「ターミネーター3」と「ターミネーター・ニューフェイト」があまりに「ドングリの背比べ」・・・基本構造が同じ(ネタ被り、一部は真逆・正反対)で張り合っていたので、ポイントを比較した表にまとめました。
「T3」と「ニューフェイト」比較
ターミネーター3 | ニューフェイト | |
---|---|---|
属性 | 3作品目を主張 公式に「3」と付題 |
3作品目を主張 「正統な続編」と宣伝 |
監督 | ジョナサン・モストウ (ジェームズ・キャメロンではない) |
ティム・ミラー (ジェームズ・キャメロンではない) |
脚本 | ジェームズ・キャメロンではない | ジェームズ・キャメロンではない |
死亡 | サラ・コナーが死亡 | ジョン・コナーが死亡 |
標的 | 女性(ケイト) | 女性(ダニー) |
敵方 | 外皮液体金属 中身エンドスケルトン (T-X) |
外皮液体金属 中身エンドスケルトン (Rev-9) |
味方 | ジョン・コナーを消したT-850 | ジョン・コナーを消したT-800 |
通信 | 通信回線接続あり (T-X) |
通信回線接続あり (Rev-9) |
主旨 | T1,T2すべて無駄 T1,T2全否定・台無し 「審判の日」発生 No Fateではなく 運命は変えられない |
T1,T2すべて無駄 T1,T2全否定・台無し 「審判の日」発生 No Fateではなく 運命は変えられない |
趣向 | 世俗的 (エンタメ) |
政治的 (ポリコレ) |
性向 | 異性 (男性目線) |
同性 (女性至上主義・百合) |
反応 | 軽笑 | 失笑 |
最後 | 動力源を敵に突き刺す (液体金属どこいった?) |
動力源を敵に突き刺す (液体金属どこいった?) |
真打 | シュワちゃんが いいカッコして おいしいところを 全部持っていく |
シュワちゃんが いいカッコして おいしいところを 全部持っていく |
拝金 | タイアップ多数 | 中国市場第一主義 |
結果 | 大不評 (黒歴史化,ネタ化) |
大赤字の爆死 (汚点,三部作消滅) |
検索 | ひどい (検索キーワード) |
ひどい (検索キーワード) |
評価 | 69% ロッテントマト (TOMATOMETER) |
70% ロッテントマト (TOMATOMETER) |
ターミネーター3の「タイアップ多数」については、こちら
→詳細:ターミネーター3が腕時計だった理由
五十歩百歩
以上の通り、- 『ターミネーター3』(Terminator 3: Rise of the Machines、T3)2003年
- 『ターミネーター: ニュー・フェイト』(Terminator: Dark Fate、T6)2019年
どちらも「ひどい」
どちらの作品も、作品タイトル名で検索すると、推奨キーワードとして「ひどい」が一番最初に出てきます。これは「ターミネーター3 ひどい」「ターミネーター・ニューフェイト ひどい」と並列キーワードとして「ひどい」を打ち込んで検索している人が多いということを意味しています。「ターミネーター3」に関しては吹き替えもひどいようですが、おそらくニューフェイトもテレビ放送されるようになってくれば、同じく「ターミネーター:ニュー フェイト 吹き替え ひどい」というキーワードが並列されてくることもおおいに考えられます。
また、「ターミネーター3」に関しては「黒歴史」「なかったことに」、「ターミネーター:ニュー フェイト」に関しては「失敗」「疑問」という、どちらも全否定なネガティブ・キーワードもつきまとっています。
唯一の違いは、T3は(結末は深刻ながらも)気軽に楽しめるエンタメ作品に仕上がっているのに対し、ニューフェイトはポリコレ政治色も強く、全体的に暗く、次にもつながらない(続編三部作頓挫)、中国媚びなど問題点多数、とかなり深刻な事態を引き起こしてしまっています。
→詳細:ターミネーター映画大失敗の致命的な原因
興行収入的にも、まさかの「伝説のT3」を超えるひどさで大コケ大失敗に終わった、ターミネーター・ニューフェイト。
「ニューフェイト」は既存作品と「どんぐりの背比べ」で既視感しかなく、作ったことに意味がないどころか、むしろターミネーター・フランチャイズにとってはかなりのマイナス作品に帰結しました。
ターミネーター1作目から35年、ターミネーター2から28年かけて登場した「ニューフェイト」ですが、それと同レベルの作品は、すでに20年近く前にT3として存在していた、というお話でした。