1999年から2007年にタイムトラベルしたばかりで、IDがないために外出禁止になっていたジョン・コナーが、我慢できずに外出して向かった先が、Valley Square Mall(バレー・スクエア・モール)というショッピングモール。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第2話「汝自身を知れ / Gnothi Seauton」)
現代人が持っている最新の携帯電話に目を奪われながら、パソコン好きなジョン・コナーは、早速、ショッピングモール内の最新のパソコン売り場に向かいます。このシーン、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で、未来のヒル・バレー(Hill Valley)に着いたマーティーが、未来に戸惑いながら町を散策するシーンを彷彿させるものがありますが、このショッピングモールのロケ地はこちら。
Valley Square Mall
Film Location
- Warner Bros. Studios Building No.156 "Bridge Building"
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- 座標: 34°08'52.1"N 118°20'04.5"W
34.147794, -118.334591
- https://studiooperations.warnerbros.com/bridge-building/
- Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
よく見える、よく通る
ビルNo.156のこの建物、スタジオ内の通りの上をブリッジをかけるように建てられたので、通称「Bridge Building(ブリッジ・ビルディング)」と呼ばれています。ブリッジをモチーフにしているので、建物の下窓のデザインもアーチ状になっており、スタジオの南側の一般道 Forest Lawn Drive(フォレスト・ローン・ドライブ)のゲート7周辺からもよく見えます。ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアーでも、ツアーの出発地点とバックロット(セット)との往路または復路で、ちょうど上のロケ地である、このビルのブリッジの下(玄関口)を「通過」する可能性は高いので目にする人も多いでしょう。
ワーナーブラザーズ・スタジオは、作られたバックロット以外にも、ありとあらゆるビル、空間が映画やドラマのロケ地となっているので、スタジオ・ツアーでは、1分1秒、360度「余分なものがない」という感じです。
よく使われる
この「Bridge Building」、Valley Square Mallとして以外にも、- FBIオフィスのエレベーターとして(エリソン捜査官とクロマティ扮するケスター捜査官がすれ違いになるシーン)
- キャサリン・ウィーバーのゼイラ社のオフィスロビー及びエレベーターとして
- ミシェル・ディクソンが運ばれた病院として
など、いろいろなシーンで使われています。
このValley Square Mall シーン前後の見所
チャーリーがLAにいることを知る
未来にやってきて、最新のパソコンにしどろもどろしつつも、早速、自分の名前で検索してしまうジョン・コナー。Le SearchL という検索エンジン(Googleではない)の検索結果には、1999年9月10日の貸金庫型タイムマシーンの銀行内での写真とともに、自分とサラコナー、キャメロン・フィリップスが銀行爆破の容疑者として書かれている記事がたくさん出てきます。その中でニューメキシコに住んでいた時に、サラと付き合っていた救急隊員のチャーリー・ディクソンにFBIが参考人として捜査をおこなったこと、そしてチャーリーが今はロサンゼルスに住んでいることを、救急隊員としての活動ぶりがLA市長から表彰された記事などから知ります。
その後、どうやって調べたのかは謎ですが、その足でチャーリー・ディクソンの家に向かい、チャーリーと出くわしてしまうジョン・コナー。
ここでチャーリー・ディクソンの家を知っていたことが、後のデレク・リースの命を救うことへの伏線となります。
1337 LEET
ちなみにこのVALLEY SQUARE MALLでジョン・コナーが立ち寄ったPCショップの名前は「1337」。お店の入り口ドアの印字や、お客さんが持っている紙袋も「1337」と印刷されていました。
「1337」とは「LEET」、つまり「ハッカー」「ハッカー語」という意味です。
これはハッカー達が仲間内(elite=エリート)だけでわかるように使うアルファベットを絵文字化したような「ハッカー語」のことで、元々は、eliteと読んでいたものを、
elite → eleet → leet
とし、さらに、
LEET
||
1337
(1337が絵的に LEET という文字に見えるということ)
としたハッカー語にあたります。
→参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/Leet
要は日本でいうところのGAL文字(ギャル文字)と同じような感じですが、つまり、このジョンのPCショップのシーンは、「1337」(LEET=ハッカー)という数字に、
- PCショップであること。
- ジョンがハッキングが得意であること。
という2つの意味を店名に引っかけて、遊び心でサラ・コナー・クロニクルズ製作陣が作ってあることがうかがえます。
キャメロンのセンサー機能
Valley Square Mallから自宅に帰ったジョン・コナー。偽造ID取得の用事から帰宅したサラ・コナーとキャメロンも、ジョンの様子が少しおかしいことに気づきます。外出していたことを隠すジョン・コナーですが、キャメロンはジョンの首に手を触れて、ジョンの体調変化を読み取ります。
(キャメロン)
John has a high level of stress. I did a brief analysis. Surface skin temperature high, salinity hign, pulse abnormal.
ジョンが極度に緊張してる。分析をしてみたら、皮膚が高温、塩分濃度が高め、脈も速い。
(サラ・コナー)
I didn't know that was something you could do, the skin trick. I should know about your skills, or whatever. Like, can you analyze blood? Can you scan someone?
皮膚からそんなふうに分析できるなんて知らなかったわ。あなたの能力をもっと知っておくべきね。血液を分析したり、人間をスキャンできるの?
(キャメロン)
You mean computed axial tomography? CAT scan? No.
コンピューター断層撮影のこと?CTスキャン?できない。
キャメロンが持ついろいろな機能が明らかになってきます。CTスキャンはできないけれど、血液分析についてはできるようで、デレク・リースへの輸血の際にキャメロンはサラ・コナーの血液型を把握していました。
# Terminator Sarah Connor Chronicles bridgebuilding