(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」最終話シーズン2第22話「終わりなき旅 / Born to Run」)
その懺悔室があったロケ地はこちら。
Confession Booth where Chola came out
Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "Hennesey Street"
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- https://studiooperations.warnerbros.com/hennesey-st/
- 座標: 34°09'03.7"N 118°20'13.2"W
34.151019, -118.336990 - Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
アーマンド・ボニヤ神父の本来の教会は、このキャメロンが電気ショックで再起動した教会(←ロサンゼルスのダウンタウン)のはずですが、今回はそこではなく、ワーナーブラザーズ・スタジオ内のバックロットが懺悔室がある場所として撮影に使われていました。
そのため、シーズン2第1話で出てきた教会の外見と、このシーンの教会の外見は違っています。
このシーンのこの懺悔室が「キャメロンが電気ショックで再起動した教会」の中にあるという設定なのか、はたまたまったく別の場所の懺悔室という設定なのかはわかりません。
ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアーに参加すれば、高い確率でこの「ヘネシー・ストリート」は訪れますが、この建物自体は、通りの隅っこにあるため、見落としがちで、おそらく誰も気にも留めないし、ツアーガイドもこの建物については何も説明しないでしょう。
この懺悔室のシーンの見所
この懺悔室のシーンの位置づけは
サラ・コナーが逮捕され拘留中であるため、伝言の伝言という形になっており、少しややこしいのでこのシーンの前後の流れを整理すると以下のようになります。- 拘置所のサラ・コナーが面会希望者としてボニヤ神父を指名して呼ぶ。なぜなら、拘留中の身の者が呼んで面会することがき、なおかつ捜査官の立ち合い無しで話ができるのは弁護士か聖職者のみに限られているため。
- サラ・コナーがボニヤ神父に、チョラ経由でジョン・コナーとキャメロンに新しい偽造IDを渡して遠くへ逃亡するように伝言を頼む
- ボニヤ神父がサラコナーの携帯電話からジョンコナーに電話をして居場所を確認し
- ボニヤ神父がチョラを教会の懺悔室に呼んで伝言と封筒(現金)を渡す
- チョラが偽造IDを作って、モーテルに隠れていたジョン・コナーとキャメロンに偽造IDを渡し、「キャメロンがしっかりとジョンコナーを安全な場所に逃すように。助けには来るな。」とのサラ・コナーからの伝言を伝えた
偽造IDはおそらくチョラのツテが作ったのではないかと思われます。というのも、元々チョラは偽造ID作成などを稼業としていたエンリケの甥、カルロスのグループのメンバーだったので、そういうことに長けているためです。
ボニヤ神父が懺悔室でチョラに渡した(イスの下に置いてあった)封筒には、おそらく現金が入っていたのではないかと思われます。なぜならボニヤ神父自身は偽造IDを作るスキルもツテも持ち合わせていないこと、そしてこの時のセリフが「それで精一杯だ。」と言っているためです。偽造ID作成にはお金がいるが、ボニヤ神父は、工面できるだけの精一杯のお金を工面して、封筒に入れて、それで偽造IDを作ってジョン・コナーに渡すようにチョラに伝えてものと推定されます。
エリソンはなぜ尾行していたのか
教会(懺悔室)の外ではエリソンがボニヤ神父を張り込みしており、そこにカルロスの家で見かけて見覚えのあるチョラが教会から出てきたので、チョラを尾行することでエリソンはモーテルに隠れているジョン・コナーの居場所を突き止めたのでした。エリソンがなぜボニア神父を張り込んでいたのかというと、
- キャサリン・ウィーバーにジョン・コナーと合わせるように指示を受けた。しかしジョンコナーは雲隠れしたので居場所がわからない。
- ジョン・ヘンリーが拘置所内の映像をハッキングしており、サラ・コナーがボニヤ神父と接見しているのをゼイラ社内のモニターで見た
- そこでボニア神父を張り込みしていれば何か手がかりをつかめるだろうと元FBI捜査官の勘で張っていた
- そこに見覚えのあるチョラが現れたので尾行してジョンコナーの居場所を突き止めた。
という流れになっています。
未公開シーン(カットされたシーン)
この懺悔室のシーンでは、実は(現役)FBI捜査官のオルドリッジも、教会の外の車の中で、張り込みしており、無線で他の捜査官と教会を出入りしている人々についてやりとりする、というシーンが撮影されていました。このシーズン2第22話のDVDのオマケの「未公開シーン」にそれが収録されています。頻出のヘネシー・ストリート
この懺悔室のロケ地であるワーナーブラザーズ・スタジオの「ヘネシー・ストリート」は、サラ・コナー・クロニクルズでは頻出のロケ地で、このチョラが出てきた建物の向かいには、- キャメロンが顔面をホッチキスで修復した店(シーズン2第1話)
- モイシェの宝石店と「ナブルスの兄弟」とは・・・の宝石店(シーズン2第7話)
- ターミネーターが到着した1920年の酒場(シーズン2第11話)
のロケ地が存在しています。また、この通りの突き当り(反対側)には、
- ターミネーターがトンプソンで強盗したラ・ブレア銀行(シーズン2第11話)
- ターミネーター【アラモ鉄砲店】へのオマージュの店(シーズン2第22話)
のロケ地(バックロット)もあります。
濡れてる地面
ワーナーブラザーズ・スタジオ内で撮影したことがわかる特徴の1つに、特に夜のシーンで、地面が濡れているというのがあります。この懺悔室から出てきたシーンの地面も濡れていました。このキャメロンがLA交通管理網に侵入した信号機のシーンや、サラ・コナーがジョンと待ち合わせた路地裏のシーン、キャメロンが侵入したロサンゼルス中央警察署のシーン、そしてデレクが人間の口の不潔さを説いた路地裏のシーンでも地面が濡れており、どうも夜のシーンでは地面を濡らすことが、1つの撮影技法として存在しているようです。逆に言えば、何かのシーンで、地面が濡れていれば、そのロケ地はワーナーブラザーズ・スタジオ内である可能性が高い、と言えます。
この懺悔室のシーンの出演者
- Father Armando Bonilla(アーマンド・ボニヤ神父)・・・Carlos Sanz(カルロス・サンズ)
- Chola(チョラ)・・・Sabrina Perez(サブリナ・ペレス/ペリッツ)
- Agent Auldridge(オルドリッジFBI捜査官)・・・Joshua Malina(ジョシュア・マリーナ)※未公開シーンに登場
# Terminator Sarah Connor Chronicles 222