クロマティが感電したサラ・コナーの家

サラコナークロニクルズ ロケ地

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居住地を転々としているジョンとサラ・コナーが、ニューメキシコ州で最初に住んだ家。ここでターミネーター・クロマティとキャメロンの最初のバトルが繰り広げられます。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第1話)。

このサラコナーの家のロケ地はこちら。

Sarah Connor House in New Mexico "Pilot"

Film Location


舞台は1999年9月(撮影は2007年頃)ですが、今現在も当時と変わらない風景が広がっており、劇中にも映っている背後の山、水路、手前の白い柵は今も健在。コナー家の家屋は右奥にあります。

ちなみにこのシーンでジョン・コナーが青いリュックサックを背負っているのは、「ターミネーター2」でのジョンコナーが青いリュックサックを背負っていたことへのオマージュです。

クロマティとのバトルの後、コナー一家はここを右折して、Coors Blvd SW(コアーズ・ブルーバード・サウスウェスト)45号線を南下して、ISLETA RESERVATION(アイレータ・ビレッジ・プロパー)方面へ向かいました。劇中、道路脇に緑の標識があり、文字ははっきりとは見えませんが、「ENTERING ISLETA RESERVATION」と書かれていた模様です。

この「サラ・コナーの家でのバトル」シーンの見所

第一話とあって、お客の心をつかむために、次々とアクションがテンポよく展開していきます。

1.ターミネーター同士の声の騙し合い

まずターミネーター同士の声の騙し合いから始まります。クロマティ(T-888)はサラコナーの声で屋内から呼びかけ、キャメロンはジョンコナーに扮してジョンの声で屋内に入っていきます。このターミネーター同士の声の騙し合いは、「ターミネーター2」で公衆電話経由でT-1000が養母の声で、シュワちゃんT-800がジョンの声で「犬の偽名(ウルフィー)」で騙し合うシーンを彷彿させ、おもしろいです。

2.防弾ソファ

クロマティとの銃撃戦後に現場検証でこの家に入った保安官が、エリソン捜査官に向かって、

There's Kevlar in that chair.
(防弾ソファだ。)

というシーンがあります。劇中、サラコナーはソファを盾にしてクロマティのグロック17の9mm弾をかわすシーンがありますが、「ソファなんかで弾防げるの?」という疑問の種明かしがなされていました。

Kevlarというのはポリアミド系樹脂のことで、防弾チョッキなどに使われるものです。「サラ・コナー・クロニクルズ」では、サラ・コナーは転居するたびに、壁の中などにショットガンなどの武器を隠し、いつ銃撃戦になってもいいようにソファーなどを防弾仕様にしていました。

「ターミネーター2」で防弾チョッキをバンの後部ドアに貼り付けて、ヘリコプターで追ってくるT-1000からの銃弾の嵐を防ごうとしたシーンを思い出させます。

第1話でジョンコナーがこの家に帰宅した際は、サラ・コナーがちょうど壁にショットガンを埋め込み終えて、壁をローラーでペインティングしている最中でした。

そのショットガンも、ターミネーター2でサラコナーが使っていたものと同じレミントン M870(Extended Magazine and Folding Stock)で、シーズン2まで全般にわたって、サラコナーはレミントンM870を愛用しています。(途中、1度、モスバーグ500と使ったこともありましたが。)

サラコナーの用意周到ぶりも「サラ・コナー・クロニクルズ」の見所の1つです。

参考:マック堺氏「普通のテーブルなら実弾は貫通します。」
https://www.youtube.com/watch?v=ShMmZjPUcws

3.ターミネーターの再起動は120秒

クロマティ(T-888)との取っ組み合いバトルを、とりあえず感電させることで乗り切ったキャメロンいわく、

One hundred twenty seconds and the system reboots.
(ターミネーターT-888は)再起動に120秒かかる。

と言っており、T-888が再起動するのに120秒かかることがわかります。

この「ターミネーターが再起動するのに120秒」というのは、後にこのキャメロンが電気ショックで再起動した教会のシーンでも応用されることになります。

また、未来においてジョン・コナーがターミネーターを捕獲して再プログラムする際にも、この「感電させて再起動している間にチップを抜き取る」という手法が使われたであろうことの伏線にもなっています。

「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」では、ドラマなので映画よりも時間があるため、ターミネーターについていろいろ検証がなされているのも見所の1つです。


サラコナーの象徴とも言えるショットガン・レミントン M870(Extended Magazine and Folding Stock)とジョンコナーの青いリュックサックを強調(T2へのオマージュ)するパッケージになっています。

T1は1分20秒

ちなみにターミネーター1で、T-800が、
  • タンクローリーの爆破で火の中で燃えて立ち上がるまで
  • 工場内でお手製ダイナマイトで木端微塵になった後、上半身が動きだすまで
が、ともに1分20秒ほどでした。

ターミネーター1でのT-800のあの状態が「再起動」かどうかはわかりませんが、やはりそのくらいの時間がかかるようです。

4.チップを抜かなかったのはアイソトープへの伏線か

クロマティを感電させて一時停止(再起動)状態にすることに成功したキャメロンですが、ではなぜこの時に、「クロマティの頭からチップを引き抜いて完全に倒す」ということをしなかったのでしょうか。

おそらくこれは、貸金庫型タイムマシーンの銀行にて、サラ・コナーの体にアイソトープを照射するという予定が、かねてから組まれていたためであることが考えられます。
→詳細:サラ・コナーの癌(ガン)克服物語(Hope of Isotope)

5.家の中のバトルシーンはセットで撮影

サラ・コナーの家の中でのターミネーター同士の取っ組み合いで、壁や床などを破壊しまくったこのシーン。上のDVDの付録として付いている製作者とキャメロン(サマー・グロー)の声付きの解説では、この室内でのバトル・シーンは、「アルバカーキに1つだけあるスタジオ内にセットを作って撮影した。」と製作総指揮のジョッシュ・フリードマンが明かしています。

サマー・グローは「壁を壊すのは楽しかった。」とも述べています。

# Terminator Sarah Connor Chronicles 101 1st Sarah Connor's House

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