現代にやってきたレジスタンス(人類抵抗軍)の兵士4人がアジトとしていたアパート。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1第2話「汝自身を知れ / Gnothi Seauton」)
これはロサンゼルスのウェストレイク地区に実在する建物が使われています。
Resistance Safe House
Film Location
- LA Olympic Hotel Apartments
- 725 S Westlake Ave, Los Angeles, CA 90057 U.S.A.
- 座標: 34°03'18.7"N 118°16'35.1"W
34.055193, -118.276427
(左:1Fロビー 右側階段を上る 右:サラコナーが飛び出した東側玄関)
この建物(LA Olympic Hotel Apartments)は、どうも空き家だったり、アパートだったり、ホテルになったり・・・を繰り返しているようで、撮影に使われたときは、おそらく空き家だったので、撮影用に借りやすかったのではないかと思われます。
レンガの壁が他の壁より少し飛び出ている部分があります(右上と左下の写真)。実際にはこの建物の壁にこのでっぱりはありません。
おそらくこれはスタントマンがぶつかってもケガしないように(または建物を損傷させないように)1枚、発泡スチロールか何かで「レンガに見えるクッション」を作って、壁に取り付けて撮影に臨んでいたのではないかと思われます。
このアジトのシーンでは、建物の表側(正面玄関側)から1F ロビー、らせん階段、廊下、部屋、中庭、裏口に至るまで、昼夜問わず全体がふんだんに使われているので、棟を数日まるごと借り切って撮影に臨んだことがうかがえます。
シーズン1は、ワーナーブラザーズ・スタジオ以外では、このウェストレイク地区を中心としたロサンゼルス・ダウンタウン周辺部が、サラ・コナー・クロニクルズのロケ地としてけっこう集中的に使われています。
この建物はブラッド・ピット、モーガン・フリーマン主演の映画「セブン(SE7EN)」で、ジョン・ドー(ケビン・スペイシー演じる犯人)が住んでいたアパート(Alexandria Hotel)を彷彿させるような雰囲気があります。(そのAlexandria Hotelも、ここから東へ少し行ったLAダウンタウンにあります。)
→関連記事:映画セブン(se7en)の箱と盛りすぎ鉄塔の荒野
このアジトのシーンの見所
兵士の一人の名前は・・・サムナー
このアジトで、ターミネーター・ヴィックに消された人類抵抗軍の兵士は、このデレク・リースのタイムトラベル到着地点で一緒にやってきた兵士たちですが、その中の1人の名前は、サムナー(Sumner)と言います。実はこのサムナーという名前の兵士、映画『ターミネーター1』で、当初カイル・リースと一緒に現代(1984年)に到着することになっていた兵士なのです。
→詳細:カイル・リースと来た別の兵士(ターミネーター1脚本)
Hang in there の猫のポスター
猫が木の枝から落ちそうなのを必死にこらえてぶらさがっているHang in there.と描かれたポスター(Hang in there. はなんとかぶらさがれ、くいつけ、頑張れ、の意味)で壁に埋め込んだ貸金庫を隠していました。これは、未来のシーンでもレジスタンスの地下壕の壁に、ライオンがターミネーターのエンドスカルを咥えている図とともに、Hang in there, Baby!と書かれた壁画があり、そこからレジスタンスはこの猫のポスターを壁に埋め込まれた金庫を隠すのにチョイスしたものです。
おそらくHang in there.というのは、レジスタンス同士の合言葉みたいになっていたのでしょう。
金庫の暗証番号は審判の日
壁に埋め込まれた隠し金庫の暗証番号は、審判の日の番号でした。第1話で「スカイネットは2011年4月19日に始動し、4月21日に人類に宣戦布告し核攻撃した」とあるので、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」での審判の日は2011年4月21日なので、「0421」などの数字が金庫の暗証番号として使われていたものと思われます。→関連記事:ターミネーター「審判の日」核戦争はいつ?
キャメロンは未知のサイボーグ
キャメロンとターミネーター・ヴィックのバトルの最中、ヴィックがキャメロンをスキャンした際、Unknown Cyborg と表示されます。ふつうターミネーターがターミネーターをスキャンした際、相手方の型番まで表示されます。このことから、- キャメロンはヴィック(T-888)が知らない後継機種か?(例えばT-900系など)
- 秘密裏に作られたサイボーグなのか?
といったことが考えられます。
また、このスキャンのシーンで、キャメロン(TOK715)のエンドスケルトンが初めて映し出されます。それを見る限り、キャメロンはT-800系に近いか同じであることがわかります。
I fell. Hard.(激しく落ちたの。)
この建物のシーンでは、金庫を開けようとして電気ショックに感電して再起動モードに入ったキャメロンを、サラコナーが窓から突き落とすシーンがあります。のちに、キャメロンが学校の金属探知機を通る際、(頭に金属プレートが入っている理由として)"I fell. Hard."(落ちたの/コケたの。)と、この時の突き落とされたことをネタにしているセリフがあり、この落下シーンとつながったギャグになっています。
なぜアジトがバレたか
なぜここのレジスタンスのアジトがヴィック(ターミネーターT-888)にバレ、3人が殺されたのか、は後のキャメロンがLA交通管理網に侵入した信号機があるエピソード(シーズン1第8話「チップの記憶/Vick's Chip」)での、ヴィックのチップの解析でわかります。キャメロンのメイクがいつもと違う
カルロスの元に偽造IDを取りに行った際、カルロス一味の女性・チョーラにメイクをさせられているシーンがあります。そのため、その後、エンリケの家で銃を撃った際のキャメロン(サマー・グロー)のメイクが、いつもと違う感じ(ちょっと濃い/ケバイ)になっています。このアジトを後にして、次はキャメロンのVICK追跡と衝突事故現場のシーンへ続いていきます。
# Terminator Sarah Connor Chronicles resistance safehouse