Wi-Fi'd It Internet Cafe【ネットカフェ】

サラコナークロニクルズ ロケ地

t f B! P L


スカイネットの元となったとされるA.I.「ターク」の転売に絡んでいたアルメニア人系のマフィア?「サーキシアン」のアジトとなっていた、Wi-Fi'd It Internet Cafe(ワイ・ファイド・イット・インターネット・カフェ)。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第9話「誕生日/What He Beheld」)

そのロケ地はこちら。

Wi-fi'd It Internet Cafe

Film Location

  • Warner Bros. Studios (Backlot) "Midwest Business St"
  • 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
  • URL: https://studiooperations.warnerbros.com/midwest-business-residential-st/
  • 座標: 34°08'55.7"N 118°20'08.7"W
    34.148809, -118.335756

  • Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
    URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/

ジョン・コナーとデレク・リースが待機中のジープから眺めた、Wi-Fi'd It Internet Cafeの店構え(上写真の下)。サラ・コナーとキャメロンがネットカフェに乗り込んで行きます。

ここはワーナーブラザーズ・スタジオのバックロットの中でも中心的な広場(Stars Hollow)にあり、目立つ白い教会の前にあるので、このWi-fi'd It Internet Cafeとして使われた家屋を、スタジオ・ツアーでも見ることは高い確率できるでしょう。ただ、この広場の端のほうにあるので、意識してみないと見過ごしてしまうかもしれません。

このネットカフェの前の広場は、サラ・コナー・クロニクルズでは追悼式・葬式が催されたチャーム・エーカーの広場のロケ地としても使われており、そのお葬式のシーンの背後には、このWi-Fi'd It Internet Cafeの建物がしっかりと映り込んでいます。

このWi-fi'd It Internet Cafeとして使われた家屋は、サラ・コナー・クロニクルズの撮影後、大幅にリノベーションされて、窓の枠型など、撮影当時と現在とではだいぶ変わってしまっており、当時の面影は少なくなっています。

また、「サラ・コナー・クロニクルズ」においては、この家屋の左脇にある路地裏も重要なロケ地なのですが、その路地裏も残念ながらリノベーションされ、奥行きが無くなってしまっています(後述)。

ちなみに、このストリートの並びにはアンディ・グードの携帯電話ショップライリーがドレスを試着していた洋服店、そしてジョン・コナーとキャメロンが佇んでいた街角があります・・・と言っても、これら3つは実は同じ建物です。

Alley (路地裏)

ジョン・コナーが偽サーキシアンに人質(人間の盾)にとられた路地裏は、上のカフェの家屋の脇に位置しています。


路地が短くなった

ただ残念なことに、この路地裏、サラ・コナー・クロニクルズ撮影時は、奥行きがあったのですが、現在ではサラやデレクが出てきたドアの所まで壁で仕切られてしまって、奥行きが無くなってしまいました。つまり、サーキシアンがジョンを盾に立ち、撃たれた後に倒れたスペースが無くなってしまいました。

念のため、昔(2007年頃)と現在(2020年)の航空写真を見比べても、(昔のは画素数が粗いので見づらいですが)昔は路地は建物の裏のほうまで続いていたのですが、途中に壁ができて、短くなってしまったことが確認できます。


正面からのパッと見ではわかりずらいですが、路地の途中に大きな壁ができたことがわかります。奥行きが5mほど無くなっただけですが、デレク・リースのスゴ腕ぶりが披露されたシーンだけに、ロケ地が半分消滅したことは、ちょっと残念です。

このネットカフェのシーンの見所・解説

デレク・リースの銃の腕前

なんといってもこのシーンの見所は、ケガから復帰したデレク・リースのスゴ腕ぶりが発揮される点です。

ジョン・コナーを盾(人質)にとった偽サーキシアンに対して、子どもを目隠しするとともに、躊躇なくジョン越しに発砲して一発で仕留めます。サラ・コナーはなんだかんだいって人を殺したことがないので、サラには解決できない難題を、デレクは一瞬で解決してしまったことになります。

デレク・リースがなんたるか、を実践で知らしめたシーンです。

キャメロンはどこに行っていた?

ネットカフェの路地裏で、偽サーキシアンとサラたちが銃を構えて向き合っていた際、なぜかキャメロンは出てきません。どこで何をしていたか、謎です。

おそらく製作上、キャメロンが出てきたらすべて持っていってしまうので、ここはデレク・リースに花を持たせたいシーンであるため、キャメロンには一時的にお引き取り願った、ということなのでしょう。

オフィスの倉庫にいた女の子は誰?

デレク・リースが目隠ししたその女の子ですが、その子いわく「ネットカフェで働いているお父さんを待っている」とのことだったので、カフェのフロントにいた(本物のほうの)サーキシアンの娘のようです。

物語の設定上は、その女の子の存在は特に重要ではないのですが、その場面においては、ジョンコナーを人質にとられたことでの交換材料として、また偽サーキシアンを油断させてスキを作って撃つための道具として何か必要だっために登場しただけと思われます。

サーキシアンの組織については、タークの売買以外にも競馬(競走馬)の写真がオフィスに飾られていたり、オフィスの廊下にメロンなど果物や野菜などの生鮮食品のダンボールが積まれていたことから、表と裏で、サーキシアンは少人数ながらもいろいろなビジネスを手広く展開していたものと推察されます。

キャメロンの No Fate バッジ

トリビア的なネタになりますが、このネットカフェのシーンでのキャメロン(サマー・グロー)の衣装の胸元にあるバッジをよく見ると、No Fateになることがわかります。


No Fateとは、映画「ターミネーター2」でサラ・コナーがナイフで刻んだ文字で有名ですが、No Fate, what we make. の略で、「定まった運命(fate)」は「ない(no:ノー)」の意味。つまり「運命は決まっていない。自ら切り開くもの。」というサラ・コナーの(ターミネーターの)テーマともなっているものです。

映画「ターミネーター1」において、未来のジョン・コナーが母親サラ・コナーへの伝言として、現代へ送ったカイル・リースに託した言葉が「No Fate, What We Make.」でした。「ターミネーター2」などでも夢の中に出てきたカイル・リースがサラ・コナーに再度、このセリフを投げかけています。


バッジに託してこっそりメッセージを送っている、サマー・グローの遊び心、サラ・コナー・クロニクルズ製作陣の遊び心がおもしろいところです。

# Terminator Sarah Connor Chronicles 109 No Fate badge

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