スカイネットの元となると言われた人工知能「ターク」を開発したアンディ・グードの家。未来のスカイネットになることを阻止するため、サラ・コナーにタークとともに家ごと燃やされてしまいました。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第3話「ターク / The Turk」)
このアンディの家のロケ地はこちら。三角屋根と出窓が特徴です。
Andy Goode's House
Film Location
- Warner Bros. Ranch Facilities(ワーナーブラザーズ ランチ・ファシリティーズ)
- 411 N Hollywood Way, Burbank, CA 91505 U.S.A.
- 座標: 34°09'25.4"N 118°20'39.4"W
34.157051, -118.344263
火はCG(VFX)で作られているので、実際にはこの家屋は燃えていません。
そのため、実はこの家、シーズン2第5話にて、レーザーサイト付きAMTハードボーラーを持ったターミネーターT-888に襲われるチビっ子・マーティン・ベデルの家としても再度、使われています。→参照:T1・AMTハードボーラーへのオマージュの家
この家の前で、車に飛び乗ってきたターミネーターを、サラコナーがショットガン(レミントン 870 Extended Magazine and Folding Stock)で吹き飛ばして、ちびっ子・ベデルを救助します。
そしてこの家屋、デレクとカイル・リースが野球をしていた公園のシーンでも、デレクとカイルの背後にも映りこんでいます。
ちなみにこの家屋、上空から後ろ側を見ると、裏半分が無いハリボテであることでも有名です。
このアンディの家のシーンの見所・解説
『奥さまは魔女』の家 - Bewitched House
この家屋のセットはいろいろな映画やドラマに使われていますが、特に1960年代に放送されたTVドラマ『奥さまは魔女』(原題:Bewitched)のお家として有名です。つまり60年以上もここに存在し続けていることになり、かなり年季が入ったセットであることがわかります。
手作りターク登場
スカイネットの元となった・・・と言われている手作りA.I.「ターク」1号が登場します。この家屋の物置のようなスペースにて作られていました。このサラコナーとアンディが散歩した池のシーンでは、このタークのことを、
8年かけて作った。エックスボックス3台とプレイステーション4台つなげるなど、ゲーム機から取ってきた部品もたくさん使っている。軍事用にも使える。夢の中でひらめいた特殊なコードも使ってる。チェスで勝つためにやってるんじゃない。
と説明しています。
人は殺せないサラ・コナー
「未来のスカイネットとなるA.I.開発者の殺害を企てるも、結局、殺せない」というのは、「ターミネーター2」でマイルズ・ダイソンを自分の手では殺せなかったサラコナーの設定をそのまま引き継いでおり、T2へのオマージュのようなシーンになっています。結局、サラ・コナーはアンディ・グードには手を掛けず、「タークを燃やす」という手段に出ます。
シーズン2にてサラ・コナーが発信機を埋め込まれた会社の倉庫に侵入した際、もみ合った相手を殺してしまうのが、サラコナーの初めての「殺人」となるのですが、基本的には(意図的に・積極的には)人は殺さないのがサラ・コナー・スタイルです。
未来を変えてしまったサラ・コナー
このシーズン1第3話は、シーズン2第9話「フィッシャー / Complications」での出来事とリンクしています。このシーズン1第3話でサラ・コナーがターク1号を燃やしてしまったことで、当初サラ・コナー・クロニクルズで語られていた時間軸の未来A(タークがスカイネットとなった未来)が消滅。しかし、新たにタークではないA.I.がスカイネットの源となる時間軸の未来Bに入れ替わっていく様子がシーズン2で描かれていました。 デレク・リースは未来A(①の時間軸)からやってきたのですが、未来でのタイムトラベル出発時にタイムラグがあるジェシーは未来B(②の時間軸)からやってきたため、デレク・リースとジェシーの記憶が微妙に違う、という怪奇現象が発生します。
→詳細:チャールズ・フィッシャー監禁倉庫と時間軸変位
この時間軸のズレは、サラ・コナーがターク1号を燃やしてしまったことが原因です。
このサラコナーが「ターク1号を燃やす」という行為は、ターミネーター2におけるサラコナーが「サイバーダイン社を爆破する」相当のもので、「サイバーダイン社を爆破」してしまったことで未来が変わってしまった「ターミネーター・ニューフェイト」の元ネタが、この「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のエピソードの中にあります。
アンディの家周辺をウロついていた不審人物は誰?
その不審人物の描写ではいつも腕に掘られたバーコードの入れ墨が登場することからもわかるように、その不審人物はデレク・リースです。アンディ・グードは未来ではBilly Wisher(ビリー・ウィッシャー)と名乗っていたのですが、そのビリー・ウィッシャーから未来で自分がタークを作りそれがスカイネットになってしまった・・・との告白を受けたことから、現代にタイムスリップしてアンディを暗殺するのがデレク・リースの主な目的でもありました。
後に、このデレクリースが収監された拘置所に面会に来たサラコナーに向かって、デレクリースは、
タークを家ごと燃やしてしまうとはさすがサラ・コナーだ。と言っており、家を燃やしたのも見ていたことがわかります。
ビリー・ウィッシャーの名前の由来は?
未来ではBilly Wisher(ビリー・ウィッシャー)と名乗っていたアンディ・グード。偽名を使っていた理由は、おそらくスカイネットの元となったターク開発者だということがバレないようにするためだと思われます。その偽名Billy Wisher(ビリー・ウィッシャー)の名前の由来は、「ターミネーター1」と「ターミネーター2」のジェームズ・キャメロンと共同脚本を担当した脚本家 Bill Wisher(ビル・ウィッシャー)こと William Wisher Jr.から来ています。
Bill(Billy)というのはWilliam(ウィリアム)の短縮形です。
つまり、「ターミネーターという映画を開発した人」と「スカイネットの元になるタークというA.I.を開発した人」を掛けていた、ということです。
この脚本家のほうのウィリアム・ウィッシャー自身は、「ターミネーター1」と「ターミネーター2」にカメオ出演しているので、両作品を見たことがある人は、知らないうちにウィリアム・ウィッシャー本人を目にしていたことになります。
→詳細:ショッピングモールの怪【ターミネーター2】
ビリー・ウィッシャーの名前は、T2で完結,スープに小便【ジェームズ・キャメロン語録】にても登場しています。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 103