ターミネーター【アラモ鉄砲店】へのオマージュ

サラコナークロニクルズ ターミネーター ロケ地

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アラモ鉄砲店のオマージュ
「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」の最終話には、映画「ターミネーター1」のアラモ鉄砲店へのオマージュとして、銃器店でのターミネーターと店主の掛け合いシーンが挿入されていました。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第22話「終わりなき旅 / Born to Run」)

その銃器店のロケ地はこちら。

Gun Shop ALAMO homage

アラモ銃器店オマージュ

Film Location

  • Warner Bros. Studios (Backlot) "Hennesey Street"
  • 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
  • https://studiooperations.warnerbros.com/hennesey-st/
  • 座標: 34°09'01.1"N 118°20'12.9"W
    34.150300, -118.336915
  • Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
    URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/

この鉄砲店として使われたバックロット(セット)は、ワーナーブラザーズ・スタジオの、1920年,1930年代のニューヨークを模した通称「ヘネシー・ストリート」の端にあり、WBスタジオツアーに参加すると、カートに乗って訪れることができる確率が高い場所にあります。

バックロットのテーマ上、ギャング映画などに使われることも多く、映画「バットマン」のゴッサムシティとしても、この「ヘネシー・ストリート」が使われています。

「サラ・コナー・クロニクルズ」においては、キャメロンが顔面をホッチキスで修復した店や、その隣にターミネーターが到着した1920年の酒場がこの「ヘネシー・ストリート」にあり、また、この鉄砲店の前は、1920年代のターミネーターがトンプソンで強盗したラ・ブレア銀行のマシンガン掃射のシーンが撮影された場所で、鉄砲店の窓の外には、そのラ・ブレア銀行のレンガ調の茶色の壁が映りこんでいます。

この鉄砲店のシーンの見所・解説

映画ターミネーター「アラモ鉄砲店」へのオマージュ

前述の通り、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のこの鉄砲店のシーンは、映画「ターミネーター1」(T1)の「アラモ鉄砲店」のシーンのオマージュとなっており、

  1. 鉄砲店の「カウンター越し」に、
  2. 渋い店員とコミ障気味のターミネーターが、
  3. 「銃について噛み合っているような噛み合っていないような掛け合い」をして、
  4. 最後はターミネーターが「否定形で締めくくる」

という同じ構成になっています。

T1では、
GUN SHOP CLERK: You can't do that.
T-800(The Terminator): Wrong.

というやりとりで締めくくられていましたが、「サラ・コナー・クロニクルズ」では、
GUN SHOP CLERK: You know, I always thought the best thing about those guns was the sound.
(その手の銃は撃った時の音がいいんじゃないか?)
T-888(The Terminator): No. It's not. (いいや、違う。)

と店主の言葉を否定形で返す部分は同じですが、よりマイルドな感じにアレンジされていました。

また、「アラモ鉄砲店」で登場したレーザーサイト付AMTハードボーラーも、「サラ・コナー・クロニクルズ」ではこのT1・AMTハードボーラーへのオマージュの家にて登場します。

映画「ターミネーター1(T1)」や「ターミネーター2(T2)」へのリスペクトにあふれている「サラ・コナー・クロニクルズ」では、全編にT1、T2へのオマージュシーンがちりばめられています。

なぜサイレンサー(サプレッサー)を販売しなかったのか

ここで多額のドル紙幣を目の前に積まれた鉄砲店の店主は、サイレンサー(サプレッサー)を直接その場で販売せず、内密に仲介するような形で、別の業者(Manny)を紹介します。

なぜ直接店舗で販売しないのか?というと、それはカリフォルニア州の銃規制によるためです。T1やT2、そして「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」の舞台は専らカリフォルニア州(ロサンゼルス近郊)ですが、カリフォルニア州では、サイレンサー(サプレッサー)はPenal Code 33410 PCというカリフォルニア州の銃規制の法律で禁止されています。
1. Are silencers legal in California?
Penal Code 33410 PC is the California statute that makes it a crime for a person, firm, or corporation to possess a silencer.
A “silencer” is a device that reduces the sound of a gun when the gun is fired.
“Possession” of a silencer typically means that a person is holding it or has immediate access to it.
https://www.shouselaw.com/ca/defense/penal-code/33410/#1

そのため、この鉄砲店のシーンでは、直接その場でサイレンサーを渡さず、紹介者が内密に別の場所で渡す、という形が取られていました。

なぜサイレンサーが必要だったのか

なぜJeffrey Pierce(ジェフリー・ピアース)演じるこのターミネーターT-888は、自分の銃(Heckler & Koch USP Expert)にサイレンサーをほしがっていたのかというと、それはこのキャサリン・ウィーバー(T-1001)の家にて、最初の玄関での発砲音で、標的のサバンナ・ウィーバーに気付かれ、逃がしてしまったことに起因しています。

そのため、次回の暗殺はなるべく気づかれないよう標的に接近するために、サイレンサー(サプレッサー)を必要としたものと推測できます。

但し、サイレンサー(サプレッサー)ぐらいなら、ターミネーターならその辺のものを使って自分で作れそうな気もしますが、サラ・コナー・クロニクルズ製作陣が、T1へのオマージュを挿入したいがために、サイレンサーをネタにして、この鉄砲店のシーンを作り出したことも大きな要因と考えれます。

尚、この銃器店でのシーンの後、キャサリン・ウィーバーがターミネーターを瞬殺した駐車場のシーンでは、しっかりと両方のUSPにサイレンサー(サプレッサー)が装着されていることが確認できます。

「アラモ」と「テキサス」と「ターミネーター:ニュー・フェイト」

T1のGun Shop ALAMO(アラモ鉄砲店)のALAMO(アラモ)というのは、1836年のテキサス州がメキシコから独立した「Battle of the Alamo(アラモの戦い)」に由来しています。

アメリカ人にとって、「アラモの戦い」というのは、銃で勝ち取った独立の象徴であり、

「アラモ」=「テキサス」=「銃」=「愛国心」

という連想ゲーム的な つながりがあります。

映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」(Terminator: Dark Fate)にて、T-800カールこと、アーノルド・シュワルツェネッガーが、銃をたくさんストックしていることについて、
T-800(Carl): Also, this is Texas.(それにここはテキサスだ。)
と妙に「したり顔」で言っていたのは、「テキサス」=「銃」という背景があるためであり、そしてそのことはT1の「アラモ」鉄砲店にもつながっているという隠れたオチにもなっています。

【この鉄砲店のシーンの出演者】
  • ターミネーター(T-888)・・・Jeffrey Pierce(ジェフリー・ピアース)
  • 銃器店店員(Gun Shop Salesman)・・・Cooper Huckabee(クーパー・ハッカビー)

# Terminator Sarah Connor Chronicles 222 H&K USP Expert

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