(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第14話「大いなる存在 / The Good Wound」)
その保安官事務所のロケ地はこちら。
Muir county Sheriff Dept. (Police Station)
Film Location
- Warner Bros. Studios "Building No.131" Production Offices/Music Administration
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- 座標: 34°08'53.2"N 118°19'58.4"W
34.148101, -118.332895
ワーナーブラザーズ・スタジオの端の端、この建物に勤めている人以外は誰も気づかないような、ビルNo.131 のオフィス・ビルが、警察署のロケ地として使われていました。
このロケ地(建物)は、本当にワーナーブラザーズ・スタジオの最東端にあるため、ワーナーブラザーズ・スタジオの敷地の外の一般道から、この建物を見ることができます(最上図)。
しかし、この建物がロケで使われているとは、スタジオ関係者以外は誰も知らないようで、この建物のロケ情報について言及しているサイトは世界中でゼロです。
建物の背後に映っている山は、サンタモニカ丘陵(Santa Monica Mountains)のリー山(Mount Lee)で、この裏側に有名な Hollywood Sign(ハリウッドサイン)があります。
この保安官事務所(保安局)のシーンの見所・解説
この建物はMuir county Sheriff Dept(ミュアー郡保安官事務所/保安局)
劇中の保安官のユニフォームを見る限り、その肩のワッペンやバッジなどには、Muir county Sheriff Deptと印字されていたので、この警察署は、ミュアー郡保安官事務所/保安局ということになるようです。ミュアー郡というのは、カリフォルニア州にある架空の州です。
おそらく実存する Los Angeles County Sheriff's Department(ロサンゼルス郡保安局)が元ネタになっているのではないかと思われます。制服も似ています。
隣の建物も警察署
実はこのMuir county Sheriff Dept(ミュアー郡保安官事務所/保安局)の建物は、サラコナークロニクルズ御用達の警察署(留置場)(ビルNo.155)の隣にあります。警察署のロケ地となった建物が2つ並んでいることになります。
他の映画やドラマでは使わないような、スタジオのあらゆる施設をフル動員して撮影に使うというのも、サラ・コナー・クロニクルズの面白いところです。
45口径と9mm口径の謎
この保安官事務所で、Connor Trinneerが演じる Alvan McKinley 保安官が、サラ・コナーのボイスレコーダー SONY ICD-UX80/UX70を聴きながら、その録音された銃声や状況などから、以下のように推理するシーンがあります。But 9 mm matches the round in our girl.
女(サラコナー)の傷は9mmで撃たれたものだ。
しかし、
- サラコナーの体内から弾丸をまだ摘出していないのに、弾丸の口径が分かるのか?
- そもそもサラコナーが撃たれた銃は9mm口径ではない(45口径で撃たれている)。
という矛盾(疑問)がここで生じてしまいます。
特に、2については、シーズン2第13話で、ハンターキラー製造工場(デザートキャニオン・ヒート&エアー)にて、エド・ウィンストンが持っていた銃は、M1911A1でした。
銃口なども見てみましたが、45口径のように見えます。シルベスター・スタローンの映画「コブラ」のように、9mm口径にコンバージョンされたものでもないようです。
となると、.45ACP弾を撃っているはずで、当然、それがサラコナーの足の中にあるはずなのですが、保安官は9mm弾だと言っています。
さらに謎なのが、サラコナーの車の中にあったのは45口径だと言っています。しかし、サラコナーが所持していたのは9mm口径のグロック17で、工場でエド・ウィンストンが持っていたM1911A1(45口径)を、車までサラコナーが持って行った、という描写もありませんので、なぜサラコナーの車の中に45口径の銃があることになっているのか、謎です。
おそらく、これは、ボイスレコーダーの銃声が9mm弾だったので、それと区別つけるために、45口径という設定にしたのかと思われますが、そのせいで、映像の状況と矛盾を生じさせることになったものかと考えられます。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 214