映画『ダイ・ハード4.0』(Die Hard 4.0 / Live Free or Die Hard /2007年)には、ターミネーターT-800が登場し、ブルース・ウィリス演じる主人公ジョン・マクレーン刑事の絶体絶命のピンチを、自ら犠牲となって救います。
ダイ・ハード4でのターミネーターT-800登場シーン
『ダイ・ハード4.0』の冒頭のほうで、ニューヨーク市警ジョン・マクレーン刑事は、保護・連行任務のため、ハッカーのマシュー・ファレル宅に向かいます。そこで、サイバーテロ組織組織の襲撃を受け、応戦するジョン・マクレーン刑事の弾が尽きてしまい、絶体絶命のピンチとなります。
For John(ジョンのために)
銃撃戦の最中、この部屋で仁王立ちしていたターミネーターT-800が倒れ・・・絶妙なタイミングで、PCのキーボードのdeleteボタンの上に自重で落下。
パソコンに仕込まれていた爆弾を起動させ、大爆発を起こして敵を倒し、ジョン・マクレーン刑事らを救います。
赤い目(ターミネーター・アイ)を最後まで点灯させながら、その落ちていく様は、まさに「For John.(ジョンのために)」でした。
そのターミネーターT-800はこれ
ターミネーターT-800は人気キャラクターで、フィギュアだけでも無数に存在します。その中でも『ダイ・ハード4.0』の上述シーンに登場したのは、以下のフィギュアです。SIDESHOW Terminator2 Judgement Day Endoskelton 1/4 Scale Figure
- メーカー:サイドショウ
- 「ターミネーター2 ジャッジメントデイ エンドスケルトン 1/4 スケール フィギュア
- 本体のサイズ: 縦 約75cm、横 約29.5cm、奥行き 約29cm
台座が丸いのが特徴です。その台座は中心に向かって骸骨で盛り上がっています。
台座の裏には以下のように印字されており、シリアルナンバーが記されています。/2,000 と分母があることから、この版は 2000体しか作られていないようです。 現在でもたまに日本のネット・オークションでも見かけますが、数万円単位(5万~10万円以下)の値が付いています。
このT-800フィギュアは水銀電池も込みで販売されており、目をライトアップさせることができます。ダイハード4.0の劇中でも終始、目(ターミネーター アイ)が点灯されたままなので、スタッフもあえてこのT-800を選び、意識していたことがうかがえます。
人気No.3のダイハード4.0
映画のレビューサイトを見てみると、ダイハード5作品の中で、この『ダイ・ハード4.0』(Die Hard 4.0 / Live Free or Die Hard)は、1と2に次いで、3番目に評価が高い作品となっています。3で下降しつつあった評価を少し盛り返した形です。ちなみに一番の低評価は5です。パルクール・アクションが魅力
なぜこの「4.0」が世間的に評価が少し高いのか?というと、映画全体としてはパッとはしませんが、他のダイハード作品と少し違うところがあったからです。それは他の作品よりもアクションが少しだけ本格的だった点です。特に地味ながらもCyril Raffaelli(シリル・ラファエリ)演じるサイバーテロ・グループの一員 ランドが披露するパルクール・アクションが良いスパイスとなってこの作品の評価を底上げしていたように感じます。
劇中、ジョン・マクレーン刑事が「ハムスター野郎」と呼んでいた彼です。
この「ハムスター野郎」ことランド(Cyril Raffaelli)は、このターミネーターT-800のシーンでは、最初はライフルで外から狙撃しており、次に車で逃げるマクレーンを追って、上の階から非常階段の外側をヒョイヒョイ降りてくるパルクール・アクションを披露しています。
最期のシーンでは、冷却装置の中でパイプを駆使しての華麗なるパルクール・アクションで、マンネリ&ダラケ気味のダイハードを引き締めていました。
また、何気に女性悪役を演じたマギーQ(Maggie Q)のアクションも、作品の評価向上に貢献していたように感じます。 ダイハード・シリーズを比較すると、脇役の配役次第で、作品評価が大きく変わってくることがよくわかります。
ただ巷では、ダイハードの続編で一番評価が高いのは「バッテリーのTVコマーシャル」とも言われています。
→詳細:映画「ダイハード1」ナカトミ・プラザの不思議(矛盾)
「ダイハード4.0」=倉庫=「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」
『ダイ・ハード4.0』のクライマックス~エンディングのシーンが撮影された倉庫はロサンゼルス港にあり、翌年2008年の「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」でもロケ地として使われていました。『ダイ・ハード4.0』にて、ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事が、"yippee-ki-yay(イピカイエー/くそったれ。)"といって、自分の肩を貫通させる形で敵方ボスを撃ち抜くシーンが撮影された場所です。
この倉庫は「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」にて、ターミネーターのエンドスケルトンの原材料であるコルタンが大量に貯蔵され、審判の日以降、キャメロンが製造されたDepot 37として登場しました。
→詳細:コルタン着のLA港とキャメロン製造工場Depot 37
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