ターミネーター作品といえば、核戦争後の荒廃した世界での戦闘シーンも魅力の1つですが、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」でも要所要所に未来のシーンが登場します。
その未来の戦場のロケ地はこちら。
Future War Battlefield
Film Location(ロケ地)
- LATC INTERMODAL TERMINAL PARKING
- 599 N Mission Rd, Los Angeles, CA 90033 U.S.A.
near Cesar Chavez Avenue Bridge and Los Angeles River
(East Cesar Chavez Avenue and North Mission Rd) - 座標: 34°03'23.2"N 118°13'31.2"W
34.056431, -118.225336
「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のDVDの付録のメイキング映像「Future War」の章にて、この未来の戦争シーンの撮影風景が確認できます。
上の画像の橋の向こう側にある高いビルはMetro Headquarters Building(1 Gateway Plaza, Los Angeles)です。
ロサンゼルスのダウンタウンの近くで撮影されていることが意外です。
Cesar Chavez Avenue 橋のほぼたもと、ロサンゼルス川沿いにあるこの地帯は、長らく「がれき」の集積場になっている模様で、元々ビルなどを取り壊した際などのコンクリート片などのがれきが山積みになっている場所でした。
そこを核戦争後の荒廃した未来のシーンに活用した、というわけです。
未来のシーンで、遠くに見える倒壊したロサンゼルスの高層ビル群などは、VFX(CG)で合成したものです。
「ターミネーター1」のロケ地の隣
実はこの未来の戦場のロケ地の川を挟んだ隣りに「ターミネーター1」のロケ地があります。「ターミネーター1」の終盤で、カイル・リースがお手製のダイナマイトでT-800が乗ったトラックを爆発させ、T-800の外皮が燃えたシーンの場所です。- 795 Keller Street, Los Angeles
- この場所のストリートビュー
前述の、遠方に見える高い建物「Metro Headquarters Building」のふもとにLAPD Hooper Heliportの茶色の建物があるのですが、その建物の脇で「ターミネーター1」が撮影されました。
この未来の戦場シーンの見所・解説
ターミネーター作品に初めて「昼」の未来のシーンが登場
それまで(T1、T2、T3)で登場した未来のシーンは、すべて「夜」でした。「サラ・コナー・クロニクルズ」では、夜に加えて、初めてターミネーター作品で未来の荒廃した「昼」の描写が登場しました。未来の昼のシーンは、その後、「ターミネーター4(サルベーション)」でも登場することになりましたが、ターミネーター4の大半のシーンは、ニューメキシコ州の砂漠地帯で撮影されています。
→詳細:鉄道車両工場跡地(ターミネーター4とTSCC)
未来のシーンはとにかくお金がかかる
メイキング映像でも製作者らが解説していますが、未来の戦闘シーンは、とにかくお金がかかるそうで、ターミネーター1や2でも製作費に占める未来のシーンは相当なものだったそうで、未来のシーンのコストカットをいかに図るか、がサラ・コナー・クロニクルズ製作上の重要な課題になっていました。そこで、ワーナーブラザーズ・スタジオ内に がれきの山を作るより、すでに存在しているがれきの山を利用することや、捕虜収容所を、大規模なものから家屋の形態にするなどしてコストカットに努めたとのこと。
T1とT2の背景が描かれている
「サラ・コナー・クロニクルズ」では、未来のシーンは、主にデレク・リースの回想などを通して断片的に描かれているので、少しわかりにくいかもしれませんが、この未来の戦場シーンなどを通じて、映画「ターミネーター1」(T1)と「ターミネーター2」(T2)に至った背景が描かれています。例えば、
- T1で過去1984年に、カイル・リースをタイムトラベルさせるに至ったTopanga Canyon(トパンガ渓谷)での戦いの直前のシーンや、
- ジョン・コナーが捕獲したターミネーターを再プログラムして各レジスタンスの基地に配属していくことで戦況を改善させ、そのうちの1体(シュワちゃん型ターミネーター)を1994年に送り込んだT2の背景
・・・なども描かれています。
T1,T2の未来の戦場(未来戦争)シーンはミニチュア
ちなみに、映画『ターミネーター1』と『ターミネーター2』に登場した、ハンターキラーやタンク、T-800などがたくさん登場する未来の戦場シーンは、ミニチュアで作られています。特に『ターミネーター2』のミニチュア特撮では、アカデミー視覚効果賞を受賞しています。
その特撮を担当したのは、ミニチュア特撮に定評がある、スタジオ「Fantasy II Film Effects(ファンタジー2・フィルム・エフェクツ)」です。
→その詳細:ターミネーターが泳げず沈んだ巨大プールはT1,T2特撮工房
T2:3-Dの未来の戦場シーンは鉱山廃墟
また、ユニバーサル・スタジオのアトラクションで公開された『ターミネーター 2:3-D』(Terminator 2:3-D/T2-3D: Battle Across Time、1996年)にて、ジョン・コナー(エドワード・ファーロング)とT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)がバイクに乗って、T-1000(ロバート・パトリック)から逃げ回った未来の戦場のロケ地は、カリフォルニアにある鉱山の廃墟でした。→その詳細:ターミネーターT2-3DとTENET(テネット)の戦場廃墟
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