デレク・リースが未来から現代にタイムトラベルで到着した場所。工場のような敷地内のトラックの脇に、突然稲妻が走り、エネルギー・バブル(タイムトラベルの光の球体)が現れ、デレク・リースらヒューマン・レジスタンスの兵士4名が裸で到着します。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第6話「ダンジョン&ドラゴン/ Dungeons&Dragons」)
劇中の描写はロサンゼルスの高層ビル群のすぐ近くのようになっていますが、実際はバーバンクのワーナーブラザーズ・スタジオ内で撮影されています。そのロケ地はこちら。
Derek Reese Time Sphere Arrival Point
Film Location
- Warner Bros. Studios "Mill 44"
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- 座標: 34°08'46.5"N 118°20'20.2"W
34.146261, -118.338933
- Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
劇中に映し出された、デレクリースらの到着地点の脇にあった排気口や煙突、窓ガラスなどの形状が一致します。デレク・リースらはこのMill44の手間~ビルNo.45との間くらいに到着しました。
この Mill 44 の中は、その名前の通り工場(Mill)になっていて、撮影に使うあらゆるセットを作る、ワーナーブラザーズ・スタジオでも最大規模の建物で、いろいろなセクションが工場内に入っています。
ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアーでも、カートに乗ったまま、このMill 44の中に入っていくような形で見ることができます。
このシーンに関する見所
ロサンゼルス摩天楼は合成
デレク・リースら兵士4名がこの地点に到着後、ロサンゼルスの摩天楼(高層ビル群)を見上げるシーンがあり、設定上はロサンゼルスダウンタウンに到着したような描写になっていますが、実際には、このバーバンクのスタジオからLA摩天楼は山が邪魔して見えないので、VFX(CG)で合成したものが投影されています。背景にロサンゼルスの摩天楼を合成するのは、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」ではよくあり、この貸金庫型タイムマシーンの銀行のシーンや、キャメロンがLA交通管理網に侵入した信号機のシーンでも使われています。
昔ならロケで出向いたほうが安くついたはずですが、今はVFX技術の向上と費用の軽減化で、スタジオ内でさくさくっと撮影して、背景はVFX処理したほうが安く済む時代になった・・・ということがこのシーンからもうかがえます。
兵士サムナーはT1のサムナー?
この時、デレク・リースと一緒にやってきた兵士の一人に、Sumner(サムナー)という名前の兵士がいます。実はこちらのカイル・リースと来た別の兵士(ターミネーター1脚本)がSumner(サムナー)という名前でした。このSumner(サムナー)という名前が「ターミネーター1」由来であることは間違いありませんが、さらには同一人物である可能性もあります。
ターミネーター2の到着シーンのオマージュ
このデレクらのタイムトラベル到着シーンは、「ターミネーター2」(T2)のシュワちゃんT-800のタイムトラベル到着シーンのオマージュになっていて、デレクらの到着地点の脇には、トラックが置かれています。ふだん、このロケ地のこの場所にはトラックは置かれていないのですが、わざわざ置いていることから、T2へのオマージュであることがうかがえます。
このMill 44 は、ジョン・コナーの自動車整備クラスが撮影された、スタジオ内の自動車整備場 兼 乗り物貸出セクションの Building No.41 のすぐ隣に位置し、そこからトラックが貸し出されたものと思われます。
https://studiooperations.warnerbros.com/transportation/
その車担当セクションのホームページ(上図)に、撮影に使われたものと同系の撮影貸出用のトラックが掲載されています。
デレクたちが現代に来た目的は?
デレクたちが現代に来た目的は、そのタイムトラベル到着シーンの直前のセリフで、明らかにされています。We go back twenty years. Set up a safe house, gather intel, and then what? "Hang in there, baby," till someone else shows up and gives us more orders?
20年前に戻り、アジトを作って、情報収集し、誰かが命令を与えるまで待てってか?
We can save Kyle. We can save everbody.
We can fix all the mistakes.
オレたちはカイルだけじゃない、人類みんなを救うんだ。すべてのミスを修正するんだ。
とデレクが言ったあと、スカイネットの元となったタークを作ったアンディ・グードを見つめるシーンがあります。
つまりデレク・リースが現代にやってきた主な目的は、
- 弟・カイル・リースを探す
- アンディ・グードを暗殺し、タークを破壊する
- スカイネットにつながるものをすべて破壊し審判の日を阻止する
ということになります。
一緒にやってきたその他の3人の兵士は、スカイネットの管理網につながるLA信号網を調査したり、軍資金となるダイヤモンドや現金を調達したり、武器を調達したりして、壁に隠し金庫があったレジスタンスのアジトを作っていたのですが、キャメロンと落ち合う直前に、3人がVICKに暗殺され、デレク・リースだけが生き残った・・・という形になりました。
デレク・リースはアンディ・グードの暗殺には成功したので、未来でデレクが会ったアンディは、これからの未来には存在しなくなるので、「デレクがやってきた元の未来」とはまた違った未来がやってくることが明らかに予想できます。
ターミネーター作品初の未来の昼間のシーン
それまでターミネーター作品(T1.T2,T3)では、未来のシーンはすべて夜間でした。この「サラ・コナー・クロニクルズ」で初めて荒廃した未来の昼間のシーンが登場しました。(その後、ターミネーター4でも未来の昼間のシーンは登場することになりました。)ターミネーター・ファンの中には、未来の戦闘シーンなどをもっと見たい、という人が多いようです。この「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第6話「ダンジョン&ドラゴン/ Dungeons&Dragons」では、その未来のシーンがたくさん登場するので、そうしたファンにはこのシーズン1第6話は興味深いエピソードと感じられることでしょう。
このシーンの出演者
- デレク・リース・・・ブライアン・オースティン・グリーン(Brian Austin Green)
- サムナー(Sumner)・・・アンドレ・ロヨ(Andre Royo)
- セイルズ・・・ジョナサン・サドウスキー(Jonathan Sadowski)
- ティムス・・・エドアルド・バレリーニ(Edoardo Ballerini)
# Terminator Sarah Connor Chronicles 106 time displacement sphere energy bubble