この教会でのキャメロンへの電気ショック作戦が失敗した後、ジョンとサラ・コナーは6th Street Bridge(6th Street Viaduct)方面へ逃亡します。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第1話「ジョン抹殺 / Samson and Delilah」)
6th Street Bridge は数々の映画やドラマに登場する有名なロケ地で、ターミネーター・シリーズでも「ターミネーター2」「ターミネーター3」および本作品の3作品に登場しています。
尚、6th Street Bridge は老朽化と耐震性への不安から、2016年に取り壊され、大規模な橋の架け替え工事がおこなわれおり、かつてのデザイン(面影)はもう見ることはできません。
6th ストリート・ブリッジ(6th Street Viaduct)
Filim Location
- The Sixth Street Viaduct( the Sixth Street Bridge)
- 座標: 34°02'18.2"N 118°13'46.0"W
34.038384, -118.229442
サラ・コナー・クロニクルズでは、この6th Street Bridgeの西側の特に橋の下からロサンゼルス川にかけて撮影に使用されました。
教会をあとにし、ジョンとサラコナーをどんどん追い詰めていくキャメロン。そのキャメロンが電柱の脇に突っ立っていた交差点が6th Street Bridge近くのこちら。
- S Santa Fe Ave & Willow St
- 座標: 34°02'21.8"N 118°13'50.5"W
34.039390, -118.230688
キャメロンの遠くの背後には、この未来の戦場のロケ地で言及したMetro Headquarters Building(1 Gateway Plaza, Los Angeles)が映っています。
このサンタ・フェ・アベニュー沿いのレンガ建ての建物は、今も建物は残っているものの、まったく違う色に塗りなおされ、改装されてテナントになっています。
サラとジョン・コナーが乗った車は、そのサンタフェアベニューを南下。交差点(6th Street 橋下)のミシュランタイヤの看板(Lumary Tire Services)のところでトラックにぶつかりそうになって左折し、6th Street 橋下のスロープに入り、ロサンゼルス川の方へ。
川へ下るスロープにあったホームレスのカート(台車)や放置物などを蹴散らしながら、ロサンゼルス川への出口へ。
その出口にはもうキャメロンが仁王立ちして待ち構えていました(・・・足を引きずっていた割にはなぜか車より速く先回りしているという・・・)。
キャメロンの一撃で車は吹っ飛んでいきます。
ちなみに6th St Bridge周辺での派手なアクションといえば、映画「ザ・コア(The Core)」にて、この6th St Bridgeをかすめてロサンゼルス川にスペースシャトルが着陸するシーン(CG合成)なども印象的です。
6th Street Bridge シーンの見所・解説
T2のT-1000のタイムトラベル到着地点
この6th St Bridgeのたもとは、映画「ターミネーター2」(T2)にて、T-1000がタイムトラベルで到着した地点としても有名で、T-1000の聖地でもあります。前述の、サラ・コナーらがロサンゼルス川へ向けて下りていったスロープの奥のほうが、T2でT-1000が到着した場所です。このスロープは特徴的な外套のようなモニュメント(上図内の点線の丸で囲んであるもの)が、スロープの外壁にそって設置されているのですが、その外套のようなモニュメントが、T2とサラ・コナー・クロニクルズの両作品に映っています。
T-1000が操作するパトカー端末に、ジョン・コナーの生年月日や犯罪歴が映し出されたのも、この橋の下での出来事です。
T2へのオマージュ
ここでT2が撮影されたことは、もちろんサラ・コナー・クロニクルズの製作スタッフは知っているので、この後、6th St bridgeの下(ロサンゼルス川内)で、T2へのオマージュシーンが展開します。サラから逃げるように言われ、逃げていったジョン・コナー。その「ジョンを呼べ」というシーンは、T2でのラストの工場内のシーンと設定はまったく同じです。
CAMERON: Call to him. (ジョンを呼べ)
と言って、サラコナーを痛めつける。T2でも、
T-1000: Call to John. (ジョンを呼べ)
と言って、サラコナーを痛めつけています。完全なるT2へのオマージュとして作られたシーンです。
T3にも登場
ターミネーター3でもこの6th St bridgeは登場していて、映画の最初のほうで、ジョン・コナーが橋の欄干に座って たそがれていたのが6th St bridgeです。この後、ジョンコナーは橋の上からBudweiserのビール瓶を落とし、水中に瓶が沈むと、その水中には骸骨があって、未来のスカイネットとの戦争シーンにつながっていく・・・という形でこの橋が登場しています。但し、このロサンゼルス川が、T3の描写のような澄んだ水深になるほど水流が増えることはほぼないので、その辺りは映画ならではの演出ということになります。
Against The Orderの落書き
ジョン・コナーがキャメロンから逃げる際、6th Street Bridgeの支柱に、AGAINST THE ORDER(命令に反している)という落書きが見られました。偶然かな、と思っていたのですが、その後の全く別の場所(キャメロンをテルミットで燃やそうとした廃車置き場)でも、AGAINST THE ORDERと書かれた落書きがあり、これは完全に、サラ・コナー・クロニクルズ製作スタッフの「お遊び」であることがわかります。
つまり、「プログラムに反して暴走しているキャメロン」のことを撮影しているシーンなので、AGAINST THE ORDER とあちこちで茶化しているわけです。
上のキャメロンを燃やそうとするシーンは、ワーナーブラザーズ・スタジオ内で撮影されており、6th Street Bridgeとは遠く離れており、かつスタジオ内なので一般人が入り込んで落書きする可能性は低いです。その2つの落書きが一致する、ということは、サラ・コナー・クロニクルズ製作陣が描いたことに間違いありません。
サラ・コナー・クロニクルズでは、他にもこのキャメロンのNo Fate バッジのように、いろいろ隠しメッセージを仕込ませて楽しめるようになっているので、探してみてはいかがでしょうか。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 201 Judgement Day Rise of the Machines