同じ衣装は着ているけれど、スタントマンの革ジャンのほうには穴が開いていなかったために発生した事象です。

再び倉庫で穴だらけの皮ジャンにもどるけれど・・・

その後、サラコナーをPescadero State Hospital(ペスカデロ警察病院)から救出した後、ジョン・コナーら一同は、一晩、倉庫に隠れ、メンテナンスなどをおこないます。

その際、ジョン・コナーがシュワちゃんT-800の穴だらけの皮ジャンを光にかざしながら「すげえ!」みたいなシーンがあり、前述のブティックのバトルのシーンでは穴(弾痕)が消えていた皮ジャンが、再び穴だらけになっているという現象が発生します。

しかし、翌日の出発時には、再びシュワちゃんの革ジャンからは穴は綺麗さっぱり消えているように見えます。まるで最初から何もなかったかのような皮ジャンが「自己修復」していました。

さらにその後の、エンリケの居住地に行った際も、シュワちゃんの皮ジャンには穴(弾痕)はないままで、当初の皮ジャンのハチの巣の穴は、映画の後半、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか?・・・という「革ジャンの穴の謎」がT2には存在する・・・というネタでした。

T2のこれ系の撮影上のミスを修正したものに、「T2 リストア版」があり、こちらターミネーター2・4Kレストア版の違い【スカイネット並みの過去修正】の指摘の通り、数々の著名な撮影上のミスが修正されてはいますが、この革ジャンの件ほか、まだまだ修正しきれていない数々の名(迷)シーンが、T2には隠されています。

T2は(いろいろな意味で)見れば見るほどおもしろい「名作」と言えるでしょう。

ちなみに、T2にてこの革ジャンと衣服一式、バイク、銃をシュワちゃんT-800に提供したバイカーは、すでにお亡くなりになっています。
→詳細:ターミネーター出演者の故人を悼む

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