デザートイーグルが史上初めて登場した映画

サラコナークロニクルズ ターミネーター 洋画

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デザートイーグルの映画史
現実世界では広く使われているとは言い難いですが、大きくて派手な様相なので「映える」(映像映えする)ということで、映画によく登場する拳銃、デザート・イーグル。
特に50口径を発射するための大きな銃口のドアップ・ショットは迫力があります。

映画初登場は「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」

このデザートイーグルが初めて映画に登場したのは、当時イケメンで人気だった2人の俳優、ミッキー・ロークとジョン・ローン主演の映画「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(1985年)と言われています。

ニューヨークのチャイナタウンを舞台に、チャイニーズマフィアとの抗争を描き、暴力描写が話題になった映画。中国での興行収入頼り(媚び中)になってしまった今の腰抜けハリウッドでは、中国(人)のことを少しで悪く描く映画は、もう作れないでしょう。今となっては貴重な映画です。

今は無きワールド・トレード・センターなども劇中に映っており、懐かしいNYの混沌とした風景も楽しめます。

この映画で、ミッキー・ロークが演じる刑事は、最初はリボルバーのColt Detective Special 1st Generation(.38spl.)を使っていましたが、マフィアとの抗争が激しくなってきてから、デザートイーグル(Magnum Research Desert Eagle Mark I - .357 Magnum)に乗り換えました。

最後の線路上での、ミッキー・ロークとジョン・ローンの一騎打ちのシーンでも、デザートイーグルは大活躍していました。

ターミネーター作品でのデザートイーグル

初登場は「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」

ターミネーター作品でデザートイーグルが初登場したのは、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」でした。

シーズン1第1話で、サラ・コナーの夢の中のジョン・コナーがいた図書館(高校)のシーンで登場したターミネーターT-888が、シルバーのデザート・イーグル(Desert Eagle .50 AE Chrome)で、ジョン・コナーをターミネートします。

このシーン、「ターミネーター・ニューフェイト」の冒頭のジョン・コナーのシーンに、「サラの面前で、大口径の銃で撃たれる」等々、全体的に似ています。

ちなみにサラ・コナー・クロニクルズでは、ジョン・コナーは少なくとも2回、死んでいます。(第1話とシーズン2第16話。いずれもサラコナーの夢の中で、サラコナーの面前で射殺。)

デレク・リースもご愛用

さらにデザート・イーグルは「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」に登場します。

シーズン1第6話「ダンジョン&ドラゴン/ Dungeons & Dragons」にて、未来のヒューマンレジスタンスの地下壕で、デレク・リースがデザートイーグルを愛用していました。

初め、デレク・リースが地下壕でキャメロンを見た瞬間に「メタルだ!(ターミネーターだ!)」と叫んで、デザートイーグルを引き抜き、キャメロンを撃とうとします(まわりの兵士に止められます)。

その後、暴走したリプログラムド・ターミネーターT-888に向かって、デレク・リースがデザートイーグルで応戦するシーンもありました。その地下壕のシーンは、映画「ターミネーター1」での地下壕でターミネーターが銃を撃ちまくるシーンのオマージュのようになっており、演じる俳優さんも、ターミネーター1のそのシーンのフランコ・コロンボにちょっと似ている俳優さんが、サラ・コナー・クロニクルズでもチョイスされていました。

「ターミネーター4・サルベーション」にも登場

ターミネーター作品で次にデザートイーグルが登場したのが、「ターミネーター4(サルベーション)」でした。

ターミネーター4でも2回、IMI Desert Eagle Mark XIX が登場し、

  1. ブレア・ウィリアムズ(ムーン・ブラッドグッド)が暴漢に襲われるシーンで撃っていました。
  2. 潜水艦の中でアシュダウン将軍(マイケル・アイアンサイド)がジョン・コナーの頭にシルバーのデザートイーグルを突き付けていました。

「ターミネーター・ジェニシス」でのデザートイーグルの矛盾

その次のターミネーター作品、「ターミネーター・ジェニシス」にもデザートイーグル(Desert Eagle Mark VII)は登場します。

1984年のカイル・リースの到着シーンで、カイルを襲ったT-1000を弾き飛ばした後、デザートイーグルを片手で発砲し、Come with me if you want to live! のターミネーターの名物セリフを吐きます。→サラクロに酷似点が多すぎるターミネーター・ジェニシス

ただ、ジェニシスでサラコナーを演じたエミリア・クラークには、デザート・イーグルは大きすぎた感は否めず、グリップに指がまわりきっておらず、「大きなランドセルを着せられた小学生」状態になっていました。

尚、このジェニシスで登場したデザートイーグルはDesert Eagle Mark VII 357マグナム弾ですが、このバージョンは1990年になって作られたものです。つまり、1984年を舞台にしたこのジェニシスのシーンに存在するはずがなく、矛盾しています。

Sarah Connor (Emilia Clarke) is seen using Desert Eagle Mark VII in a confrontation with a T-1000 unit during 1984. This particular model is anachronistic as the Mark VII was introduced in 1990, the correct model in 1984 is the Mark I as it was introduced in 1983.
http://www.imfdb.org/wiki/Terminator_Genisys#Desert_Eagle_Mark_VII

ジェニシスの次の「ターミネーター・ニューフェイト」(Dark Fate)には、デザートイーグルは登場しませんでした。

デザートイーグルの変則的な使われ方

映画『ミッション:インポッシブル3』(M:i:III / Mission: Impossible III)では、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントがバチカン市国に侵入する際、Desert Eagle Mark XIX(デザートイーグル・マークXIX /マーク19)に特殊なアタッチメントを付けて、

  1. まず、デザートイーグルの銃口先端に、監視カメラを無効化する強力な磁石(または強力な電波を発するもの)を付けて発射し、バチカン市国の監視カメラを無効化し、
  2. 次に、grappler attachment(ウィンチにつながったワイヤー付きのモリ/矢じりのようなもの)にアタッチメントを取り換えて発射し、壁に撃ち込み、

そのワイヤーをウィンチで巻きながら城壁を軽々と登っていくシーンがあります。いずれも大口径かつ後部しかブローバックしない(前部は動かない)というデザートイーグルの特色を活かした使われ方がされていました。

参考画像:Mission Impossible III Ethan Hunt (Tom Cruise) Desert Eagle Mark XIX Handgun
https://www.icollector.com/Mission-Impossible-III-Ethan-Hunt-Tom-Cruise-Desert-Eagle-Mark-XIX-Handgun_i17179823

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