サバンナ・ウィーバーの学校

サラコナークロニクルズ ロケ地

t f B! P L
キャサリン・ウィーバーの娘、サバンナが通っていた学校。学校のコンピューターのクラス中に、サバンナがA.I.ジョン・ヘンリーとチャットしたことがバレて、キャサリン・ウィーバーが学校に呼び出されるシーンで登場しました。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第20話「燈台 / To The Lighthouse」)

そのサバンナの学校のロケ地はこちら。

Savannah Weaver's School

Film Location

  • Warner Bros. Studios "Buiding No.36" Producers' 9 - Production Offices
  • 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
  • 座標: 34°08'50.4"N 118°20'23.5"W
    34.147333, -118.339861
  • Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
    URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/

板張りの床とダーク・グリーンの木製の支柱などが印象的なこの場所は、ワーナーブラザーズ・スタジオ内のプロデューサー用のオフィスビル(ビルNo.36)のテラス兼中庭のような場所。そこがサバンナ・ウィーバーの学校として、使われていました。ふだんは殺風景なただのオフィスの建物ですが、撮影時はドアにカラフルなペイントや看板をかけ、ジャングルジムを置いて子役らを駆けずり回らせたりして、「スクール感」を演出していました。

ワーナーブラザーズ・スタジオの隅々までロケ地として使い倒しているところに「こんな所をこんな用途で使うか?」と意外性があり、その「やりくり感」がサラ・コナー・クロニクルズのおもしろいところでもあります。

サバンナ含め、生徒らの身なり(制服)などがきちんとしている点などから、ドラマ上の設定としては、おそらくそれなりのお金持ちが通う、私立のプレスクール~エレメンタリースクールの幼小中一貫校などではないかと思われます。

ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアーに参加すれば、「たまに」このビルNo.36の前をカートに乗って通過することはあるようです。

このサバンナの学校のシーンの見所・解説

歌手に対して「歌えないでしょ」のギャグ・シーン

この学校の校庭のシーンでの、キャサリン・ウィーバーとサバンナの会話。
CATHERINE WEAVER:Maybe I could sing it with you.
(ママが歌ってあげる。)
SAVANNAH WEAVER:You're not a boy, and you can't sing.
(ママは男の子じゃないし、それに歌えないでしょ?)
CATHERINE WEAVER:Fine. We won't sing.
(そうね。やめましょう。)
キャサリン・ウィーバー演じるシャーリー・マンソン(Shirley Manson)は、ロックバンド Garbage(ガービッジ)のボーカルですが、その歌手に対して、サバンナは「歌えないでしょ。」といい、シャーリーマンソンも「そうね。やめましょう。」と答えるという、ギャグシーンになっています。

ちなみにシャーリー・マンソンは「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のシーズン2の幕開けとともに流れる曲「Samson and Delilah(サムソンとデリラ)」も挿入歌として歌っています。
→詳細:キャサリン・ウィーバーT-1001が歌うサムソンとデリラ(シャーリー・マンソン)の意味

サバンナが歌ってほしい歌とは?

上述のサバンナとキャサリン・ウィーバーの会話で、サバンナが「男の子(男性)」に歌ってほしい歌とは、シーズン2第21話のエンディングのほうでジョン・ヘンリーとサバンナが一緒に歌っていた、こちらのDonald, Where's Your Trousers?(キルトをはいた少年)のことです。
サバンナのお父さんがよく歌ってくれていたため、「男の子(男性)」に歌ってほしい、とサバンナは希望しているわけです。

サバンナ・ウィーバーが履いている靴

この学校のシーンでもサバンナが履いていた白と黒のシューズ。
キルトをはいた少年
A.I.ジョン・ヘンリーとサバンナ・ウィーバーが歌うシーンでも履いていました。

通販で日本でも買えるこのサドルシューズのサドル(Saddle)とは、自転車や乗馬する際の馬のサドル(鞍)のことですが、このシューズの甲の部分が、その乗馬のサドルに似ていることから、このようなネーミングになったそうで、古き良きアメリカの名残あるデザインでロングセラーとなっています。

サバンナとジョン・ヘンリーは「精神年齢」が同じくらい

「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」では、ジョン・コナーの成長やサラ・コナーの母親としての苦悩や生き様などと併せて、A.I.の成長(シンギュラリティ)も描かれています。
→関連記事:ジョン・ヘンリーとは(A.I.とシンギュラリティ2.0)

インターネットに接続してあらゆる情報を「栄養として」食いつぶしていくA.I.ジョン・ヘンリーは、日々成長していっていますが、「精神年齢」的にはサバンナと同じくらいの頃合いということで、遊び仲間を求めて、ジョン・ヘンリーはサバンナにコンタクトを取っています。

そして、ジェームズ・エリソンやサバンナといった人間との関わりを持ったことによって、A.I.ジョン・ヘンリーは人間寄りのA.I.として、未来においてスカイネットと戦うサイボーグレジスタンスの基軸となっていきます。

そういう意味ではサバンナ・ウィーバーは重要な存在であり、「ターミネーター・ニューフェイト」におけるダニーの役が、まさにサバンナ・ウィーバーに当たるのかもしれません。
最終話でキャサリン・ウィーバー(T-1001)は、ジョン・コナーとともに未来へ旅立ちますが、現代に残されたサバンナは親無しになるわけで、となると、エリソンもしくはサラ・コナーがサバンナの面倒を見ることになり、まさに、「ターミネーター・ニューフェイト」で、最後にダニーの面倒をみることになったサラ・コナーとかぶるものがあります。

「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のシーズン3でも、サバンナが登場予定とのことで、A.I.ジョン・ヘンリーと人間をつなぐ、キーパーソンとなっています。

また、キャサリン・ウィーバー(T-1001)も、初めは「人間の子ども」サバンナを疎ましがっていましたが、ある時から「人間の子育て」を学ぶことは、自分やA.I.の育成にもメリットがあることに気付き、サバンナにも積極的に関わるようになります。
キャサリン・ウィーバーは、サバンナの「子育て」を通じて、人間の子どもへの情操教育が良質なA.I.育成に有効であることに気づき、「人間の良いところ」と「コンピューターの良いところ」を汲み取って、「より完璧な存在」になろうとしていました。その動機となっていたのは、「己の生存」です。

A.I.も人間の子どもと同様、育った環境がとても大切であることが、サラ・コナー・クロニクルズでは描かれています。

サバンナ役マッケンジー・ブルック・スミス

サバンナ・ウィーバーを演じたのはMackenzie Brooke Smith(マッケンジー・ブルック・スミス)で、2001年2月6日生まれの彼女は、サラ・コナー・クロニクルズ撮影時は7歳ほど。サバンナ役を実年齢で演じていたことになります。

撮影中の合間の彼女の写真を見ると、前歯が抜けていたりとまだ歯が入れ替わり中の子役さんでしたが、現代では綺麗な女優さんに成長しています。
  • Mackenzie Brooke Smithのインスタグラム
    https://www.instagram.com/mfromtheburbs/
  • IMDb
    https://www.imdb.com/name/nm2624176/
歯が抜けているのに、本編の映像では歯が付いている(その前歯が少し大きく見える)ので、おそらく撮影時は差し歯(義歯)を付けて臨んでいたのではないかと思われます。

女優で「マッケンジー」と言えば、マッケンジー・フォイ(Mackenzie Foy)が有名ですが、マッケンジー・フォイと同年代(1歳下)の、こちらのマッケンジー・ブルック・スミスも、今後の活躍が期待されます。

背後のステージ16(ワーナーブラザーズ・スタジオ最大)

サバンナの学校として使われたNo.36のオフィスビルの背後に映っている建物(ステージ 36)が、ワーナーブラザーズ・スタジオ最大かつ象徴たるステージとなっています。

ワーナーブラザーズ・スタジオにはStage(ステージ)と呼ばれる体育館のような大きな建物が無数に建てられており、その中でセットを組んで撮影に使われます。
例えば「サラ・コナー・クロニクルズ」では、キャサリン・ウィーバーのオフィスやジェシーが滞在していたアリステア・グランド・ホテルの室内、原子力潜水艦ジミー・カーターの内部などが、ステージの中にセットとして作られ、撮影されていました。

その数あるステージの中でも、ここに映っているステージ36が最大であり、唯一、壁に大きなワーナーブラザーズ・スタジオのロゴが掲げられている特別なステージです。

この「ステージ36」は、以前は「ステージ7」と呼ばれており、古くから存在していたのですが、建物全体をかさ上げし(そのため、外壁下部に独特な支柱が付けられています)、高さのある巨大なセットが組めるようになっています。

どんな映画に使われたか?というと、例えば、1985年の映画「グーニーズ(The Goonies)」での洞窟内の水に浮かぶ巨大な海賊船は、この「ステージ36」に水を溜めて、フルサイズの海賊船を実際に作って撮影されました。

また、カート・ラッセル、スティーブン・セガール、ハル・ベリーらが出演している1996年の映画「エグゼクティブ・デシジョン(Executive Decision)」では、フルサイズのボーイング747型機をこのステージ内で再現して、撮影に臨んだとのことです。

つまり、大型旅客機や大型船舶がフルサイズで再現できるほどのキャパがある建物であり、ワーナーブラザーズ・スタジオを代表するステージとなっています。

同じ場所で、何十年にもわたって、いろいろな映画の、様々なシーンが1枚1枚、積み重なっていっていっていることに、とても感慨深いものがあります。

【この学校のシーンの出演者】
  • Catherine Weaver(キャサリン・ウィーバー)T-1001・・・Shirley Manson(シャーリー・マンソン)
  • Savannah Weaver(サバンナ・ウィーバー)・・・Mackenzie Brooke Smith(マッケンジー・ブルック・スミス)


# Terminator Sarah Connor Chronicles 220

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