ターミネーター1と2、3にも登場したキャラクター、Doctor Peter Silberman(ピーター・シルバーマン博士/医師)が引退後、過ごしていた山小屋。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第7話「神の手 / The Demon Hand」)
カリフォルニアに実在するアローヘッドの山の中にある設定になっていましたが、実際のロケ地はワーナーブラザーズ・スタジオ内のバックロットの家屋です。
Doctor Peter Silberman's Cabin
Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "Jungle Lagoon"
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- URL:https://studiooperations.warnerbros.com/portfolio_page/jungle-lagoon/
- 座標: 34°09'00.4"N 118°20'03.7"W
34.150108, -118.334366
- Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
実はこのシルバーマン博士の家屋、このフィールズ一家の山小屋(シーズン2第12話)や、チャーリーが住んでいた灯台の内部(シーズン2第20話)としても使われています。
ただ、この家屋ですが、頻繁にドラマや映画に使われるため、それに合わせて見た目もかなり頻繁に変わります。レストラン仕様になっていたこともありました。
ワーナーブラザーズ・スタジオ内のこの家屋がある「ジャングル・ラグーン」エリアは、ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアーでも高い確率で訪れるところです。近くにはサラコナーとアンディが散歩した池もあります。
この山小屋に関するシーンの見所・解説
なぜシルバーマン博士は山小屋にいたのか?
FBIのエリソン捜査官が、シルバーマン博士が勤務していた(サラ・コナーが収容されていた)ペスカデロ警察病院の元同僚医師に尋ねたところ、Dr. Silberman retired right after she escaped.
Got himself a cabin in the mountains near Arrowhead. Growing his own vegetables and working on his book.
シルバーマン博士は、サラコナーがPescadero State Hospital(ペスカデロ警察病院)から逃げ出した後すぐに引退した。アローヘッドの山小屋に引き籠って、野菜を栽培しながら本を書いている。
とのことで、シルバーマン博士は人間不信に陥り、ターミネーターも目のあたりにし、その存在を認めざるを得ない(しかし誰にも信じてもらえない)ため、世間と距離を置きたかったことがうかがえます。
尚、その職場の同僚医師によると、「(ペスカデロ警察病院は)誰も長く勤めたがらない」ということで、サラ・コナーが収容され、シルバーマン博士が勤務していた当時を知る職員は、もう誰も残っていない、とのこと。
シルバーマン博士を演じたのは同じ役者さん?
映画ターミネーター1と2,3でシルバーマン博士を演じた俳優は、アール・ボーエン(Earl Boen)で、「サラ・コナー・クロニクルズ」で演じたのは ブルース・デイヴィソン(Bruce Davison)です。まったく似てないということはないですが、T1,T2,T3のシルバーマン博士が疲れきった感じなのに対して、サラ・コナー・クロニクルズのシルバーマン博士のほうが髪の量も増えて、目も生気がみなぎっていて、若返っているような感じはします。
なぜシルバーマン博士はエリソンを拘束したのか
シルバーマン博士は、T2のペスカデロ警察病院でのT-1000とT-800のバトルを目の当たりにして以来、完全にターミネーターの存在を信じてきっており、またターミネーターが現れることに怯えており、世間から距離を置くためにも山の中で隠居生活を送っていました。そこでサラ・コナーのことを尋ねにエリソン捜査官が現れたため、エリソンをターミネーターだと思い込み、飲み物に睡眠薬を入れて眠らせた隙に拘束したのでした。のちにエリソンがターミネーターではないことはわかりましたが、今度はエリソンが「神の手(ターミネーターの左手)」を持っていたので、それがあると技術革新が起こってしまうので、「(スカイネットを止めようとする)サラ・コナーの邪魔はさせない。」として、山小屋もろともエリソンを燃やしてしまおうとしました。
T-1000の美しさを語るシルバーマン博士
この山小屋では、シルバーマン博士が「ターミネーター2」において、ペスカデロ警察病院で起きたことを語るシーンがあります。He came down the hall. It was a large man.
I thought it was a man until he threw the guard through the window just like a rag doll. Not an ounce of emotion, just blank like a death mask.
Then the other one came. They were diffent.
The second one was almost beautiful, like perfect, like a changeling. The face of mercury.
She was there. She was on the floor and the boy was with her. He was screaming.
And then the first one, the big one, I'll never forget, he reached out his hand and he said,
"Come with me if you want to live."
It was like God reaching out to man like the Sistine Chapel.
The hand of God.
やつは廊下にいた。見たこともない大きな男だった。そいつは警備員をまるで人形のように窓から投げ捨てた。感情のかけらもなく、死人のように無表情だった
そこへもう一人現れた。全然違うやつだ。
2人目の男は美しかった。完璧といっていい。神の申し子のように神々しい顔をしていた。
彼女もそこにいた。その傍らでは少年が叫んでいた。
そこへ忘れもしない。1人目の男が手を差し伸べてこう言った。
「死にたくなければ一緒に来い」 と。
システィーナ礼拝堂の劇画のように手を伸ばしていた。
神の手だ。
シルバーマン博士にとって、ターミネーター2体が登場した病院でのシーンは、かなり衝撃的だったようです。
→関連記事:Come with me(一緒に来い)ターミネーター名言集
炎の中のエリソンは誰が助けたのか
イスに拘束されたまま炎の中に放置されたエリソン捜査官ですが、そのエリソンを追って山小屋にやってきたサラ・コナーに、救われました。しかしエリソンはその時、薬で朦朧としていたので、誰かに手を差し伸べられたのは覚えているものの、誰に助けられたのかははっきりとは認識していなかった模様です。そのため、助けられた後、サラ・コナーに一発鉄拳をくらって伸びているシルバーマン博士に向かって、「手はどこにやった?」と尋ねた際、「サラ・コナーだよ。」との回答に、エリソンは「???」という顔をしていました。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 107 Pescadero State Hospital