「マーティン・ベデル」という名が付く人物をねらったターミネーターを退治して、このT1・AMTハードボーラーへのオマージュの家から一時保護していたマーティン・ベデル少年を、サラ・コナーが見送った(解放した)バス停。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン2第5話「永久に別れを / Goodbye to All That 」)
そのバス停のロケ地はこちら。
Bus Stop
Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "French Street"
4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- 座標: 34°08'55.0"N 118°20'13.5"W
34.148610, -118.337075
- URL: https://studiooperations.warnerbros.com/french-st/
- Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
ワーナーブラザーズ・スタジオ内のバックロットにバスを走らせて「街」を演出していました。
スタジオ内では、バス停は簡単に付けたり取り外したりできるようで、この位置には通常はバス停は設置されていないことが多いです。
こちらのアンディ・グードの携帯電話ショップのシーンでは、店の前にバス停を作って「街」を演出していました。
バス停のセットに限らず、バックロット内の歩道にある消火栓も作り物で実際には消火栓の機能はなく、ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアーで、たまにツアーガイドさんが「これ、簡単に取れるんですよ、ほら。」みたいな感じで、消火栓を引き抜いてみせてくれたりすることがあります。
このバス停のシーンの見所・解説
バス停の向かいの建物は・・・
ちなみに、このバス停の向かいの建物は、- キャメロンが通ったバレエ・スクール East Valley Ballet Studio
- 原発職員が集うバー The Broken Atom
- キャサリン・ウィーバーが初体験させたバーの裏手
- サラ・コナーがエリソンと会った路地裏
として使われていた場所で、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」では御用達の物件です。
ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」のカフェ「La La Land Cafe sur le lot」としても知られている建物です。
「お母さんには向いていない」サラ・コナー
バス停でのお別れ間際、サラ・コナーとマーティン・ベデル少年との間でおかしな会話が繰り広げられています。Marty Bedell: Are you a spy? (もしかしてあなたスパイ?)
Sarah Connor: No, I'm not a spy. (スパイじゃないわ。)
Marty Bedell: Are you a mom? (じゃ、お母さん?)
Sarah Connor: Yeah, I'm a mom. (そうよ、ただのお母さんよ。)
Marty Bedell: You kinda suck at it. (似合ってないね。)
Sarah Connor: I know, I'm working on it. (わかってるわ、努力はしてる。)
分かれ間際に、ベデル少年が、サラコナーのことを、「もしかして秘密諜報員?」と勘ぐってみたら、サラは「ただのお母さんよ」と答えると、ズボラなサラコナーに「お母さんは似合ってないね。」と感想を漏らすベデル少年。
サラコナーもいつもジョンに対してダメ親であることを自覚しているので、「わかってるわ、努力はしてる。」とニヒルに返す。この斜に構えたサラ・コナー像が、リンダ・ハミルトンが演じたサラ・コナーをよく踏襲しているように感じられます。
サラ・コナー・クロニクルズは、年頃の子どもを持つ親が見たら「通ずる」ものが多いかもしれません。
バスは「STUDIO CITY」行き
ベデル少年が乗り込んだバスの行き先は「STUDIO CITY」と表示されていました。これはどうやら ワーナーブラザーズ・スタジオがあるBurbank(バーバンク)から、ユニバーサルスタジオがあるスタジオ・シティ方面への、
Line 155 bus
https://www.rome2rio.com/map/Burbank/Studio-City#r/Line-155-bus
として実在している路線の設定をそのまま劇中にも持ち込んだようです。
それにしてもターミネーターを「経験」してしまったこのベデル少年も、このタイムラインの未来においては「人違いマーティン・ベデル」ではなくなり、本当にスカイネットのターゲットとなる重要人物になってしまうのではないでしょうか・・・。少なくとも死んでいたはずの人間が、サラ・コナーによって助けられ、生きることによって、未来へ何かしらの影響があるはずです。
そういう意味では、このベデル少年は、「ターミネーター・ニューフェイト」にて、サラコナーやグレースによって助けられたダニーと同じ、ということになります。
結局、「ターミネーター・ニューフェイト」は、「サラ・コナー・クロニクルズ」の中の1つのネタをクローズアップして1本の映画にしただけ。「ニューフェイト」の元ネタは「サラ・コナー・クロニクルズ」なのかもしれません。
そういえば「ニューフェイト」のエンディングにて、ダニーが幼いグレースが遊んでいる公園に見に行くシーンも、「サラ・コナー・クロニクルズ」のこのデレクとカイル・リースが野球をしていた公園のシーンにそっくりで既視感ばかりでした。
# Terminator Sarah Connor Chronicles 205 Martin Marty Bedell