ターミネーター3のコンビニampmってまだあるの?

ターミネーター ロケ地

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ターミネーター3のコンビニエンスストアampm

日本からは完全消滅(閉店・ファミマに吸収)してしまったアメリカ発のコンビニエンスストア am/pm(エーエム・ピーエム)。

日本ではダウンタウン(松ちゃん・浜ちゃん)がCMに起用されていました。

映画『ターミネーター3』(原題:Terminator 3: Rise of the Machines / T3)では、そんなコンビニ・am/pmがそのまま実名で登場し、店内では摩訶不思議な現象を引き起こしていました。

そのT3に出てきた「伝説の」am/pmは、映画から20年近く経とうとしている現在も、現地に健在しています。

そのロケ地はこちら。

T3の伝説のコンビニ ampm

Film Location


am pmのロゴやガソリンスタンドのロゴ・装飾色などは多少、(T3映画撮影時)当時と変わっていますが、店構えはほぼ当時のまま存在し続けています。

典型的なアメリカのコンビニの店構え

ここはハイウェイで挟まれた完全な孤立地帯にあり、ガソリンスタンドがメインで、そのついでにコンビニがある、という感じで、車がなければなかなか行かない(行けない)ような、アメリカの典型的なコンビニ立地にあります。

日本のセブン&アイ・ホールディングスが、アメリカの石油精製会社運営のガソリンスタンド併設型のコンビニ「スピードウェイ」を買収したと話題になりましたが、このT3のam pm のように、アメリカでは一般的にコンビニはガソリンスタンドが主体であり、コンビニにそこまで多機能を求める需要がないため、日本のコンビニ的なサービスは流行らないのでは?(また日本企業による買収失敗か?)と危惧されています。

T3のこのam pm のシーンの見所・解説

am pm が登場した理由

am pm が実在する店名でそのままドドーンと登場した理由は、「プロダクト・プレイスメント」のためです。

プロダクトプレイスメント(プロダクト・プレイスメント)は、広告手法の一つで映画やテレビドラマの劇中において、役者の小道具として、または背景として実在する企業名・商品名(商標)を表示させる手法のことを指す。
この広告費で製作費・・・(の)かなりの部分のコストを補ったと分析されていて、映画スタジオにとってのもう一つのリスクヘッジとしても注目されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/プロダクトプレイスメント

要は商品宣伝をタイアップすることで、広告料で製作費を相殺してコストカットしよう、という手法です。

但し、度が過ぎたり、あまりにわざとらしいと観客は興ざめし、映画そのものの評価も下がる、というリスクも「プロダクトプレイスメント」にはあります。

「プロダクトプレイスメント」の一例:

T3については、腕時計やサングラス、ampmなど、ターミネーター・シリーズの中でも「プロダクト・プレイスメント」が一番多いように見受けられます。

電波障害なのにカラーバー

これは黒歴史化がひどいターミネーター3の失敗集(映像編)にも書きましたが、このコンビニ ampm のシーンでは、すでにスカイネットが悪さをし始めており、大規模電波障害を引き起こしている、という状況下になっています。

その一環として、コンビニのレジでは「クレジットカードは現在、使用不可」などの表示が貼られており、またTVも映らず店員が毒ついている、ということになっています。

しかし、TVにはなぜか、しっかりカラーバーと
We are experiencing technical difficulties
Please stand by
Do not adjust your set
という案内が表示されています。

これはどういうことかというと、TV局からの電波はしっかり届いており、電波障害は起こっていない、ということを証明してしまっています。

増えては減る無限な買い物カゴ

これも上述「黒歴史化がひどいターミネーター3の失敗集(映像編)」のページに書きましたが、このコンビニで買い物カゴを持つシュワちゃんに摩訶不思議な現象が発生します。

無造作にカゴに食べ物類をつっこんでいき、買い物カゴがいっぱいになったシュワちゃんですが・・・次のシーンに切り替わったとたん、買い物カゴの中の物が減っており、また無造作にシュワちゃんがどんどん商品を詰め込んでいく・・・といういつまでたっても増えない四次元ポケット仕様のような買い物カゴになっていることを、映像から確認できます。

【悲報】流行らなかった Talk to the hand

このコンビニを出ていくとき、清算を求める店員に向かって、
Talk to the hand!(この手に言いな!)
と言い放って、商品代金を払わずにシュワちゃんT-850は店を出ていきます。

このセリフは、映画の冒頭、レディースナイトが開かれていたAgua Dulceのパブ「Desert Star」にて、ゲイ・ダンサーからシュワちゃんT-850が、服を奪う際に、ゲイダンサーが言い放ったセリフを、T-850が転用したものです。

ターミネーター・シリーズでは、「I'll be back.(アイルビーバック)」 や「Hasta la vista, baby(ハスタ・ラ・ビスタ/アスタラビスタ、ベイビー)」など流行語が生まれるのが1つの特徴となっており、T3では、この「Talk to the hand!(この手に言いな!)」を2回登場させて流行らせようとしましたが、残念ながら、流行ることはありませんでした。

Sama Eyewear のサングラス

このam pm の店内にて、シュワちゃんT-850は、T-Xとのカーチェイス・バトルで破損し破棄したサングラスを補充します。
ターミネーター3この手にいいな

T3では、シュワちゃんT-850は終始、細目で丸みのある少し吊り上がったサングラスを着用しているのが特徴ですが、そのサングラスがSama EyewearがT3のためにデザインしたものです。
Sama Eyewear is the favorite brand of countless superstars and international jet-setters, including Tom Cruise, Reese Witherspoon, Mickey Rourke, Gary Oldman, Colin Farrell, Greg Kinnear, Sir Elton John, Cher, Steven Tyler, and the Royal Family of Monaco, and is featured in such blockbuster Hollywood films as Iron Man 2, The Book of Eli, Miami Vice, Mission: Impossible: III, and Terminator 3: Rise of the Machines.
https://samaeyewearshop.com/pages/why-sama
「サマ アイウェア(Sama Eyewear)のサングラスは、『ターミネーター3』他、たくさんのハリウッド映画で使われています。」とのことで、日本でもかつてSama EyewearによるT3モデルのレプリカ(T3とのコラボ商品)が販売されたことがあり、今でもネットオークション等で手に入れることはできます。

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