ターミネーターが涙を流した更生保護施設

サラコナークロニクルズ ロケ地

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このインテリジェンシア・カフェの後、アリソン・ヤング化したキャメロンが、ジョディ(Jody)に連れられていった更生保護施設。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第4話「アリソン / Allison from Palmdale」)

それまではシルバーレイク近郊でのロケでしたが、ここからはワーナーブラザーズ・スタジオ内のバックロットに撮影は移行します。そのロケ地はこちら。

the Halfway House on Yucca

Film Location

  • Warner Bros. Studios (Backlot) "Midwest Residential Street" near Stage 48
  • 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
  • https://studiooperations.warnerbros.com/midwest-business-residential-st/
  • 座標: 34°08'52.7"N 118°20'10.3"W
    34.147967, -118.336197

  • Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
    URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/


この家屋は他にも、


として「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」では登場しています。

デレクリースが捕らわれた施設の地下ではキャメロン(の本体)が作られていました(アリソン・ヤングをコピーしていた)し、この建物の前ではキャメロンが車の爆破で暴走を始め、そして今回はこの施設でアリソン・ヤングとしてフラッシュバックし・・・・と何かとキャメロンにまつわることが多い、この建物です。

ちなみにサラ・コナー・クロニクルズとロケ地がいくつか被っている映画『グレムリン』にも、この茶色の建物がチラッと映っています。
→詳細:グレムリンとターミネーターの共通点

今は無き建物

ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアーではカートに乗って、よく見学に行く場所にはありますが、残念ながら、このバックロットの家屋、すでに取り壊されており、現在ではもうその姿を見ることができません。下図のように、この辺り一帯が再開発されて、バックロットのStage 48に吸収されるような形で、新しい家屋に生まれ変わっています、

どうやらドラマ「Pretty Little Liars(プリティ・リトル・ライアーズ)」の撮影で、この家屋を燃やすシーンがあり、それをきっかけにこの辺り一帯を再開発してしまったようです。


上の地図の下の部分が、この更生保護施設(Halfway House)として使われた家屋があったところですが、その家屋のところに道路ができて、さらにビルNo.48 に取り込まれたような形の新しい家屋が作り直されました。


Midwest Residential St. の奥の(更生保護施設として使われた家屋含む)2つの家屋が取り壊され、代わりに高い建物が作られていますが、この新しい建物はハリボテで、建物裏側はスタジオNo.48につながっています。

この更生保護施設のシーンの見所・解説

Halfway House(更生保護施設)とは

何か家庭に問題があったり、問題を起こして警察拘留後、釈放されたり、社会福祉の支援を受けることが困難な青年らを受け入れ、福祉支援への移行準備と社会生活に適応するための指導・訓練を実施している保護施設のことで、ジョディは、タダで滞在したり遊べたりできるので、ここの施設の常連だった模様です。

施設を利用するには、登録とカウンセラーによる面談を受ける必要があり、そのため、キャメロンはカウンセラーに身上を話すことになり、過去(未来)がフラッシュバックして、涙のシーンへとつながることになります。


この更生保護施設のカウンセラー Rita を演じた女優さんは Jillian Armenante(ジリアン・アルメナンテ)。いろいろなドラマや映画に引っ張りだこの名脇役さんで、キャメロン演じたサマー・グローとも「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のすぐ後に、「ドールハウス」シーズン2第5話で共演しています。

更生保護施設の設定上の所在地は

ジョン・コナーがキャメロンの行方を捜して、連れのジョディの居場所を尋ねまわった結果、インテリジェンシア・カフェにいた男が、

But she hangs out at this halfway house sometimes on Yucca.
(ユッカにある更生保護施設で時々見かける。)

と答えたことから、この更生保護施設(halfway house)は、劇中の設定ではハリウッド北部にあるYucca Streetにある、ということらしいです。

涙を流すターミネーター登場

この更生保護施設でアリソン・ヤング化したキャメロンことターミネーターが泣くシーンがあります。ターミネーターが泣くのは現在のところ、他の作品では見られない貴重なシーンです。

ターミネーターで「涙」といえば、映画「ターミネーター2」(T2)での以下のやりとりが思い出されます。

T-800: Why do you cry?
「なぜ泣くんだ?」
John Connor: You mean people?
「人間が、ってこと?」
T-800: Yes.
「そうだ。」
John Connor: I dont' know. We just cry. You know, when it hurts.
「わかんないよ。ただ泣くんだ。傷ついた時。」
T-800: Pain causes it?
「痛みが引き起こすのか?」
John Connor: No, it's when there's nothing wrong with you, but you cry anyway. You get it?
「いいや、体に悪いとこなんてないよ。でもとにかく泣くんだ。わかる?」
T-800: No.
「いいや(わからない)。」

T-800: I know now why you cry. But it's something I can never do.
「なぜ人間が泣くのかわかった。しかしそれは私にできないことの1つだ。」

その涙とは違う意味の涙ではありますが、T2のそのセリフを彷彿させるものがあります。

ちなみに「涙を流せない」といったのはT-800ですが、キャメロンの型番は不明です。「TOK715」とは言われているものの、TOK715は初期宣伝用ポスターの1枚にイメージで書かれていた文字列なので、オフィシャルではない可能性もありますし、いずれにしてもTOK715だけでは型番はわかりません。

しかし、サラ・コナー・クロニクルズの劇中で、キャメロンがT-888のパーツを、自分の交換パーツ用に集めていたり、最終話でチップを移動させたことから、T-888とかなりの互換性があることがうかがえます。
→関連:最終話からループで伏線回収【ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ】

また、壁に隠し金庫があったレジスタンスのアジトのバトルシーンにて、T-888がキャメロンを Unknown Cyborg と判定していたことから、T-888よりも後継機種である可能性が高く、キャメロンをT-900系としているサイトもあります。

アリソン・ヤングという名前

更生保護施設の利用登録をする際、アリソン・ヤング(キャメロン)は、名前を Alison Young (L が1つ)と書いていますが、シーズン2第4話のタイトルは「 Allison from Palmdale 」(Lが2つ)となっています。


更生保護施設からアリソン・ヤング(キャメロン)がパームデールの実家に電話をかけるシーンがありますが、その時まだアリソンは母親(Claire/クレア)のお腹の中。クレアいわく、

CLAIRE YOUNG: I don't have a daughter・・・Not yet・・・Very pretty name, though, Alison・・・
「私に娘はいないわ。まだね。でもアリソンってかわいい名前ね。」

ということで、アリソン・ヤング(キャメロン)が実家に電話をかけたことで、「アリソン」という命名(未来)に影響を与えたことがうかがえます。間接的には、アリソンの命名をしたのはキャメロン、とも言えます。

ちなみにこの時、電話口のお母さんクレアを演じているのはJESSICA MANKINSON(ジェシカ・マンキンソン)。クレアは「ショパンが大好きな音楽の先生」という設定で、そのショパンがキャメロンのバレエのシーンにつながっています。

尚、未来で捕らわれたアリソン・ヤングが腕にはめていたブレスレットについて尋ねられた際、「姉からブレスレットを誕生日にもらった。」とシーンがありますが、上のクレアのセリフと生年月日(2008年7月22日生)と審判の日の関係性から、「姉」はいないはずなので、これはブレスレットの秘密を隠すための便宜上の嘘だったと思われます。

# Terminator Sarah Connor Chronicles Judgment Day Tears

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