何が始まるんです?第三次大戦だ!の場所(コマンドー)

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コマンドー第三次世界大戦だ

フィクションの映画であっても、現実世界でそのまま使えるセリフはたくさんあります。

その1つが、映画『コマンドー』(Commando、1985年)で登場した、以下の名セリフです。

何が始まるんです?(What are you expecting?)

第三次大戦だ。(World War Ⅲ.)

元コマンドー部隊のジョン・メイトリックス(アーノルド・シュワルツェネッガー)が、これからやらかすことを、上司であるカービー将軍が、部下に尋ねられて「第三次世界大戦だ。」と比喩的に表現したものです。

しかし、2022年の現実世界では、今まさに「第三次世界大戦」へ、一触即発の危機的状況となっています。

何が始まるんです?第三次大戦だ!の場所

そんな「何が始まるんです?」「第三次大戦だ。」の会話が交わされたロケ地がこちら。
映画コマンドーの銃器店ロケ地

Surplus City(銃器店)のロケ地


現在は中古車ディーラーになっている建物が、Surplus City(サープラス・シティ)という銃器店として映画『コマンドー』で登場していました。

建物の基本構造や電柱の位置などは、コマンドー撮影当時と変わっていませんが、右奥の建物の出っ張りが、現在では取り払われています。

1980年代当時、御用達のロケ地

映画『ワイルド・ライフ』

この建物ですが、映画『コマンドー』の前年の、日本未公開映画『ワイルド・ライフ』(The Wild Life、1984年)という青春コメディでも、主人公役のイラン・ミッチェル=スミスが、銃を買おうとするシーンで、銃器店(Surplus City)として登場します。

マイケル・ジャクソンも踊った場所

また、このSurplus Cityの前の道路、つまりちょうどコマンドーでカービー将軍が「第三次世界大戦だ。」と発していた道路上の場所あたりで、マイケル・ジャクソンの「Black or White」(1991年)のミュージック・ビデオが撮影されています。

Surplus Cityの向かいにあるDepartment of Water and Power Valley Generating Station(発電所)の煙突を背景にマイケル・ジャクソンが道路でダンスしているシーンです。
その際、このSurplus Cityの建物の隣の敷地にトレーラーを停め、マイケル・ジャクソンが出入りしていた様子が確認されています。
→参考:https://www.iamnotastalker.com/tag/commando-filming-locations/

ちなみにこのマイケル・ジャクソンの「Black or White」のミュージック・ビデオには、マコーレー・カルキンが出演しています。
→関連記事:マコーレーカルキン・スタイルとは【ホームアローン】

要は、この辺りは1980年代~90年代当時、ハリウッドのロケ地として頻繁に使われている御用達の地で、おそらくロケ地・コーディネーターがこの辺りの手配を得意としていたものと思われます。

Surplus City(銃器店)のシーンの見所

そんな「何が始まるんです?」「第三次大戦だ。」の会話が交わされたSurplus City(銃器店)のシーンですが、以下のような見所があります。

ロケットランチャーが再び出現する

Surplus City(銃器店)の店舗の壁を壊して侵入したジョン・メイトリックス(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、次々と店内の銃火器をシンディ(レイ・ドーン・チョン)が押すカートに入れていきます。

その際、壁に掛かっている4バレルのロケットランチャー(M202 FLASH)を壁から取り外してカートに入れたにもかかわらず、その次のシーンでは、またそのロケットランチャーが壁に掛かっている・・・というマジック(撮影上にミス)が発生しています。

さらには、その4バレルのロケットランチャーは、4穴あるのに、なぜか向かって右上の穴(バレル)からしか発射されないという、4穴の意味がまるでない謎仕様になっています。

デザートイーグルの謎

続いて、シンディがカートを押して店舗から出て行った直後、さらにジョン・メイトリックスはデザートイーグル(Desert Eagle Mark I)や手りゅう弾など銃火器をピックアップしていったところで、警察に発見され、逮捕・拘留されます。

つまり、デザートイーグル(Desert Eagle Mark I)は逮捕された時に没収、または現場で放棄されたはずなのですが、この映画のクライマックスでのラスボスの屋敷での撃ち合いシーンで、なぜかジョン・メイトリックスはそのデザートイーグル(Desert Eagle Mark I)を持っていて、撃っている・・・という魔法(ハリウッド・マジック)が発生しています。

いろいろな銃火器が消えたり現われたりする不思議な映画、それが映画『コマンドー』です。

巷では、「フルスピードで〇〇するのが俺の人生だった」という映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)のセリフ「 フルスピードで走るのが俺の人生だった。だから俺とお前は兄弟だった・・・」由来のフレーズを、ネット上に書き込むのが一部で流行っていますが、映画『コマンドー』の「何が始まるんです?」のほうが流用性が高い気がします。

そしてその問いに対する答えである「第三次世界大戦だ。」が現実化しつつあるところが、事実は映画よりも奇なり、です。

TVドラマよりも近場なロケ地ですべて済ませ、同じシーンを使いまわしてコスパも最強、そして名セリフのデパート映画『コマンドー』を今一度、この第三次世界大戦前夜に鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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