幼い頃のあの人に会いに行くターミネーター名場面集

ターミネーター

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ターミネーターの感動の名場面集

いつしかターミネーター・シリーズは、幼い頃の恩人やキーパーソンに会いに行って、観客の涙腺を刺激させようとする演出が「お約束」となってしまいました。

そんなターミネーターにおける「幼い頃のあの人に会いに行く名場面集」をまとめました。

ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ

ターミネーター・シリーズにおいて、初めて「幼い頃の恩人に会いに行くシーン」が登場し、観客の涙腺を刺激して好評を博したのは、『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(Terminator: The Sarah Connor Chronicles、TSCC、2008-2009年)です。

自分の父親の幼い頃に遭う

シーズン1第9話「誕生日/What He Beheld」にて、カイル・リースの兄(ジョン・コナーの叔父)であるデレク・リースが、ジョン・コナーの誕生日に公園に連れ出し、幼き頃のカイル・リース(ジョン・コナーの父)とデレク・リースが、野球をしているところに引き合わせます。

目の前の幼い子どもが自分の父親であることに気づいたジョン・コナーに向かって、デレク・リースが「ハッピーバースデー、ジョン。」と言うシーンは感動的で、視聴率にも貢献していました。
→詳細:デレクとカイル・リースが野球をしていた公園

Film Location(ロケ地)


そのリース兄弟の野球(バッティング練習)のシーンが撮影されたのは、ワーナーブラザーズ・スタジオのランチ・ファシリティーズの中央の広場でした。

ちなみにサラ・コナー・クロニクルズでは、この時空を超えてはぐれたカイル&デレク・リース兄弟が、現代でようやく落ち合った(同じ墓地に眠る)・・・というリース兄弟に捧げる物語にもなっていました。
→関連記事:カイル・リースとデレク・リースの墓地

この広場は、TVドラマ『フレンズ』(Friends)で、噴水の前で出演者が全員集合して大きな赤いソファに座っているシーンが撮影されたことで有名です。

ターミネーター4・サルベーション

映画『ターミネーター4』(Terminator Salvation、T4、2009年)でも、ジョン・コナーが父親カイル・リースの若い頃(青年期)に会いに行くシーンがあります。正確には、「会いに行く」というより「助けに行く」という形です。

スカイネットの基地に拉致・監禁されたカイル・リースを、息子であるジョン・コナーが救い出しに行きます。

息子が父に感謝の気持ちを伝える

この時、ジョン・コナーがカイル・リースに放った、「もう来てくれたよ。」というセリフは、分かる人には分かる、意味深で感動的なセリフでもありました。
→詳細:ジョンがカイルに言った「来てくれたよ」の意味

ターミネーター・ジェニシス

映画『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』(Terminator Genisys、2015年)以降は、なぜか「幼い頃のあの人に会いに行く」でエンディングを締めくくるのがワンパターン化しています。

自分が自分の若い頃に積極的に干渉する不思議

ジェニシスでは最後、サラ・コナーやカイル・リースらが、カイル・リースの実家に行き、子どもであるカイル・リースに会って「ジェニシスこそがスカイネットだ。」とメッセージを伝えます。

但し、このシーン、サラ・コナーとカイル・リースが子ども(ジョン・コナー)を1984年で作らずに2017年にタイムトラベルしてしまったため、このタイムラインではジョン・コナーは存在しないことになり、つまりカイル・リースもサラ・コナーも存在する重要性が消失し、かつさらに違うタイムラインになったはずなので、子どもであるカイル・リースに「ジェニシスこそがスカイネットだ。」と伝えることの意味がそれほど無い気がします。

Film Location(ロケ地)


そのジェニシスのエンディングの、最後の道路を走っていく車のシーンのロケ地は、サンフランシスコのさらに郊外にある上の場所です。しかし、子どものカイル・リースがバイクを修理していた家屋は、別の場所で撮影されていた可能性があります。

ジェニシスについては、この「幼い頃の〇〇に会いに行く」以外にも、サラ・コナー・クロニクルズをコピペしたようなシーンが多すぎるのが気になるところです。
→関連記事:サラクロに酷似点が多すぎるターミネーター・ジェニシス

ターミネーター・ニューフェイト

映画『ターミネーター: ニュー・フェイト』(Terminator: Dark Fate、2019年)でもエンディングは、恩人(グレース)の幼い頃に会いに行くワンパターンで終わっています。

まだ子どものグレースが公園で家族と遊んでいるところをダニーがフェンス越しに眺め、サラ・コナーとともにジープに乗って立ち去ります。

そのロケ地は以下の場所です。

Film Location(ロケ地)

ターミネーター・ニューフェイトのロケ地

ロサンゼルス南西部のCulver City(カルバーシティ)にあるVeterans Memorial Park(ベテランズ記念公園)近くの住宅街の道路が撮影に使われていました。

上図のように、特徴ある左右の街路樹の形や民家が一致します。

Culver City(カルバーシティ)と言えば、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のシーズン2の撮影本拠地であり、この周辺には以下のようなロケ地が点在しています。


なぜこんなに「サラ・コナー・クロニクルズ」でカルバーシティがロケ地として使われていたのか?というと、このシーズン2のサラ・コナーの家が、このカルバーシティ・パークに隣接する丘の上(石油掘削場の中)にあり、そこを本拠地として、シーズン2の撮影が敢行されたからです。

以上、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のTV放送時、好評だった「幼い頃の〇〇に会いに行く」という感涙技が、ターミネーター・シリーズでは延々とコピペされ続けている・・・というまとめでした。

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