ジョン・コナー死亡は復活への伏線【ターミネーター】

ターミネーター

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ジョンコナー死亡と復活
ターミネーター・シリーズにおけるジョン・コナーの復活は王道として おおいにありえる・・・今回はそんなお話です。

googleで「ジョン・コナー」と検索してみると、「ジョンコナー 死亡」というのが「他のキーワード」として出てきます。

ジョン・コナー死亡の衝撃度

1.観客への衝撃

これはジョン・コナーを検索する際、「死亡」という単語と併せて検索している人が多い、ということを意味しており、「ターミネーター・ニューフェイト」におけるジョンコナーの死亡がいかに衝撃的だったのか・・・がわかります。ある意味「ニューフェイト」はそのシーンぐらいしか見所が無かった・・・とも言えます。
→関連記事:高品質なCG(VFX)で大失敗した映画2例

ちなみに「ジョンコナー ターミネーター化」というキーワードも見られますが、これは「ターミネーター・ジェニシス」にてジョン・コナーがT-3000化したことを指しており、ターミネーター化させられた後、結局ジョンコナーは死亡したので、「ジョンコナー ターミネーター化」は、ほぼ「ジョンコナー 死亡」と同義語ととらえていいでしょう。

2.製作者への衝撃返し(ブーメラン)

それだけターミネーターにおけるジョン・コナーというのは、「ジェニシス」や「ニューフェイト」の製作者の認識をはるかに超えた大きな存在だったことが判明し、そこを下手にいじってしまった点に「ジェニシス」や「ニューフェイト」の失敗の要因があると言えます。

あまりの大失敗に製作者らは衝撃を受け、続編話は鳴りを潜めてしまいました。「ニューフェイト」の監督ティム・ミラーがターミネーター作品に関わることは二度とありません。
→詳細:ターミネーター:ニュー・フェイト続編中止の理由

同じ権利者、同じ制作会社の下、無理やり作り出し、露骨に儲けをねらって闇の事情に走ってしまった姉妹作品のこの2つですが(→詳細はターミネーター映画大失敗の致命的な原因)、儲けたいのなら、製作者は検索キーワードからヒットする法則をマーケティングしたほうがよかったのではないでしょうか。

「ジェニシス」と「ニューフェイト」は、ジョン・コナー1人に大惨敗した映画と言えます。

他の「ジョンコナー 美少年」「髪型」「ジョンコナー・カット」や、「ジョンコナー役」とジョンコナーに並列するキーワードが多いことからも、ターミネーター映画のヒットに占めるジョンコナーという存在の重要性を示唆しています。

ターミネーター・シリーズはサラ・コナーが主人公ではありますが、サラ・コナーというのは、未来でのジョン・コナーの存在あってのサラ・コナーであり、両者は対をなす両輪としてターミネーター作品のアイデンティティ(軸)となっています。よって、ジョン・コナーを失えば、サラ・コナーが存在する価値も失われ、ひいては「ターミネーターでなければならない理由」(ターミネーター映画としてのアイデンティティ)も崩壊する、ということになります。

特に「ターミネーター・ニューフェイト」の大失敗・大コケ爆死の大きな原因の1つがこの「ターミネーターとしてのアイデンティティの喪失」(=どうでもいいサブな世界線への突入)という点にあります。

ジョン・コナーの復活が大いにありえる理由

さて、「正統な続編」を名乗るものから、「3」と公式にナンバリングされているにもかかわらず「3ではない」と黒歴史化されたものなど、一通り作品が出そろったターミネーター・シリーズですが、全作品を俯瞰するに、ジョンコナーの復活はおおいにありえる、ということがわかります(決して希望や願望ではなく)。

ターミネーター各作品はどこに位置しているか?

ターミネーター・シリーズというと、年代ベースのつながりを描いた相関図ばかりですが、実はどの作品も骨子となっている元ネタは同じで、製作者の表現主旨を大ざっぱにとらえると、以下のような位置関係にあります。「元ネタ」とは「聖書」です。
ターミネーターシリーズ相関図

基本は聖書ベース

審判の日」「救世主」などの言葉や作品のテーマが「終末思想」であることからも分かるように、ターミネーターという各作品は、大まかに聖書ベースで作られています。と言っても、聖書の時系列に精密に再現する・・・というわけではなく、聖書の中の各出来事をピックアップしながら、それをヒントにして独自の解釈を加えアレンジしている・・・という感じです。作品によって、その描写度は様々です。

上図の聖書ベースの相関図を作品ごとに簡単に説明すると、以下の通りです。

T1,T2,T3

「ターミネーター1」(T1)や「ターミネーター2」は、全体として「終末思想」ベースで、「審判の日」「救世主(メシア)」などがモチーフになっており、旧約聖書の段階に該当します。「ターミネーター3」では「救世主」になるための入り口に差し掛かった、といったところでしょうか。

T4

それから「ターミネーター4」(T4)は原題からして Salvation(サルベーション/救済,罪の贖い)というキリスト教用語になっています。マーカスというキャラクターを通じて、「罪の贖い」(サルベーション)が描かれていました。T4でもジョン・コナーは人類抵抗軍の中で頭角を現しつつも、まだ救世主にはなりきれておらず、これから登り詰めていく・・・という段階です。

ターミネーター・ジェニシス

「ジェニシス」(Genisys)も、元はジェネシス(Genesis・・・旧約聖書の創世記)からのモジりの造語で、この作品で描かれた描写は「創世記である」と言いたいことは明らかで、この「創世記である」ジェニシス発の計3部作が作られる予定でしたが、コケて頓挫しました。完全消滅したボツ企画となっています。
ちなみにジェニシスはT1の続編です。→詳細:【解説】ターミネーター・ジェニシスの時間軸と疑問解決
ジェニシスではジョンコナーはターミネーター化(T-3000化)してしまいましたが、ジェニシスは何でもありな作風なので、続編を作ったらジョンコナー復活は簡単に起こりうる話でしょう。

ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ

聖書との進捗具合(同時進行具合)が一番わかりやすいのは、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」で、その辺りは、こちらの創世記とターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズにまとめてあります。

ターミネーター作品で、サラコナーもジョンコナーも生きていて、かつT1とT2を否定していない作品は、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のみです。
このキャメロンが電気ショックで再起動した教会(シーズン2第1話)にて、"Do you believe Resurrection ?"「(キリストの)復活を信じる?」とサラコナーに問うキャメロンのセリフが印象的です。

尚、サラ・コナー・クロニクルズは救世主(ジョンコナー)が未来に出現したシーン・・・つまり新約聖書に入ったタイミングで止まっていますが、実は未来のシーンで新約聖書の一部(「使者」など)のネタが描かれていました。→参考:TOK715とは(意味・由来)

ターミネーター・ニューフェイト

ニューフェイトについては、Rev-9やリージョン(レギオン)の描写から、新約聖書に入ったぐらいのところであることがわかります。詳しくはこちらRev-9はなぜ弱いのか【ターミネーター:ニュー・フェイト】

次に来るのは新約聖書の「復活」

以上から、ターミネーターのどの作品の路線であっても、次に、またはその延長線上にやって来るのは、新約聖書の「救世主」の登場~「復活」ネタとなります。よって、「ジョン・コナーの復活」というのはストーリー上、高い確率で起こりうる話であり、またターミネーターはタイムトラベルかつパラレルワールド仕様になっているので、死者の復活は起こしやすい作品でもあります。

ジョン・コナーはJ.C.

ちなみにジョンコナーは、John Connor = J.C. = Jesus Christ(イエス・キリスト)である、というのは、T1、T2の時代からの周知の裏設定であり、実際、そのように描かれています。

新約聖書には「キリストの復活」が「福音」に書かれています。

「福音」というのは文字通り、「福の便り」(グッドニュース)のことであり、ターミネーターシリーズにも良いニュースがもたらされる段階となります。

「キリストの復活」といえば「復活祭(イースター)」が有名ですが、日本ではまだいまいちイースターは浸透しておらず、この「ジョン・コナーの復活」という感覚は伝わりづらいかもしれませんが、ターミネーターというストーリー上には、「復活」という出来事が必然的に存在している、ということになります。

どのようにジョン・コナーは復活するのか

どのようにジョンコナーが復活するのか?はターミネーターシリーズのそれぞれの作品によって異なりますし、作り手の腕の見せ所ではありますが、ターミネーターはタイムトラベルものなので、比較的簡単に作り出すことができます。

例えば、「ターミネーター・ニューフェイト」の路線においては、たった10秒程度のシーンを挿入することで、「ターミネーター・ニューフェイト」という1本の作品を消滅させることもできます。→一例:ターミネーター:ニュー・フェイトを無かったことにする方法

また、「ターミネーター・ニューフェイト」の続編や延長線上で次の作品を作るのではなく、「ターミネーター・ニューフェイト」が他の作品を黒歴史化したように、今度は次作が「ターミネーター・ニューフェイト」を黒歴史化(完全無視)して、何も無かったかのごとく、また新たなターミネーター作品が作られることは十分、考えられます。
→関連記事:老化ターミネーター(お爺ちゃん)は失敗-続編消滅(ジェームズ・キャメロン談)

米国内でコケた作品は消去される

基本的に、ターミネーター作品はアメリカ国内の興行収入が悪ければ、無かったことにされます(海外の興行収入やDVD/BDなどの売上はほとんど考慮されません)。ターミネーター史上最大ともいえる大コケを記録した「ターミネーター・ニューフェイト」は無かったことにされる可能性が大であり、万が一、続編を作るにしても、大幅な軌道修正が求められることは必須です。

誰も興味なし

ちなみに「ターミネーター・ニューフェイト」に登場したキャラクター、「ダニー・ラモス」「ダニエラ・ラモス」「ニューフェイト ダニー」といったキーワードで検索しても、推奨キーワードが何も出てきません。これはダニーで検索する人がいない、ということを意味しており、いかにこのダニーというキャラクターに世間の関心がまるで無い、ということがわかります。
これですと新キャラクターへの引継ぎ完全失敗、ニューフェイトの延長路線では続編製作不可能であり、万が一、間違って続編製作に暴走したとしても、キャラクター完全一新、ニューフェイトを無かったことにするなど大幅な軌道修正が必要となります。

サラ・コナーの復活の再来

ターミネーター・シリーズにおいて、「復活」というのは珍しいことではありません。「復活」は、サラ・コナーというキャラクターにも起きたことです。サラコナーはT3で死んだことになっていましたが、「サラ・コナー・クロニクルズ」や「ジェニシス」、「ニューフェイト」など(T4を除く)後続すべてのターミネーター作品で、復権(復活)がなされました。
それ以前に「シュワちゃん顔のターミネーター」は何度も「復活」しています。

そのこともふまえると、ジョン・コナーの復活(復権)は、シリーズの性質上、またストーリーの必然上、高い確率で起こることであり、またタイムトラベルという作品の性質上、「復活」は簡単に起こしやすい事象と言えます。

世間は"Resurrection"(レザレクション/復活)ブーム

CG技術の向上と、観客の高齢化に伴う懐古ブームの波に乗って、映画は"Resurrection"(レザレクション/復活)ブームです。

シリーズものでは『マトリックス レザレクションズ』(The Matrix Resurrections)という映画が公開されましたが、Resurrection(レザレクション)というのは、「復活,復興,再流行、キリストの復活、よみがえり、蘇生」といった意味です。

数年後には、「ターミネーター・ニューフェイト」など存在しなかったがごとく、ターミネーターの新作として『ターミネーター・レザレクションズ』(The Terminator Resurrections)といった映画が「ターミネーター7」として公開されても、何ら不思議でもないのが、ターミネーター・シリーズなのです。

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ターミネーター4 ジョンコナー 死亡」について

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