クロマティがキャメロンを探し回った住宅街

ターミネーター・クロマティがキャメロンの写真をもって、「この子を知ってるか？」と尋ねまわったロサンゼルスの住宅街。
（「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第7話「ナブルスの兄弟 / Brothers of Nablus」）

その住宅街のロケ地はこちら。

Parkside Avenue

Film Location

• 1900-2013 Parkside Ave, Burbank, CA U.S.A.

ワーナーブラザーズ・スタジオの近く、ウォルト・ディズニー・スタジオズに隣接する一般の住宅街を通る「パークサイド・アベニュー」を、東から西へ進むような形で撮影が敢行されていました（最上図）。

最初の家

• 座標: 34°09'25.3"N 118°19'15.9"W
  34.157026, -118.321094

クロマティが車を降りて、庭まで入って「この子を知ってるか？」と尋ねた家。噴水が印象的です。

次の家

• 座標: 34°09'25.5"N 118°19'16.6"W
  34.157073, -118.321287

最初の家の隣にある家の庭で遊んでいた女の子2人に、車の中から「この子を知ってるか？」とぶっきらぼうに尋ねた家。下記の通り、ターミネーター2でジョン・コナーを探して車の中から女の子2人に尋ねていたT-1000をちょっと思い出させます。

ジョディを突き落とした場所

• 座標: 34°09'28.2"N 118°19'19.6"W
  34.157824, -118.322110

クロマティの人探しに付き合ってはいたものの、文句を言いだしたジョディを助手席から突き落とした場所。ジョディはターミネートされなかっただけでもよかったのかもしれません。これがお騒がせジョディの「サラ・コナー・クロニクルズ」での最後の登場シーンとなりました。

「羊たちの沈黙」が登場

ジョディが車から突き落とされるこのシーンの直前、ジョディはクロマティのことを、

You're fricking(freaking) Silence of the Lambs.
（あんたは「羊たちの沈黙」よ。＝ハンニバル・ラクター並みの異常者よ。）

と評していました。
ターミネーター作品に他の映画「羊たちの沈黙」が引用された珍しいシーンです。

この人探しシーンの見所・解説

ターミネーター2へのオマージュ？

ターミネーターが写真を持って人を探しまわる、女の子2人に尋ねる、というのは「ターミネーター2」でT-1000がジョン・コナーの写真を持って訪ねてまわっていたシーンを思い出します。


ターミネーター1や2へのオマージュ・シーンがたくさん盛り込まれている「サラ・コナー・クロニクルズ」なので、もしかしたら、このシーンもターミネーター2へのオマージュを意識していたのかもしれません。

ただ、人探しの際の人への接し方は、クロマティよりもT-1000のほうが、かなり物腰が柔らかく自然な感じでした。皮をかぶってゴワゴワしているエンドスケルトン型ターミネーターと、液体金属型ターミネーターの違いなのでしょうか。

なぜジョンではなくキャメロンの写真なのか

なぜ最終標的のジョン・コナーではなく、キャメロンの写真を持って探しまわっていたのかというと、キャメロンの個人情報（顔写真）がお役所のデータにアップロードされてしまったからです。

この約2週間前に、キャメロンが故障でアリソン・ヤングに「先祖帰り」してしまった際、この更生保護施設を利用してしまい、その施設を利用するには顔写真等を登録しなければならず、その時の顔写真データが役所に登録され、それをクロマティがハッキングしていたからです（クロマティは公共機関やクレジットカード会社などのネットワークをハッキングしてジョン・コナーの居場所を探していました）。

キャメロンのデータが採取されたということは、キャメロンが近場をうろうろしているということなので、キャメロンの顔写真で探したほうが、効率がよいと判断したものと思われます。
そこで、クロマティは、

1. 写真の出元となった更生保護施設を訪れ、
2. そこにいたジョディがキャメロンのことを知ってると言い、
3. ジョディはキャメロンがパクられたスーパーへ案内し、
   →詳細：キャメロンがアリソン･ヤング化したスーパーマーケット
4. スーパーの店員らはキャメロンやジョンを頻繁に見かけていると証言し、
5. スーパーを基準としておそらく半径1.5km圏内にジョンらが住んでいると判断し、
6. 約1.5km圏内にあるこのParkside Ave.含む地域を徹底的に探し回っている。

という流れでクロマティはジョン・コナーに近づいていっています。

クロマティによるキャメロンの評価

この時、クロマティはキャメロンのことをどのように認識（評価）していたのか？というと、次の第8話で、サラコナーとクロマティとの会話でそれが分かります。
クロマティいわく、

She hasn't been careful. She's made mistakes.
Not as many as you, but enough.
Does she have damage to her chip? She has damage to her chip.

そいつ（キャメロン）は軽率だったな。ミスを犯した。
お前（サラ）ほどではないにしても十分なミスを犯した。
そいつはチップにダメージがあるのか。

・・・と、（更生保護施設に記録を残すなど）足が付くミスを犯してしまったことなどから、キャメロンのチップがおかしくなっていることまでクロマティは把握していたようです。
同じサイボーグなのにキャメロンのことを「she」と人間扱いしている点が意外に感じられます。

クロマティはスポーツカーがお好き？

クロマティは「イケてる」スポーツカータイプの車が好きなのかもしれません。シーズン1第1話で、この貸金庫型タイムマシーンの銀行へスポーツカーで乗り付け、この人探しのシーンでもオープンカータイプの「イケてる」スポーツカー（1972年製 Chevrolet Chevelle Malibu SS Convertible）に乗っていました。


# Terminator Sarah Connor Chronicles Cromartie