その町の地下に監視カメラのモニタールームがあった家から出て、グレムリンの家での通夜(スカイネット調査)会場にて落ち合ったサラ・コナー御一行。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第15話「出現 / Desert Cantos」)
その地下にモニタールームがあった(という想定の)家から出てきた場所のロケ地はこちら。
Monitoring Camera System House
Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "Warner Village"
- https://studiooperations.warnerbros.com/portfolio_page/warner-village/
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- 座標: 34°08'55.6"N 118°20'01.8"W
34.148779, -118.333820 - Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
地下で監視カメラのビデオ映像を見終わったあと、デレク・リース、キャメロン、ジョン・コナー、サラ・コナーらが続々と家から出てきます。その玄関の柱には「3」という文字が見えており、ワーナー・ブラザーズ・スタジオ内のワーナー・ビレッジのバックロットの風景と「193」という柱の数字と一致しており、このシーンがWarner Villageで撮影されたことがわかります。 その後サラ・コナーが住人の女性の1人に呼び止められ、問い詰められますが、サラコナーは、
Sometimes it's better not to ask too many questions.と言い残してこの場を立ち去ります。この場所もそのままワーナー・ビレッジでした。
時には問い詰めないほうがいいこともあるわ(知らないままのほうがいいこともある)。
カリフォルニア・バーバンクのワーナー・ブラザーズ・スタジオ内にあるWarner Villageの区画は、2004年に作られた比較的新しいバックロット(セット)です。昔はここは西部劇の街のセットだったので、かなり様変わりしたことになります。
ワーナー・ブラザーズ・スタジオのツアーに参加すれば、高い確率で訪れる場所ではありますが、このWarner Villageについてはカートに乗って通過するだけで、建物を訪れたり、停車してガイドが説明することはありません。
セットとして歴史が浅いので、あまり説明することがない、というのもあるのかもしれません。
この地下室があった家のシーンの見所・解説
数少ないWarner Villageで撮影されたシーン
このシーズン2第15話のサラコナーが私立探偵を尾行した住宅街のシーンのあと、一旦、Warner Bros. Ranchのほうでの家がシーンに使われたあと、またこのWarner Villageのほうにもどってきたことになります。なぜWarner Villageの目の前の家を撮影に使わず、Warner Bros. Ranchの家のほうを撮影に使ったのか、正確な理由は不明ですが、おそらく何かこの撮影に適していない何かが、Warner Villageの家屋のほうにあったのかと思われます。
「サラ・コナー・クロニクルズ」がWarner Villageで撮影するのは、とても少なく、全体の中で、おそらく2シーンしかないので、ある意味、貴重なシーンではあります。
このエピソードで描こうとしていた「監視カメラ社会」
「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」は全31話ありますが、全体としてはもちろんターミネーターとしてのストーリーを続けてはいるのですが、それと同時に、それぞれの話(エピソード)に、あるテーマ性を付与して、描こうとしています。例えば、シーズン2第14話のサラ・コナーが銃弾を摘出した病院のエピソードでは、「女性が受けるDV」が、またシーズン2第10話のシャーマン医師の章では「A.I.によるIOT遠隔殺人」がテーマとして盛り込まれていたように感じます。
このシーズン2第15話では、「写真」と「監視カメラ」が1つのキーワードになっているように感じます。この第15話の冒頭から、葬儀での写真が登場し、遺族が「写真を見る/見ない」が1つの重要なポイントにもなっています。
また、すべての家に監視カメラが設置され町全体が管理されていたことから、「監視社会の恐怖」「監視カメラで人間同士が監視し合う社会」「自由がない社会」といったテーマが盛り込まれ、現代社会に警笛を鳴らしているように感じます。
実際、現実社会ではすでにそうなりつつあり、特にお隣り中国ではすでにかなりの監視カメラ社会で、その中国のAIを用いた監視カメラを中心とするコンピュータネットワークが天網(スカイネット)という名称であるのが、何とも皮肉であると感じてしまいます。
サラ・コナー・クロニクルズでは、シーズン1第8話のキャメロンがLA交通管理網に侵入した信号機でも、スカイネットが交通管理網を支配しようとしていたエピソードがありましたが、ロサンゼルスの交通網乗っ取りはキャメロンが阻止したものの、地方の都市では、カリバ(スカイネット)による人間の監視・管理が始まっていたこと(そうした事象が徐々に審判の日につながっていくこと)が、このシーズン2第15話では描かれています。
→詳細:カリバとスカイネット(人間が遠隔操作される世界)
# Terminator Sarah Connor Chronicles 215