メキシコの教会での「銃撃戦」を経て、そのままクロマティのボディを持って越境することもできず、ひとまずメキシコの某所に埋めて隠した場所。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第8話「銃撃戦 / Mr. Ferguson is Ill Today」)
舞台は一応、メキシコということになっていますが、メキシコな教会での「銃撃戦」同様、ロケ地はメキシコではありませんでした。
そのクロマティのボディを埋め、チップを破壊したシーンを撮ったロケ地はこちら。
(このロケ地がここであることを伝えているサイトは、世界中でおそらく当サイトだけです。)
Cromartie burried, chip destroyed Place
Film Location
- Baldwin Hills Oilfield(Inglewood Oil Field)
- Blair Hills, Culver City California U.S.A.
- 座標: 34°00'41.6"N 118°22'41.0"W
34.011560, -118.378065 - URL: baldwinhillsoilhouse.com
設定はメキシコですが、ロケ地はメキシコではなく、このサラ・コナーの家(シーズン2)の目と鼻の先にありました。
丘(山)の頂上にあるサラコナーの家から少しだけ坂道を下ったところに物置が廃墟化しているようなところがあり、その崖のようになっていて周りが見渡せない(周囲が画面に映らない=メキシコでないことがバレない)ようなこの場所が撮影地に選ばれたようです。
普段は雑草が生い茂っているようですが、メキシコの砂漠感を出すために、草むしりしただけでもきっと撮影は大変だったろうと感じてしまいます。
このクロマティを埋めるシーンの見所・解説
クロマティのボディは別撮り
この穴の中に、ドサッとクロマティのボディを投げ入れるシーンが最初にありますが、メイキングを見る限り、そのシーンだけは別の場所(ワーナーブラザーズ・スタジオのセット内)で撮影されていました。その後、穴を埋めるシーンではただ上からシャベルで土をかぶせるだけで、穴の中のクロマティのボディはもう画面には映ることはありません。ひたすら上のロケ地で、地上の人々を追うだけの映像となります。
T2のサラコナーを継承(オマージュ)
キャメロンからクロマティのチップを受け取ったサラコナーが、石の上にチップを置いて、H&K MP5A2サブマシンガンの固定式ストックの端で、喚きながら何度も叩き潰すシーンがあります。シーズン1第1話から延々と追い続けられた積年の恨み・怒りが爆発した模様です。その怒りの爆発ぶりは「ターミネーター2」のサラコナーがT-800から取り出したチップをハンマーで壊そうとしたシーンのオマージュのようになっています。
→関連記事:T1・T2のサラ・コナーへのオマージュ
ここにエリソンがいたことが後に・・・
同行していたエリソンが、ここでサラコナーに今後どうするのか尋ねます。サラはまた死んだことにする、ジョンは名前を変える、といい、エリソンは、I lost a lot when you died the first time. My marriage. My career.と吐きますが、サラは「そんなことたいしたことないわ。」というリアクションで、
(君が1度目に死んだ時、俺は仕事も家庭も失った。)
I'm sorry for what you lost. But I can't help you get any of that back.と応える。
(失ったことには同情するけど、取り戻してはあげられない。)
そしてエリソンと、サラ御一行は別々にメキシコからアメリカへもどることになるのですが・・・
この時、このジェームズ・エリソンもこの場に一緒にいたこと、そしてエリソンが、
I just want to know my role in all of this.という思いが、シーズン2の残り全編の展開および未来にかなり大きく作用することになります。
(自分の役目を知りたい。)
「亀」が表していたものは?
このシーンのあと、サラ・コナーらが乗った車は、道端でひっくり返った亀に遭遇するという、不思議なシーンに続きます。何やらサラ・コナー・クロニクルズ製作陣は、SF作品として「A.I.の成長」という、難しいテーマの描写を試みたようです。→詳細:亀とターミネーターとブレードランナー
# Terminator Sarah Connor Chronicles 208 Jamese Ellison Cromartie Chip