グレムリンの家での通夜(スカイネット調査)

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グレムリン・ファッターマンの家

スカイネットは「審判の日」を起こすために、「カリバ・グループ」を組織し、それぞれの用途に応じた法人を作り、その従業員を監視・情報統制された町に住まわせ、人間をコントロールしていました。

そのカリバ・グループに支配されていた町チャーム・エーカーの葬儀に潜入し、スカイネットの調査を始めたサラ・コナー御一行。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第15話「出現 / Desert Cantos」)

追悼式・葬式が催されたチャーム・エーカーの広場の後、WAKE(別れの会/通夜)が行われた家のロケ地はこちら。

WAKE House in Charm Acres

ターミネーター葬儀・通夜のロケ地

Film Location


最上図の家の裏側(裏庭)が、このWAKE(別れの会/通夜)のシーンに使われていました。

かなりマニアックなロケ地なので、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のこのシーンがここで撮影された、と言及するネット上の情報は、世界中に1つもありません。

エリソンの妻ライラの家

Warner Bros. Ranch(ワーナーブラザーズ・ランチ)は「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」でも頻出のロケ地ですが、この建物も例に漏れず、この家の表側が、シーズン2第7話で、ジェームズ・エリソンの元妻ライラの家としても使われていました。

グレムリンのフッターマンの家

サラ・コナー・クロニクルズの通夜の場所として使われた、この家屋の裏側(裏庭)は、実は映画『グレムリン』(Gremlins、1984年)のフッターマンの家として使われていた場所です。
映画グレムリンの家
フッターマンを演じていたのはディック・ミラーで、映画「ターミネーター1」(1984年)で、アラモ鉄砲店の店主を演じていた人でもあります。 →関連記事:ターミネーター出演者の故人を悼む

フッターマンは、この家の納屋から飛び出してきた、トラクターを運転するグレムリンに家ごと押しつぶされてしまいます。

つまり、ディック・ミラーは、グレムリンにもターミネーターにも襲われてしまった人、ということになります。

パートリッジ・ファミリーの家

ちなみにこの家屋ですが、古くは1970年のアメリカのTVドラマ「パートリッジ・ファミリー(The Partridge Family)」の家としても使われていました。

表の外観は当時からリノベーションされていますが、50年以上も映画やドラマに使われ続けている家屋ということになります。

この通夜のシーンの見所・解説

この通夜のシーンまでの流れ(復習)

このWAKE(別れの会/お通夜)まで、何話かにわたって続いているので、流れを今一度まとめると以下の通りです。

  1. 未来からやってきた人類抵抗軍の負傷兵がサラ・コナーの家に「3つの点」を血で書き残す
    →関連記事:未来からタイムトラベルで負傷兵が到着した路地
  2. サラ・コナーが「3つの点」のロゴから、Desert Canyon U.F.O. Conference(デザート・キャニオン・UFO・カンファレンス)に参加。
    →関連記事:サラコナーのナイフとNo Fateが出現したL70レストラン
  3. そこでアイリーンという人物と知り合う
    →関連記事:アイリーンのエアストリーム・キャンピングカー
  4. 催眠療法士を使ってアイリーンの記憶を鮮明化し、怪しい工場の場所の手がかりを得る
    →関連記事:催眠療法士バーバラ・モリス博士の診療所
  5. アイリーンの記憶の証言をもとに、Desert Canyon(デザート・キャニオン)という町を調査する
    →関連記事:Agua Dulce(アグア・ダルシー)を彷徨うサラ・コナー
  6. 証言に沿っていくと、町はずれにあるDesert Canyon Heat & Air(デザートキャニオン・ヒート&エアー社)にたどり着く
    →関連記事:ハンターキラー製造工場(デザートキャニオン・ヒート&エアー)
  7. その工場に侵入したサラ・コナーと工場従業員がともに銃で撃たれる。その様子を報告する 工場→カリバ・グループ→スカイネットへの無線通信を、「コルタン」のキーワードでネットサーフィンしていたA.I.ジョン・ヘンリーが傍受する
  8. A.I.ジョン・ヘンリーが傍受した痕跡が残るとまずいので、痕跡隠滅のため、キャサリン・ウィーバーがその工場を従業員もろとも消去(爆破)する。
  9. その工場爆破と工場が何だったのか?を調べるため、サラ・コナー、デレクリースらが、その爆破の犠牲者の葬式に参加して調査開始。
    →詳細:追悼式・葬式が催されたチャーム・エーカーの広場
  10. その葬儀に参加していた不審人物(キャサリン・ウィーバーが遣わした、工場の生存者を調べる私立探偵)をサラ・コナーが尾行する
    →詳細:サラコナーが私立探偵を尾行した住宅街
  11. その尾行していた不審人物が侵入した家に、サラ・コナーも侵入する
    →詳細:サラ・コナーが侵入し地下通路を発見した家
  12. その侵入した家で地下通路や監視室などを見つける
    →詳細:地下室で住民を監視カメラで管理していた家
  13. その家と地下通路でつながっていたのが、このWAKE(別れの会/通夜)が開かれていた家だった。

キャメロンの鋭い洞察力

この通夜のシーンでは、ターミネーター・キャメロンの鋭い洞察力が展開します。

通夜での「遺族」を観察したキャメロンは、葬儀を出されたDesert Canyon Heat & Air(デザートキャニオン・ヒート&エアー社)の社員の何人かは死んでいないことを見破ります。

「遺族」が遺影をまったく見ようとしない(直視しない)ためです。

この辺りは、前フリとして、シーズン1第3話のジョン・コナーの高校の落書きと事件の意味のエピソードとつながっており、高校で亡くなった女の子Jordon Cowan(ジョーダン・コーワン)の写真などを見て「人間が死者を弔う」行動をする、という人間の心理と行動パターンを理解した成果が表れています。
→関連記事:亀とターミネーターとブレードランナー

キャメロンのこの洞察は当たっており、「亡くなったこと」にされていた(スカイネット傘下のカリバ・グループで働く)従業員が、このシーズン2第15話の最後に、ドローン(ハンターキラーの試作機)を、沼の中の隠し場所から、トラックに乗せて安全なところに移動させるシーンが登場しました。ちなみにこのドローンが、最終話でキャサリン・ウィーバーのゼイラ社のビルに突っ込んでくることになります。

#Terminator Sarah Connor Chronicles 215

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